2016年01月13日

愛と死とエロスは国境を越える―映画『無伴奏』ヨーテボリ国際映画祭に正式出品

愛と死とエロスは国境を越える―映画『無伴奏』ヨーテボリ国際映画祭に正式出品

直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を、矢崎仁司監督が映画化する『無伴奏』が1月29日からスウェーデンで開催される第39回ヨーテボリ国際映画祭に正式出品されることが決定した。

映画『無伴奏』ヨーテボリ国際映画祭に正式出品





1969年。日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代に仙台の高校に通う多感な女子高校生の響子(成海璃子)。同級生のレイコやジュリーとともに、時代に流されて制服廃止闘争委員会を結成し、学園紛争を行っていた。レイコに連れられ、初めてクラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」へ足を運ぶ響子。そこで偶然にも渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。響子は、席が隣り合わせになったそんな渉に興味を抱く。ある日、大学での集会で怪我をして自分の甘さを痛感し、学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ「無伴奏」で、渉たちと再会する。響子は、渉に逢うたびに強く惹かれていった。時に嫉妬や不安に駆られ、それでも熱い想いを渉に傾けていく。だが、いつしか見えない糸が絡み始め、どうすることもできない衝撃に包まれていく――




映画『無伴奏』は直木賞受賞作家・小池真理子の半自叙伝的同名小説を『三月のライオン』『ストロベリーショートケイクス』の矢崎仁司監督が完全映画化した作品。学生運動が盛んだった時代に多感な青春時代を過ごす1人の女子高校生を中心に、男女の悲喜こもごもな恋愛模様と時代の潮流を映し出す青春物語だ。

主人公の響子を成海璃子が演じ、大胆な濡れ場にも挑むことでも話題となっている。さらに、響子が想いを傾ける渉役を池松壮亮、渉の親友・祐之介を斎藤工、さらに祐之介の恋人・エマを遠藤新菜と、注目の若手が集結している。




このたび、日本公開に先駆け、2016年1月29日から2月8日までスウェーデンのヨーテボリ(イェーテボリ)で開催される第39回ヨーテボリ国際映画祭に正式出品されることが決定した。ヨーテボリ国際映画祭は、フィルムマーケットも併設されている北欧最大の映画祭。昨年は、延べ13万人の来場者数を記録し、日本からは塚本晋也監督の『野火』や河瀨直美監督の『二つ目の窓』など、その後日本でも話題となった作品が上映されている。

ヨーテボリ国際映画祭は『ぼくのエリ 200歳の少女』が2008年にワールドプレミアをし、2冠に輝いた映画祭だが、外国映画のコンペはデビュー作のみが対象となるため『無伴奏』はFive Continents部門での正式出品となる。今年のFive Continents部門では他に、濱口竜介監督の『ハッピーアワー』、深田晃司監督の『さようなら』、横浜聡子監督の『俳優 亀岡拓次』が日本から正式出品されている。

今回の正式出品に関して矢崎仁司監督は「成海璃子、池松壮亮、斎藤工、遠藤新菜など、今の日本を代表する若い俳優たちの素晴らしい演技を世界の皆さまにお届けするチャンスを頂きありがとうございます。この映画は1969年から71年、日本中が革命の嵐に吹き荒れていた、闘争の時代の中に生きた青春を描いています。愛と死とエロスは国境を越えるパスポートだと信じています。ヨーテボリ国際映画祭で私の作品が上映されるのは『三月のライオン』以来で、だからこそ、この愛のかたちを描いた映画が招待されたことが凄くうれしいです。ありがとうございます」とコメントを寄せている。

映画『無伴奏』は2016年3月26日より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。



(C)2015「無伴奏」製作委員会

画像ギャラリー


[gallery columns="6" ids="34819,34823,34821,34820,34822,34824,34818,33777,33776"]

関連リンク


遠藤新菜のビジュアルが初解禁!映画『無伴奏』公開日&前売特典発表
おおらかなキスをしてみたい―映画『XXX』矢崎仁司監督独占インタビュー
黒木華、単独初主演!岩井俊二監督最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』
故郷の清瀬で撮影―阿部寛×是枝裕和監督『海よりもまだ深く』情報解禁!

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!