映画コラム

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2015年09月12日

同世代に向けたエロスと情緒―映画『赤い玉、』奥田瑛二・単独インタビュー

同世代に向けたエロスと情緒―映画『赤い玉、』奥田瑛二・単独インタビュー


奥田瑛二が考える“赤い玉”の瞬間とは


―本作のタイトルにもなっている、男性器の使い終わり、つまり打ち止めとして出てくる伝説の“赤い玉”ですが、奥田さんにとって“赤い玉”が出る瞬間というのはどういった時でしょうか?

それは人それぞれ千差万別だと思うけど、女性に対する執着心と日常生活のバランス…そのバランスが崩れた瞬間に赤い玉がでるのかな。情緒が失われた瞬間なんだろうと。

100歳になっても、持続はしなくても「おー!きたきた!いまだ!」とやれる男は素敵だよね。男も女も心の潤滑油がなくなったら潤うことも、勃つこともないから、やっぱり情緒感を持って常に生きていかないといけないと思うし、それができなくなった時が、その瞬間なのかもしれないと思う。

―奥田さん自身、これまで自分の“赤い玉”というのを意識したことがありますか?

この映画に出るまでは考えたことなんてなかったんだけど、映画で時田を演じてから「いずれ、そういうのが来るのかな?」と考えると同時に、生きることに対しての執着心というか、真剣に考えるようになった。信号渡るだけでも左右をちゃんと見て、用心深く渡るようになったし。そして、大事なものはたくさんもっていたほうがいいなと改めて思った。

―大事なものですか?

お金じゃない、優しい自分を作り上げるもの。それは家族だったり、恋人だったり、友達だったり、ペットかもしれない。そういうものをたくさんもっていた方がいいと思う。

そして、僕は酒が好きだから、酒はこのままどこまで飲めるのか?というのは、制限していないでおこうと。タバコも食事も。それはイコール、日常の情緒感だから。風の音を聴いて「ああ、素敵な風だな」とか、鳥の鳴き声を聴いて「素敵な鳥のささやきだ」とか、そういうものがわからなくなったら人はもう終わりだと思う。車のクラクションを「うるせーな」と思う人にはなりたくないなと。いつもそういう周りのことに敏感にいながら、優しくいられるようにいたいなと思う。

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