坂本龍一復帰第1作!山田洋次監督と初タッグ『母と暮せば』音楽担当に決定
2015年12月12日(土)より公開となる、山田洋次監督の83作目となる最新作『母と暮せば』で、音楽を坂本龍一氏が担当することが発表された。坂本龍一氏はこれが復帰第1作目となる。
坂本龍一復帰第一作目に!『母と暮せば』音楽を担当
映画『母と暮せば』は、山田洋次監督が初めてつくる、やさしく泣けるファンタジー作品。1948年8月9日、長崎で助産婦として暮らす母のもとへ、3年前に原爆で亡くしたはずの息子がひょっこり現れる。楽しかった思い出話や、残していった恋人の話をして過ごす2人の日々を描く。
作家・井上ひさしが、広島を舞台に描いた『父と暮せば』と対になる作品を、長崎を舞台につくりたいと発言していたことを井上ひさしの三女・麻矢さんを通じて知った山田洋次監督が、終戦70年となる今年その想いに捧げ、母・伸子役に吉永小百合、息子の浩二役に二宮和也、浩二の恋人・町子役に黒木華という豪華キャスティングで映画化にのぞむ。
今回本作の音楽を、昨年より療養中で音楽活動を休止していた坂本龍一氏が復帰第1作目として担当することが明らかとなった。今作の企画が立ち上がってすぐに、山田洋次監督から坂本龍一氏の名前があがり、以前から『男はつらいよ』シリーズの大ファンだという坂本龍一氏は快諾したという。山田洋次監督とはこれが初タッグとなる。
それぞれのコメントは以下の通り。
坂本龍一
『寅さん』映画は、歳をとるほどに味わい深く感じられます。最近などはタイトルバックの江戸川が見えるだけで、涙目になってしまいます。もう帰ってくることのない昭和の日本への郷愁でしょうか。小津安二郎や成瀬巳喜男の映画にも共通のものを感じます。
その山田洋次監督から、次回作の音楽を頼まれました。しかも吉永小百合さんが同席しています。この二人に何かを頼まれて断れる日本人がいるでしょうか。
そして内容は井上ひさしさんの『父と暮せば』へのオマージュとして呼応するように、長崎が舞台となっています。核のない世界を望んでいるぼくとしては、これはやるしかありません。
このような大作が、病気からの復帰後第一弾の仕事なのですから、ぼくは本当に幸せ者です。
山田洋次監督
『母と暮せば』の企画を発想したとき先ずぼくの念頭にあったのは、主役は吉永小百合、音楽は坂本龍一、このお二人しか考えられないということでした。
最初に吉永さんの承諾を得てそのあと、彼女と二人でコンサート中の坂本龍一さんの楽屋に押しかけ口づてで企画を話しました。彼の口から快い承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかったものです。
坂本龍一さんと組んで仕事をするのは長年の夢でした。ぼくの頭の中にはすでに坂本龍一の美しい音楽が鳴り始めています。
吉永小百合
昨年の四月、山田監督とご一緒に坂本さんのコンサートに伺いました。
坂本さんが『母と暮せば』の音楽を創って下さることになって、嬉しくて嬉しくて舞い上がっています。
映画『母と暮せば』は、2015年12月12日より全国ロードショー。
(C)2015「母と暮せば」製作委員会
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