映画コラム

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2015年09月05日

9月5日公開『Dear ダニー 君へのうた』は笑えて泣ける大人のための映画

9月5日公開『Dear ダニー 君へのうた』は笑えて泣ける大人のための映画

サムネ



皆様、ごきげんよう。編集部公式ライターのじぇみ じぇみ子です。

先日、あのアル・パチーノさん主演の映画『Dear ダニー 君へのうた(原題:DANNY COLLINS)』試写を見させていただきました。

泣いて笑って勇気をもらえる良い映画ですっかりお気に入りです。

『Dear ダニー 君へのうた』のあらすじ


01


ダニー・コリンズ(アル・パチーノさん)は往年の大ヒット曲“ヘイ・ベイビードール”を歌い踊り、満員の観客たちは皆大興奮で歓声をあげていた。

しかし内心はウンザリしているダニー。ドラッグとアルコールに溺れ感覚を麻痺させながら過ごしてきたが、誕生日を目の前に、さらに落ち込んだ様子のダニーを元気づけようと長年のマネージャーで親友のフランク(クリストファー・プラマーさん)が特別なプレゼントを用意していた。

02


それはダニーが崇拝するジョン・レノンからの手紙だった。
ダニーがデビュー当時、雑誌のインタビューで富と名声を得ることに不安を語り、その雑誌を読んだジョンが「金持ちで有名になることで君の音楽は堕落しない。音楽と自分自身に忠実であれ。」と電話番号付きの手紙をライター宛に送ってくれたのだった。

お金になるとふんだライターがコレクターに売ってしまったため届かなかった手紙を43年後の今見て、ダニーは人生を変えようと決心した。

03


ツアーをキャンセルしドラッグと縁を切り、30年ぶりに新曲を書くためニュージャージーのホテルに滞在。そして顔も見たことのない息子のトム(ボビー・カナベイルさん)に会いに行くが、息子には「勝手なやつ」と拒絶され…。

アル・パチーノさん演じるダニー・コリンズが最高すぎる


04


ダニーは愛嬌たっぷりで、頭の回転が速く冗談ばっかり言っていて懐も広いです。

大ヒットアルバムを出し、有名になることに恐れを抱くほど小心者なのかも知れないけど、彼の周りに対する気配りは見習いたいほどで、ダニーと話すとみんな笑顔になってしまうようなキャラクターでした。
監督がこの役は是非アル・パチーノさんにやってもらいたい、と願ったことが納得できるほどのハマりようです。

ヤケになってしまうほどの心境でもダニーがツアーをやめなかったのは、きっと持ち前のサービス精神でスタッフやお客さんのことを思ってのことだったのではないかな、と感じました。

脇を固めるキャストの配役もお気に入りです。


05


息子役には当初スティーヴ・カレルさんやジェレミー・レナーさんがキャスティングされていたが叶わなかったため、プライベートでも仲の良いボビー・カナヴェイルさんに決まったとのことです。

ボビーさんが一番アル・パチーノさんと似ていないと思うのですが、その“全く似てない感”が物凄く良くて、自分よりもかなり高身長な息子に愛をそそぐダニーにとても心が温まりました。

06


またダニーの恋のお相手でホテルの支配人であるメアリーは当初ジュリアン・ムーアさんがキャスティングされていたそうですが、実際に配役されたアネット・ベニングさんが相性バッチリ!
キュートで頭の良い女性を演じていて、すごく二人のやり取りが良かったです。
ジュリアン・ムーアさんとはまた違った感じになったのではないかな、と思いました。

07


そしてダメ押しはクリストファー・プラマーさん。素晴らしい存在感!表情で語る名脇役ぷりでした(*´ω`*)

脚本も監督の腕も勿論良いのでしょうけど、ここまで海外でも高評価のユーザーレビューが付き、私もですがダニーを愛してしまうのはキャストも良かったのではないかなぁと思わずにはいられません。

初監督とは思えない!脚本もさすがの良い映画です。




脚本家として活躍されているダン・フォーゲルマンさんが聞いた実話に感銘を受けて作られたこの『Dear ダニー』。実はこれが初めての監督作品だそうです。

『カーズ』『ボルト』『塔の上のラプンツェル』など大ヒットアニメーションの脚本を担当し、実写映画でも『ブラザーサンタ』『ラブ・アゲイン』『ラストベガス』などを書いています。
ですので、見る前から良い映画だろうとは思っていたのですが、予想を超えて面白かったです!

観た後に家族や友人など人との関わりを大事にしようと思える“笑って泣ける”映画です。
2015年9月5日公開です、楽しみですね!それでは、皆さんごきげんよう!

公式サイト:http://deardanny.jp/
※劇場の情報:http://www.kadokawa-pictures.jp/official/danny_collins/theater.shtml
(C) 2015 Danny Collins Productions LLC
(文/シネマズ編集部・じぇみ じぇみ子)

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