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2022年05月26日

「ナンバMG5」“横浜魔苦須”に強さを諭し、ラーメン屋では心を許す…間宮祥太朗の緩急ある演技に脱帽

「ナンバMG5」“横浜魔苦須”に強さを諭し、ラーメン屋では心を許す…間宮祥太朗の緩急ある演技に脱帽



間宮祥太朗が地上波ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演を務める「ナンバMG5」が、4月13日より放送開始した。
本作は、小沢としおによる人気漫画『ナンバMG5』『ナンバデッドエンド』を実写化した“脱ヤンキー”物語で、本広克行監督がメガホンを取る。

本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「ナンバMG5」第6話レビュー

早いもので剛(間宮祥太朗)の高校生活1年目が終わり、美術部部長・東(加藤諒)の引退&卒業に伴い副部長に就任、“特服”としては意図せず千葉制覇に成功していた。

2年生になり、部活に後輩も入ってきたある日、美術部は横浜で写生大会をすることに。例によって藤田(森川葵)は、自分が描きたい構図の妨げになっているという理由で、赤い特攻服に身を包んだレディース・横浜魔苦須(マックス)に話をつけに行ってしまう。明らかにガラが悪いのに、相変わらず危機管理能力がバグっている藤田。でも、この無鉄砲さはクセになる。こんな子が近くにたら、放っとけないよな剛! と、肩でも組みたい。

さらに横浜魔苦須に因縁のあるケルベロスというグループもやって来て小競り合いがはじまり、剛が特服に変身して藤田を助けた。あまりの着替えの早さにも驚くが、剛ってば一体どこに特攻服を隠し持っていたんだろう。もはや戦隊モノのように変身シーンがあっても違和感がなさそうだ。

藤田は特服が自分のピンチを毎回助けてくれることに気づき、「私を助けてくれたんだよね?」と尋ねる。たまたまだと答える特服に、「本当に? たまたま? 横浜で?」と食い下がる藤田。前言撤回、危機管理能力うんぬんではなく、この人はただ思い立ったらすぐ行動してしまうだけだ。でも、裏表がなくて気持ちがいい。

「ばっかじゃねーの!」と逃げ帰る剛だったが、ケルベロスを速攻で撃退したことで、横浜魔苦須のメンバーに「あたいらを強くしてくれ!」と土下座される。そこへ魔苦須の総長・弥生(鈴木ゆうか)がやって来るのだが、なんと彼女は美術部の新入部員だった。

横浜魔苦須とケルベロスの因縁……それは、ケルベロスでキングと呼ばれ恐れられている光一が、弥生とよりを戻したいことに端を発していた。光一は何をしでかすか分からないヤバい奴。横浜魔苦須では歯が立たないが、弥生を守るために強くなりたいのだった。

事情を知った剛は、横浜魔苦須を心の拠り所としている彼女たちに「喧嘩なんかで勝っても人生なんも変わんねーぞ」と解散を勧める。ずっと傷なめ合って生きていくのか、と諭す剛は、喧嘩じゃ測れない本当の強さが何かを知っている人だ。第4話で登場した関口の顔が過る。

一旦は剛の言葉に反発したメンバーだったが、自分たちが逃げていたことに気づき解散を決意。しかし、タイミング悪く光一を含めたケルベロスのメンバーがやって来てしまう。部活中だった弥生も呼び出され、最悪の展開に。

横浜中を探し回り、剛がなんとか弥生たちの居場所を突き止めた頃には、すでにぼろぼろにされていた魔苦須。多勢に無勢、しかも力の差は火を見るよりも明らかなのに。それでも、「仲間守ることすらできなかった。あたいらやっぱりクズなんだ」と言う。筆者は悔しくてたまらなくなったのだが、それは剛も同じだったようだ。「お前らはクズじゃねぇよ。クズはお前ら殴ったこいつらだ」と言う剛の目は血走り、うっすら涙が溜まっていたようにすら見えた。

結局、神奈川最強を謳うケルベロスも瞬殺してしまった剛。またしても意図しないまま、関東制覇へ1歩駒を進める形となった。


そんなある日、剛は兄の猛(満島真之介)に呼び出される。猛は最近の剛はギラつきが消えたと言う。実は、猛は剛が横浜で魔苦須のメンバーに解散を進めるところをたまたま目撃してしまっていたのだった。

「喧嘩なんてくだらねぇことしてる暇あったら、勉強したり恋愛したりしてぇと思ってるのか?」

剛は心の中では、「俺は変わった。白百合に入った日から、普通の友達、勉強、宿題、楽しい部活、好きな人だってできた」と言うが、実際には「なわけねーじゃん、兄ちゃん!」と笑う。笑うが、その表情は明らかに曇っていた。そんな目をしていたら、兄ちゃんはすぐに気付いちゃうよ……。弟に夢を託す兄の気持ちも、自分の人生を生きるべく苦渋の選択で家族に嘘をついている弟の気持ちも、どちらも尊重したくて胸が痛くなる。

すると近くには花火をしている家族が。子どもの頃に見た花火大会の思いで話をする2人。剛に花火を見せるため、猛はずっと肩車をしていたという。「あのとき全然花火見えてなかったべ」「バリバリ見えてたぜ」……嘘が下手な兄弟のやりとりが切ない。

普通の高校生活を送りたい、なんて言ったら家族を傷つけてしまうかもしれないという剛の優しさが生んだ嘘で、今、猛を傷つけている。優しさって難しい。


ところで、シリアスな場面も多かった今回だが、作品のテンポは相変わらずピカイチだった。それもこれも緩急が効いているからこそだろう。“緩”の部分で特筆すべきは、やっぱり剛&伍代(神尾楓珠)&大丸(森本慎太郎)がそろうラーメン屋のシーン。会話が軽快で、できればずっと見ていたいと思った視聴者も多いはず。

剛も2人にはすっかり心を許しているようで、藤田が特服を好きになったと聞いて爆笑する大丸に「ちっともおもしろくねーよ!」と拗ねるように言ってみたり、伍代にバイクで横浜まで連れて行ってもらうときに「あ、あんなところにヘルメットが~」と白々しく言ってみたり、なんだかとってもかわいい。そのときだけ難波剛くん(5歳)になっている感じ。改めて、間宮の振り幅の広さは圧巻だ。

エピソードをふんだんに盛り込みながら、メリハリをつけて観る者を魅了する本作も、早いもので第6話。次回は剛が生徒会長に……? これはまた目が離せない展開になりそうだ。

(文:あまのさき)

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