斎藤工&遠藤新菜の剥き出しな濡れ場も解禁―映画『無伴奏』本予告
斎藤工/関祐之介役
Q.祐之介役について
A.祐之介は確かにそこに存在するのだけれども、その存在は幻想の如く脆く危い”影”のようなイメージ。 もしかしたら渉の意識の中の一つ象徴かも知れない好きな人の見たくない内側の一面。 響子にはそんな風に映っていたら良いなと思いました。
Q.遠藤新菜とのシーンについて
新菜さんが“体当たり”と言われているのは彼女の覚悟や心、内面的なものであるべきです。矢崎監督に負けじと私は近い距離でその迷いの無い強い覚悟を感じていたからです。作品や監督の目的を身を持って体現するのが我々役者の責務ですがやはり男女の違いはあります。当人にとってではなく周りの受け止め方が違います。
日本人特有の”脱ぐ脱がない”の幼稚な基準では無く、矢崎監督が映し出した彼女のエマの美しさ、新菜さんの心を多くの方に 感じて欲しいと祐之介として強く思います。
Q.オールアップ後の感想
矢崎組は苦しくも幸せな映画的な日々でした。祐之介のオールアップは渉との会話の無い会話をするシーンでした。そのシーンを何度も何度も繰り返した記憶があります。その刹那な感じの全てが無伴奏に対する自分の関わりを象徴していた気がしました。
遠藤新菜/高宮エマ役
エマは、憎めない大胆さがあり、私自身「エマってすごいな」って思った部分もありました。私がキャスティングされたのだから、グラマラスなセクシーさを求められているのではなく、響子と違い、セックスが身近にる、エマの等身大の描写を求められているのだと思いました。
(斎藤)工さんは、キスシーンとかも決め込んでこなく、先輩だけれど「こうしよう」とか「こう行くからこう来て」ということを何も言わないで、その場の感覚で全部やるというのがすごく有り難かったです。変な緊張を持ったシーンが無かったので「こうやって相手 に気を遣わずに自分が思った通りにやることで、初めてちゃんとお芝居が成立するな」と一番思いました。
私が脱いでいて工さんがくっついている濡れ場のシーンでカットがかかった時も、衣装さんとかが毛布を持って来てくださるまでずっとそのままで待っていくださいました。カットがかかってパッて離してくださってもいいけれど、その方が私がトップが見えたままで待つから恥ずかしいとわかって、ずーっとぎゅっとしたまま「もうちょっともうちょっと」「毛布持ってきて」って言って毛布をかけてから離れてくれる。そういう配慮がさすがだなって思いました。祐之介役が工さんで本当に良かったって純粋に思います。
今回、初めてオールアップで号泣してしまいました。矢崎さんもそこで涙目になってくださっていて「今までエマが弱みを見せまい見せまいと気を張り続けていたところがプツンって切れたような気がして、すごく抱きしめたくなった」と言って頂きました。本当にその通りで、やっと力が抜けた瞬間でした。
映画『無伴奏』は2016年3月26日より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。
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(C)2015 「無伴奏」製作委員会
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