最高のキャストに囲まれた…『ソロモンの偽証』完成披露試写会トークセッション
2015年2月23日東京国際フォーラムAホールにて映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』の完成披露試写会が開催されました。会場には5000人の観客が集まり、出演者・監督総による舞台挨拶が行われました。
舞台挨拶に登壇されたのは、
生徒役から主人公・藤野涼子を演じた主演の藤野涼子さん
神原和彦役の板垣瑞生さん
三宅樹理役の石井杏奈さん
大出俊次役の清水尋也さん
浅井松子役の富田望生さん
野田健一役の前田航基さん
柏木拓也役の望月歩さん
そして大人たちは藤野涼子の父親・藤野剛役を演じた佐々木蔵之介さん
藤野涼子の母親・藤野邦子役を演じた夏川結衣さん
城東第三中学校教諭・森内恵美子役を演じた黒木華さん
城東警察署刑事・佐々木礼子役を演じた田畑智子さん
生徒・浅井松子の父親役を演じた塚地武雅さん
城東第三中学校・北尾教諭役を演じた松重豊さん
城東第三中学校校長・津崎正男役を演じた小日向文世さん
23年後の藤野涼子役を演じた尾野真千子さん
そして今作品の監督を務めた成島出監督。
当サイトのコラムでもお馴染みの八雲ふみねさんの司会で行われた、舞台挨拶の模様の中からトークセッションの部分をお届けいたします。
まだ売れていない頃に「入ってる!」
八雲ふみね:さて、本作のタイトルは『ソロモンの偽証』でございます。この『偽証』にちなみまして、みなさまのこれまでについた一番大きな嘘を教えていただきたく思います。それでは、まず藤野さんお願いします。
藤野涼子:私が生きてきたなかで一番大きな嘘というのは、私のお母さんは食器を集めるのが好きなんですが、けっこう高価な食器だとかも集めていて、ある日私がそれを洗っていたんですね。お母さんが大切にしていた、食器を壊してしまったんですね。でも、お母さんが怒ると怖いので、私は一人っ子なので兄弟にもなすりつけることができずに、「どうしよう、どうしよう」と思っていたんです。そこで思いついたのが、お父さんになすりつけようと思ったんですね。お父さんが壊したことにしようと思って、お母さん言ってしまったんですね。それは今でも隠していて、はじめて告白したんですけど。そういう嘘をつきました。
八雲ふみね:それは言ってしまって大丈夫なんですか?
藤野涼子:帰ってからが怖いですね。
八雲ふみね:大人になった藤野(涼子)さんを演じられた尾野さん、まいりましょうか?
尾野:そうですね、まだ売れていない頃に実家に帰って、お母さんが「仕事入ってるの?」と言われて「うん、入ってる!」って答えましたね。全く入ってなかったんですが、「入ってる! 2個くらい入ってる!」って言って帰ったことを覚えていますね。
八雲ふみね:やはり、ご家族を安心させたい気持ちがあったんでしょうか?ありがとうございます。
雪のシーンなのに、外はものすごく暑かった
八雲ふみね:続いての質問なのですが、公開裁判に関連しまして撮影中「この人、有罪だな」と思ったエピソードをお聞かせいただければと思います。
板垣瑞生:僕が有罪だなと思ったのは、大出君役の清水君ですね。何が有罪かというと、その大出君に殴られるシーンの後ですごく優しくしてくれるんですよ。本当に優しさあふれる少年で、ずるいですよね。こういうのは本当に罪だと思います。(実際と)真反対の役ができるということはすごいことだと思います。
清水尋也:何を買ってあげればいい!?
板垣瑞生:チロルチョコを。
八雲ふみね:ありがとうございます。続きまして前田さん、まいりましょうか?
前田航基:これまた清水君なんですよ。彼はなかなか罪深い男で。大泉学園というところで撮影していたんですが、けっこう遠いので朝が早いんですね。眠たい感じでくるんですが、朝景気づけに一発ギャグをやれと毎日言われまして(笑)。僕が一発ギャグをやってみんなが無視するというところまでがオチなので、毎朝僕を傷つかせるというところが罪ですね。みんなのテンションはそれでけっこう盛り上がるんですけど、僕1人が落ち込んでいるという。
八雲ふみね:今度は佐々木さん、いかがでしょう?
佐々木蔵之介:この映画はクリスマスの次の日に雪が積もっていて、そこで死者が出るというお話なんですが、この撮影したのは去年の夏です。ものすっごい暑いんですよ。撮影って冷房とかをつけたら音とかで分かっちゃうので、閉め切るんですよね。で、外の雪は綿ですね。そこで、コタツつけてちゃんちゃんこを着て、「あっ、寒っ」って芝居をやってました。この後ぜひ楽しんで見てください。
八雲ふみね:そんな風には見えないシーンですよね。では、塚地さんいかがですか?
塚地武雅:ありますよ、そりゃ。あれですかね、娘役の松子と見ていただいたら分かるように僕の娘っぽい役の。本当に憎めない感じのキャラクターですし、本編中に悲しい涙ながらみたいなシーンのときに、監督の演出でもあるんですが、そのシーンの前に我々両親の前で手紙を書いてきて、その手紙を読んでくれて、そのままそのシーンがはじまるみたいな。「それは泣けるわ!」みたいなね。そこは罪ですよね。(松子に)変な男が寄り付かんように見守っていきたいです。子供たちが泣きながら、笑いながらつくった作品
この作品に出会えたことを心から感謝している
八雲ふみね:それでは、最後に成島監督と、主人公を演じられます藤野涼子様より一言ずつちょうだいしたいと思います。では、まず成島監督からお願いいたします。
成島出監督:はい、この映画はこの子達が泣きながら、笑いながら本当に一生懸命になってつくった作品です。それを素敵な大人のキャストに支えていただき、本当にそこは嘘ではなく、最高のキャストに囲まれ、一丸となって映画を完成できたことを私自身とてもうれしく思っています。どうか、この後の試写会でもこの子達をみなさんに応援していただけたらうれしいです。みなさま、本日は会場にお越しいただきありがとうございました。
藤野涼子:みなさん、今日は傍聴人として参加いただいていると聞いているんですが、この映画を見ていただく中で『真実・嘘』とはどういうことなのかということを考えさせらると思います。私自身も、俳優さん方やスタッフさんのおかげもあり、映画が進んでいく中で、大きく成長することができました。この作品に出会えたことを心から感謝しています。この作品を本日お集まりになったみなさんに楽しんでいただけるとうれしいです。本日はありがとうございました。
八雲ふみね:ありがとうございました。それでは、今一度大きな拍手をお願いいたします。
映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』は3月7日公開
終始和やかムードで行われたトークセッションでは、5000人集まった傍聴人と銘打たれた観客のみなさんも笑いの絶えないものとなりました。
監督、出演キャストならびにスタッフ全ての熱気あふれる想いがこもった作品、映画『ソロモンの偽証』は、『前篇・事件』がいよいよ2015年3月7日より全国ロードショー。そして、試写会でも早く観たいとの声が絶えなかった『後篇・裁判』は2015年4月11日より公開となります。ぜひ映画館でその熱気を感じてください。
映画『ソロモンの偽証』公式サイト
会見の詳細は『ログミー』にて全文書き起こしが掲載されています。こちらも合わせてご覧ください。
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(書き起こし協力・ログミー/写真・アスカ,岡部照将,じぇみ じぇみ子)
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