松ケン「聞くのとやるのは全然違う!」映画と同じ銭湯で公開直前イベント
2016年1月16日より公開となる映画『の・ようなもの のようなもの』の公開直前銭湯寄席トークイベントが昨日1月6日、東京・台東区にある銭湯・有馬湯にて行われ、主演の松山ケンイチ、伊藤克信、杉山泰一監督のほか、内海桂子やスペシャルゲストとして三遊亭小遊三が登壇した。
『の・ようなもの のようなもの』銭湯寄席トークイベント
故・森田芳光監督の劇場デビュー作『の・ようなもの』の35年後の世界を、森田作品ゆかりの豪華キャスト、スタッフにより完全オリジナルストーリーで描く映画『の・ようなもの のようなもの』。劇中内でも松山ケンイチが演じる“志ん田でん”が落語を披露した東京・有馬湯にて、この日公開直前銭湯寄席トークイベントが行われた。
映画『の・ようなもの のようなもの』での銭湯寄席シーン (C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会
登壇した松山ケンイチは「あけましておめでとうございます。今年1発目のイベントですから気合いをいれていきたいと思います!」と威勢よく挨拶。伊藤克信が「松山くんが若干太ってくれたんで違和感なく隣にいることができます」と続くと、スペシャルゲストの三遊亭小遊三は「通りがかりの者でございます。(松山ケンイチの)この貫禄!これは大ヒット間違いなしでしょう」と太鼓判をおした。
銭湯寄席を実際に行った時のことを松山ケンイチは「撮影は一昨年ですから、とても懐かしいです。『初天神』という話を今日と同じようにお客様の前で最初から最後までやらせていただきました。他では決して経験できないだろうなという貴重な経験でした」としみじみ振り返った。杉山泰一監督は、ロケ地に有馬湯を選んだいきさつについて「前作でも(外での)青空寄席をやったんだけど、今回は下町が舞台の映画だったから、銭湯がいいなと思ったんです」と語った。
松山ケンイチは「僕は落語がものすごく大好きなんですけど、聞くのとやるのは全然違う!難しかったですね」というと、三遊亭小遊三は「見事なステージだった」と言い、伊藤は「なんでもないようにやっていたじゃないか!」、さらに司会で落語指導をしていた志ん丸も「寄席の世界にへえらないでくださいね。仕事がなくなるから」と褒めつつも松山をいじり会場の笑いを誘った。
そして満を持して、前作『の・ようなもの』と今作に続けて出演をしている内海桂子が登場。共演シーンについて松山ケンイチは「(桂子師匠は)やっぱり一言一言が重いんで、受け止めきれないんですよ!(笑)」といい、それを受け「こういういい男は芸事が難しいのよ。笑えないでしょ、こういう顔では」と繰り返し「お客さんの前でやったの?」と言うとすかさず、杉山泰一監督が「師匠もそこにいたじゃないですか!」とつっこみを入れるシーンも。
そして、三遊亭小遊三から松山ケンイチへ「この熊手でお客さんをかき集めて、お金をかき集めて。そうすると落語のほうにもお客さんが来てくれますので、大成功をお祈りしています」と縁起物の熊手がプレゼントされた。 松山ケンイチは最後に「映画だけでなく、落語の世界もこの映画がきっかけで沢山人がきてくれたらと思います。ぜひ観に来てください」と挨拶をしイベント終了となった。
映画『の・ようなもの のようなもの』は、2016年1月16日(土)より新宿ピカデリー他新春ロードショー。
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