2017年05月13日

AKBファン待望の「ニュースまとめ」、制作チームが語る「AiKaBu」舞台ウラ

AKBファン待望の「ニュースまとめ」、制作チームが語る「AiKaBu」舞台ウラ

AKB48の各メンバーが社長となり、ファンがその株を取引するアプリ「AiKaBu」。
4月17日にリリースされ、アイドルを株に見立てた新しいゲーム性や、「ロックマン」「鬼武者」シリーズで知られる稲船敬二がコンセプトを手がけたことなどで話題となっている。





だが、実際に利用したファンの間ではゲームとは別の機能も好評を得ている。
それが、画面上に流れるニューステロップだ。

AKBメンバーのテレビ・雑誌などの出演情報はもちろん、SNSでの投稿内容や劇場公演のレポートも掲載され、ときには

中西智代梨、大家志津香に「トイレ入るから音姫やって」と頼まれ大声で歌い続ける
(5月8日のニュースより)

樋渡結依、休校日にうっかり登校してしまう
(4月21日のニュースより)

といった、ファンなら思わず笑みを浮かべてしまうような内容が流れてくることも。




Twitterでも「AiKaBuのニュース一覧が面白いw」「細かすぎて2chみたい」「ニュースコーナーの充実度が半端じゃない」「いったい誰が本気出してるんだろうww」「株のことはよくわからないけどこれのためにログインするわ」など、多くの反響が見られる。

AKBグループは所属メンバーも年々増加しており、そのすべてを網羅している情報源が限られる現状で、ファンにとっては待望の機能だったようだ。

では実際に、AiKaBuに掲載されているニュースはどのように作られているのか?
制作チームに話を聞いた。

イメージは「新幹線の電光掲示板」


そもそも、株をテーマにしたアプリになぜニュースを流すことになったのか?

「発端は秋元康さんのアイデアで、新幹線の電光掲示に流れるニュースがヒントになったそうです。株とニュースは親和性も高いですし、AKB関連のニュースがここですべて確認できれば、アプリとしても大きなセールスポイントになるのでは、という考えです」

ニュースの制作チームは現在約10名。
AKBグループに精通したライターや、過去にアイドル情報サイトを手がけていた編集者などが担当している。
曜日ごとにシフトを組んでライターが執筆し、編集者がチェックを行い、平均して1日30本程度、多い時で50本以上を公開。卒業発表など緊急性の高いニュースはすぐにアプリに反映させる必要があるため、常にスタンバイ状態だ。

掲載される対象はアプリに登場しているメンバー100名以上で、前日のニュースは「新聞」として一覧で見ることもできる。




「毎日の流れとしては、グループの公式サイトや各メンバーのSNSなどで、その日にどんな出演情報があるかを1日の最初にチェックします。その後、実際に出演した番組や誌面も確認しますし、劇場公演も基本はすべて見ています。ファンの方がどんな話題で盛り上がっているかも知っておきたいので、まとめサイトなども巡回します」

ファンが求める情報を、短い字数で正確に


そうして集まる情報は日々膨大で、取捨選択が必要になることも。
掲載するか否かの判断はどのように行っているのか?

「ファンの方が一番求めているのはテレビや雑誌などに出演する告知情報だと思うので、それはラジオや地方ローカル番組、イベントなど含め、把握したものはすべて掲載しています。一方で、どうしても総選挙の上位メンバーに情報が集中することが多く、なるべくすべてのメンバーを取り上げられるようにバランスを取っている側面もあります」




「ただ、最も大切なのは事実確認です。どんなに話題になっているトピックでも、スタッフが一次情報で確認できないものは掲載していません。ニュースなので記者の主観や感想も排除して、正しい情報を正確に伝えるよう努めています」

さらに、「一行で流れていくニュース」という独特のフォーマットのため、長い文章では読みづらく、ゲームを妨げる要因にもなってしまう。
少ない文字数でまとめる必要があるが、そうすることで細部のニュアンスが削ぎ落とされ、本来の意図が伝わらないこともある。

「特に公演内容は、字数が多くなってしまうので取り上げられないことが多いです。メンバー同士でおもしろいやりとりがあっても、会話の流れを書かないと“なにがおもしろいのか”が伝わりにくいんです。

だいたい30〜40文字程度に収めるのが理想ですが、内容によっては50文字を超えてしまうこともあります。ただ、アプリはユーザーが使っている端末によって見え方も変わるので、どの程度が最適かは今後も検討し続けたいと思っています」

こうして日々吟味され、公開されているAiKaBuのニュース。
今後AKBグループのファンにとって、欠かせない情報源となるかもしれない。

(取材・文:シネマズ編集部)

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