ディズニー最強!ズートピア→ジャングル・ブック→来週はキャプテン・アメリカ!今週の全米興収レポート(4/29〜5/1付)

全米興収ランキング(4/29〜5/1付)

1『ジャングル・ブック』(→)
2『スノーホワイト 氷の王国』(→)
3『Keanu』(New)
4『Mother’s Day』(N)
5『Barbershop: Next Cut』(↓)
6『ズートピア』(↓)
7『Ratchet & Crank』(N)
8『The Boss』(↓)
9『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(↓)
10『Criminal』(↓)
(速報値/Box Office Mojo参照)

日本ではゴールデンウィークの真っ只中ということもあり、どこの映画館でも『名探偵コナン』や『ズートピア』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』あたりが大ヒットで、軒並み混雑していたこの週末。一方アメリカでは『ジャングル・ブック』が独り勝ちの状態で、余裕のV3を達成し、トータル興収は2億5000万ドルを超え、3週目の週末興収としても歴代第7位の好成績を維持している。

ジャングル・ブック
(C)2016 Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.

毎週のように今年のディズニーの好調ぶりについて言及しているが、その勢いは止まることを知らない。昨年12月に封切られた『スターウォーズ/フォースの覚醒』が歴代ナンバーワンのメガヒットを記録し、春シーズンも後半を迎える今は、『ズートピア』と『ジャングル・ブック』がその勢いを弱めるどころかさらに強めていく。

今週も6位に踏みとどまった『ズートピア』は、9週目でも500万ドルは確実。素晴らしい成績ではあるが、4億ドルを超えた『アナと雪の女王』が同じ9週目でも900万ドルを超えていたことを考えると、もう少し地力を発揮したかったところではある。とはいえ、その『アナ雪』は9週目の時点で3億3000万ドルだったので、トータル興収ではまだまだ負けていない。ここからさらに粘りを見せれば4億ドルに到達する可能性もゼロではないか。先々週から始まった日本公開は絶好調で、その後押しを受ければ、あと7000万ドルで世界興収トータル10億ドルに到達できる。こちらの方が実現可能性は高いか。

来週からは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が日本よりも1週遅く公開となるし、夏にはどちらも3億ドル映画の続編である『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』と『ファインディング・ドリー』が公開する。すでに今年だけで9億ドル近い興収をあげて、これまでで最高の年間興収記録を伸ばし続けていることを考えると、昨年『ジュラシック・ワールド』と『ワイルド・スピードSKY MISSION』などで年間興収25億ドルを記録したユニバーサルを超えることも有り得るだろうか。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
(C)2016 Marvel.

そんなユニバーサルは、昨年の絶好調とは裏腹に、今年は少々停滞気味か。『スノーホワイト/氷の王国』はかろうじて今週も2位を維持したが、2週目で1000万ドルを下回ることは確実。世界興収ではすでに制作費を回収したとはいえ、国内興収では5000万ドルも危ういところだろうか。一方で、『The Boss』と『My Big Fat Greek Wedding2』はスマッシュヒットを記録し、5000万ドルを超えている。夏から秋にかけてアニメーションの『ペット』や、人気シリーズの最新作『ジェイソン・ボーン』が控えており、これらがどこまでスタジオの成績を上げてくれるかにかかっている。

ところで、今週公開された新作勢はいずれも凡庸なスタートとなった。3位に初登場した『Keanu』は制作費の回収は問題ないラインの初週末を迎えたとはいえ、7位の『Ratchet & Crank』と共に拡大公開の成果を感じないスタートとなった。とくに『Ratchet & Crank』のほうは2500館以上で拡大公開された作品でのワーストオープニングの上位に肩を並べることになった。

それ以上に気がかりなのはゲイリー・マーシャル監督の最新作『Mother’s Day』である。特定のイベントにフォーカスした前2作『バレンタイン・デー』と『ニューイヤーズ・イブ』はいずれも、バレンタイン・デー後と年明け後に興収が急落しており、本作もピークとなる来週末以降の急落が心配である。少なくとも、ピークが来週ならば1000万ドルを切るオープニングも頷けるとはいえ、これだけ実力のあるキャストを集めていることを考えると、少々寂しくも思える。

ベストテン圏外では、アントン・イェルチンとイモージェン・プーツ共演のスリラー『Green Room』と、先日日本公開が決まったばかりのジョン・カーニーの新作『シング・ストリート 未来へのうた』が、批評家からの好意的な評に押されて地道に浮上してきている。

新作ではジェイソン・ベイトマン監督主演の『The Family Fang』と、デヴ・パテルとジェレミー・アイアンズ共演の『The Man Who Knew Infenity』がそれぞれ限定公開となったが、1館あたり1万5000万ドルほどで可もなく不可もなくといったところ。

来週末は前述の通り『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が4000館以上の超拡大公開でスタートする。すでに公開されているアメリカ以外の国では、この3日間で2億ドルを突破している。これは『アベンジャーズ』級のヒットとなることは間違いないだろう。『ジャングル・ブック』の首位陥落は間違いないが、いずれもにしてもディズニーの横綱相撲はまだまだ続くだろう。

(文:久保田和馬

    ライタープロフィール

    久保田和馬

    久保田和馬

    久保田 和馬 1989年生まれ。映画評論家/映画ライター/映像作家。フランス映画とアジア圏の映画をこよなく愛する。大学時代からの自主制作の延長で映像制作を行い、2013年から文筆業を開始。「図書新聞」へ映画評の寄稿、「リアルサウンド映画部」への寄稿など。

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