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4Kで将軍を演じないマツケンの注目作『顔』&辰吉の『ジョーのあした』共同会見
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』top](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/a522e1b8d42d956437fd301d229d10beeeeb9a20.jpg?w=760)
シネマズ公式ライターのアスカです。
2016年1月18日、ケーブルテレビ最大手のJ:COMと時代劇専門チャンネルがタッグを組んで制作する4K作品『顔』の発表と、J:COMと日本映画専門チャンネルのタッグによる『ジョーのあした -辰吉丈一郎との20年 -』の完成を報告する合同記者会見が開催されました。
会見では、池波正太郎時代劇スペシャル『顔』の主役を務める松平健さんと『ジョーのあした -辰吉丈一郎との20年 -』の主演・辰吉さんが登壇。時代劇のスターとボクシング界のスターが肩を並べるという貴重なツーショットに会場には興奮の熱気が漂っていました。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』1](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/354653fc342e09bffdac478ac4117bb283234b0c.jpg?w=760)
松平健の新たな『顔』を4Kで見られる
まず、『顔』は「鬼平犯科帳」や「剣客商売」で有名な池波正太郎氏による同名の短編小説が原作の最新時代劇。制作発表会見では松平健さんが「これだけ時代劇が減っていくなかで、やはり見たいという大人の方がとても多い。(J:COMと時代劇専門チャンネルが組み)そういう大人の方に喜んでいただける時代劇をオリジナルで作ってくれるということが嬉しくてありがたいと思っています。それが若い人にも広がっていってもらえたらと嬉しいです。」と、時代劇にかける想いを語ってくれました。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』2](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/73356f17ca720c09b9780f46ed90b1f43de35822.jpg?w=760)
多くの作品で主役を務めてきた松平健さんは本作でも主役を務めるのですが、これまでのヒーローのようなキャラクターではなく今回は影のあるキャラクターなんだとか。「さわやか、ヒーロー、将軍のイメージが強かったんですが、今回の役はそういったところがありません。自分でも今回は挑戦だと思っていて、雰囲気作りのためにできるだけ現場でも笑顔を出さないようにしています。」ということで、『顔』では松平健さんのこれまでとは違う貴重な一面を見られそうですね!
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』3](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/4d5dbac4586538e1a14b236fd4ef289d1b023f69.jpg?w=760)
会見場にはジュピターテレコムの佐々木新一代表取締役会長と日本映画放送の杉田成道代表取締役社長も登壇。この作品を4Kで撮影することについて杉田氏は「時代劇が地上波からどんどん消えていくなかで、京都時代劇はある意味では瀕死の状態です。時代劇専門チャンネルでは何本でも機会があったらできるだけたくさん作り続けていきたい。去年は4本を制作し、今年の1本目が『顔』でJ:COMさんという強力な味方とともに4Kを共同制作できることを嬉しく思っています。」とし、この4Kで新たなステージに進むとコメント。シニアを中心に視聴者の獲得につなげたい様子が伺えました。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』4](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/2b5bc767e71a63f71f32597a75599eb8b6728fc4.jpg?w=760)
また、佐々木氏は「ケーブルテレビ業界全体にとって4Kサービスは業界を上げて取り組んでいくことが必要。魅力あるコンテンツが大事なので、積極的に4Kに取り組んでいこうと思っています。今年1本目の時代劇で4Kサービスの普及に貢献していきたいです。」といい、高画質化の技術ばかりが先行して肝心なコンテンツが不足している現状を打破する考えを示しました。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』5](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/723e0cdbf03795c0008607444c69d084a9ad8e47.jpg?w=760)
『顔』はJ:COMオンデマンドで2016年6月より先行配信予定です。ここで松平健さんは一旦退出。
20年で良い関係を築けた辰吉丈一郎と阪本監督
続いて、『ジョーのあした -辰吉丈一郎との20年 -』の完成発表会見に移り、元WBC世界バンタム級王者で現役プロボクサーの辰吉丈一郎さんと阪本順治監督が登壇。本作は辰吉丈一郎という人間に20年間密着し、追い続けてきた阪本順治監督のドキュメンタリー作品です。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』6](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/11d0d8b3c2857342ded980fee027c10eedc9f86c.jpg?w=760)
辰吉さんは言葉少なめに挨拶をすると、阪本順治監督は取材を通じて辰吉家との付き合いはとても良いものになったと同時に、撮りためた映像が1,000分にも及んだことを明らかにしました。
20年もの年月で築いたお互いの関係についてどう思うかを問われた辰吉さんは「いい監督です。」とシンプルにコメント。次いで阪本監督が「二人きりになるととても優しいです。」と言うと、辰吉さんはすかさず「何のフォローや。」とカウンター。会見ではお二人の息がピッタリで、普段も会話しているときにはこんな感じなんだとか。辰吉さんのシャイな様子に会場からは何度も笑いが起きていました。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』7](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/c43976bc4ec2a76f27df6f0823dcd6e4ebff6ec5.jpg?w=760)
作品について聞かれた阪本監督は「辰吉丈一郎のファンには当然観てほしいですけど、アンチの人にも見てほしい。また、家族というテーマでも見てもらえるかと思うので、たくさんの人に観てもらえたら嬉しいです。」と、普段はボクシングに興味ない人でも1つの温かいストーリーとして楽しめそうな印象を受けました。
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』8](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/bb8364723a136f35275e75bfea90787644097042.jpg?w=760)
また、杉田氏は「劇場版とVODが同時配信できることはあまり例がありません。新しい公開形態としての試みとして期待しています。」とコメント。
そう、『ジョーのあした -辰吉丈一郎との20年 -』は映画が公開となる2016年2月20日にJ:COMオンデマンドで同時に配信がスタートするのです。これは珍しいですよね。そもそも上映数が少ないため、上映劇場がお近くにない場合にはJ:COMオンデマンドで視聴できるのはファンにとって嬉しいでしょう。今後もこういった施策が広まっていくといいですね!
![『ジョーのあした - 辰一郎との20年 -』9](https://images.cinema.ne.jp/media/article/35810/images/e8658376e99d5f6642db672b99255af9b3dfe3d3.jpg?w=760)
松平健さん主演の『顔』と、辰吉丈一郎さん主演の『ジョーのあした -辰吉丈一郎との20年 -』。ぜひ、J:COMオンデマンドでチェックしてみてください!
(取材・文:アスカ)
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