【2023年注目!】竜星涼が演じる“陰”と“陽”<『Gメン』「VIVANT」>

(c)2023「Gメン」製作委員会 (c)小沢としお(秋田書店)2015
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8月25日(金)より公開されている映画『Gメン』、放送中のドラマ「VIVANT」など、話題作への出演が続く竜星涼

甘いマスクとパリコレモデルも務めた抜群のスタイル、さらにどんな役を演じても「怪しい」と言われるちょっと不思議で独特な雰囲気で、ほかの人にはない存在感を放っている。本記事では、彼の出演作をいくつか挙げつつ、彼の魅力を紐解きたい。

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ドラマ「アンナチュラル」

■ミステリアスな葬儀屋

亡くなった人だけでなく、生きる人のために「不自然な死」の謎を解明する「不自然死究明研究所(UDIラボ)」を舞台にした物語。

竜星が演じたのは、日々このUDIラボに遺体を運び込む葬儀屋・木林南雲(きばやしなぐも)。スーツにサングラスのレンズ付きのメガネという二次元っぽいビジュアルで堅気じゃない感が漂っており、つかみどころのない役だった。さらに物語全体を通して追うことになる昔の事件の情報提供もしており「黒幕なのでは?」と勘繰る人もいたほどだ。

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映画『ぐらんぶる』史上最も服を着ていない主人公

■史上最も服を着ていない主人公

(C)井上堅二・吉岡公威/講談社 (C)2020映画「ぐらんぶる」製作委員会

夢のキャンパスライフを目指して島に来たはずなのに、目が覚めると全裸で大学のキャンパスに寝ていた……という悪夢が繰り返されるところから始まる、頭のおかしいストーリー(褒めてる)。

毎回足の爪などにメッセージが書いてあり、敷地内(屋外)のトランポリンのはるか上に干されたパンツをジャンプしまくってゲットする。数日後からは全裸仲間(?)今村(犬飼貴丈)も現れ、クーデレいとこ、シスコン美女、ナイスバディでエッチな先輩などなど、クセの強いキャラとともに織りなすダイビング映画(着地そこ!?)。

わけがわからないけどつい見てしまう、そんな魅力があるストーリーだ。監督は『東京リベンジャーズ』『おそ松さん』『賭ケグルイ』などの英勉監督。



竜星演じる主人公・北原伊織、公式サイトの人物紹介で「史上最も服を着ていない主人公」というキャッチコピーがつけられていて笑う。しかし本当にそれくらい服を着ていない、むしろ冒頭30分ほぼ全裸である。ちなみにいちばんはじめに全裸になるシーンでは(この説明がそもそもおかしい気がする)股間に綺麗な青い蝶がとまっている。

伊織も耕平も、数々の信じられない経験へのリアクションがいい、もはや顔芸である。ムキムキマッチョたちに囲まれて踊るシーンが(何度も)出てくるのだが、竜星のノリとダンスのキレがすごいのでぜひ見てほしい。一緒に踊りたくなる。

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映画『リスタートはただいまのあとで』

■田舎暮らしの心優しい青年が抱えていた秘密は……

(C)映画「リスタートはただいまのあとで」製作委員会

都会暮らしに疲れ、地元に帰った光臣(古川雄輝)が出会った、近所のじいちゃんの養子となった青年・大和が竜星の演じる役だ。前髪が長めで、今回紹介した中で、もっともぱっと見「誰?」と思うビジュアルかもしれない。明るくて優しい大和がすごく素朴て、光臣だけでなく、観ているこちらまで癒される。

光臣は父に家業を継ぐことを拒絶されて悩むが、施設育ちだったという大和にも、人に言えない悩みがあった。さらに、ある日光臣は眠っている大和にキスしてしまい……。人と人の優しい関わりや、思いやり合う登場人物たちに心洗われるような気持になる素晴らしい作品だった。

特に大和のエピソードが中心になる後半の流れや大和のセリフにはぜひ注目してほしい。

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ドラマ「レンアイ漫画家」

■高スペックイケメンがストーカーに……?

恋愛下手なレンアイ漫画家と“ダメ男ホイホイ”と呼ばれる崖っぷちアラサー女子の恋愛を描いたラブコメディー。

竜星は、ヒロイン・あいこ(吉岡里帆)の疑似恋愛ミッションの相手となったエリートサラリーマン・早瀬剛を演じた。パーフェクトな高スペックイケメンという設定なのだが、ちょっと様子がおかしかった。

2話で早々にミッション終了によりあいこに振られ、早々に退場……かと思いきや、ストーカーとなってあいこや主人公・刈部(鈴木亮平)の周りを付きまとうのだ。いい会社に勤めているはずなのに、ほぼ毎回あいこをつけまわしており「ストーカーじゃないです。見守ってるだけです」と言う始末。(おそらく世間ではそれをストーカーと呼ぶ)

途中まで豹変ぶりが怖かったけど、いつの間にかいると安心感を覚えるおなじみのキャラに。一度怖いと思った登場人物に対してそんな気持ちになるなんて、変な感じだった。あいこに振られてストーカーになったものの、本当に見守っているだけであいこの恋路を邪魔するようなこともなく、むしろ刈部が嫌がらせをされたときは率先して犯人探しを手伝っていた。そんな早瀬に訪れた意外な結末、未見の方はぜひ確認してほしい。

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ドラマ「スタンドUPスタート」

■大胆不敵で熱い“人間投資家”

竜星演じる主人公の三星大陽が「“資産は人なり”。資産を手放す投資家はいない!」という理念を持つ自称“人間投資家”として、さまざまな“訳アリ人材”たちの人生を「スタートアップ」していく物語。

大陽はひょうひょうとしてノリが軽く、“人間投資家”という肩書も一見うさんくさいけど、人生や仕事に悩む人たちに手を差し伸べ、導いていく。カラフルなスーツとネクタイを長い手足で着こなしていて、特にワイン色のスーツが本当に似合っている。

もしかしたら、実際にはここまでうまくいかないかもしれない。けれど、それぞれ仕事・人生の壁にぶちあたった人々が心で叫ぶシーンには共感したし、「スタートアップ」した人たちの表情が変わり、困ったときに助けてくれる仲間になっていく感じに高揚した。

今まで思いつかなかったような新たな働き方・生き方を提示してくれた作品だったと思うし、竜星の持つちょっと浮いた感じや軽やかさが、この作品の“新しさ”と合っていた。

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映画『Gメン』

■顔良し・頭良し・性格良し、ケンカまで強い完璧ヒーロー



8月25日(金)より公開されている『Gメン』では、岸優太演じる主人公・門松勝太の相棒・瀬名拓美(高1)を演じる。この瀬名が、竜星が持っている容姿・これまでの竜星が演じてきたさまざまな要素を総合したくらい魅力的な役なのだ。

「彼女を作りたい」という理由だけのために4つの女子高に囲まれた私立武華男子高校に転校してきた門松は、ほかのクラスから隔離された問題児集団・G組に入ることになってしまう。対して瀬名は、顔良し・成績良し(A組)・性格良し・さらにお金持ちという、弱点のないイケメンだ。髪型はちょっと一昔前というか見慣れない前髪眺めで一瞬「誰?」となったけど、本当に嫌なところがなくてどんどん好きになってしまう。

(c)2023「Gメン」製作委員会 (c)小沢としお(秋田書店)2015

イケメンキャラはケンカが弱いことも多いが、瀬名はケンカまで強い。強いけど卑怯なことは決してしない。長い脚から繰り出されるハイキックや回し蹴りは鮮やかすぎて惚れ惚れする。なんという持って生まれた素材の有効活用なのか……。門松もケンカが強いし、二人ともそれぞれかっこよく描かれているところもこの作品の素敵なところだ。

さらに瀬名は天然なのだ。「俺、警察の電話番号知ってます。110です」いや、たぶんみんな知ってるからそれ……!女の子に囲まれるくらいモテモテだけど、実は人に言えない悩みもある……と、完璧すぎないところもまたいい。

何が言いたいかというと、『Gメン』の竜星涼は絶対劇場で堪能してほしいということ!!

ドラマ「VIVANT」

©︎TBS

大きな話題を呼んでいるドラマ「VIVANT」では、中心人物である野崎(阿部寛)の部下で警視庁公安部の一員・新庄を演じている。

スーツ姿が似合っているし、短髪の髪型だとモンチッチみたいで可愛い。序盤では先輩である野崎を完璧にサポートし、「仕事ができる公安警察でありよき部下」のイメージだったし、シリアスなシーンも多くかっこいい竜星を堪能できる。

一方でここ数話では度々尾行に失敗し、SNSに「尾行下手すぎ」「実は裏切り者で、わざと失敗したのでは?」という声まであがっている。(「スタイルが常人離れしていて尾行に向いていないのでは?」という意見も)

「敵か味方か、味方か敵か。」というコピーを掲げる同作品では、すでに登場人物たちだけでなく視聴者までもが何度も「嘘だろ、この人の正体はそうだったのか……!」という“裏切り”を味わっている。もしかしたら私たちは新庄にも裏切られるのだろうか。今後新庄がどうかかわっていくのか気になるところだ。

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陰から陽まで、“浮世離れ”した魅力

(c)2023「Gメン」製作委員会 (c)小沢としお(秋田書店)2015

影を感じる役から明るい役までこなす竜星涼。どんな役でも、独特の不思議な空気感が魅力だ。

いっときは違和感を感じつつも、観ているうちにその感じが心地よくなっていく。『Gメン』のコメント動画では「この作品のおかげでキュンキュンする作品へのオファーがどんどん来ると思います」と言っていた。次の作品でどんな違和感を感じさせてくれるのか、期待して待ちたい。

(文:ぐみ)

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