音楽

REGULAR

2015年12月18日

武田鉄矢の初主演映画『俺たちの交響楽』初DVD化!

武田鉄矢の初主演映画『俺たちの交響楽』初DVD化!

■「キネマニア共和国」

海援隊として歌の活動のみならず、『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』(77)で映画デビューし、TV『3年B組金八先生』シリーズ(79~11)や映画『刑事物語』シリーズ(82~87)で俳優としても大いに飛躍し、今やベテラン・エンターテイナーの貫録に満ちた大スター、武田鉄矢ではありますが……。

《キネマニア共和国~レインボー通りの映画街~vol.80》

このたび、ようやく彼の初主演映画『俺たちの交響楽』(79)がDVD化されました!

俺たちの交響楽


(C) 1979 松竹株式会社

川崎で『第九』を歌うべく集った
若者たちの青春群像映画



俺たちの交響楽


(C) 1979 松竹株式会社

『俺たちの交響楽』は、1970年代末の川崎を舞台に、クリスマス・イヴに『第九』を歌おうと励む合唱団の若き面々の青春群像を描いたヒューマン音楽映画で、これまで『男はつらいよ』シリーズをはじめ、数々の山田洋次監督作品の脚本を手がけてきた朝間義隆の初監督作品でもあります。

山田作品『幸福の黄色いハンカチ』で映画デビューを果たし、俳優としてブレイクしたばかりの武田鉄矢は、『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』(78)に助演した、後、これで記念すべき映画初主演を果たし、この直後の同年秋に『3年B組金八先生』に主演することになるのです。

物語は、川崎で工員を務める新田徳次郎(武田鉄矢)は、街角で「ベートーベンの『第九』を歌いましょう!」と勧誘活動をしていた京子(友里千賀子)をナンパしてやれといった冷やかし半分の気持ちで、先輩の安男(伊東達広)や後輩の保(永島敏行)を伴い、エゴラド合唱団に入団します。

しかし合唱の指導は厳しく、おまけに京子が団長の勝彦(山本圭)に惹かれていることを知った徳次郎は、幾度も団を抜けようとしますが、京子が勝彦と衝突して故郷の信州へ帰ったことを知った彼は……。

本作のモデルとなったのは川崎労音合唱団「エゴラド」で、クライマックスの『第九』合唱シーンは、同合唱団を招いての大迫力で迫りくるものがあります。

(指揮は本作の音楽も担当している外山雄三。演奏は日本フィルハーモニー交響楽団)

■「キネマニア共和国」の連載をもっと読みたい方は、こちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!