映画コラム
輝ける自分になるためにお勧めしたい3本の映画 —《ここに、映画という拠り所。》その2
輝ける自分になるためにお勧めしたい3本の映画 —《ここに、映画という拠り所。》その2
シネマズ公式ライターのよしかわあやのです。《ここに、映画という拠り所。》の連載第二弾をお届けします。
4月になると、「新しい」何かが始まる人も多いのではないかと思います。学年が一つ上がる、社会人としてのスタート、いろんなスタートがあるかと思います。そんな時期を目の前にし、期待と不安が入り混じる複雑な気持ちでいっぱいではないでしょうか。
ところで、みなさんは「夢」はありますか?(ちなみに私の最初の夢は、体操選手になってオリンピックに出ることでした笑)夢って聞くと何だかすごくワクワクするものだけど、それを手にいれるとなるととても険しい道が続くものです。今回は、今だからこそ観ておきたい背中を後押ししてくれる素敵な映画を3本ご紹介します。
夢中になれることほど素敵なものなんてない
『リトル・ダンサー』
自然と湧き出てくる情熱、楽しさが痛いほど伝わってきます。気づけば観ているこっちも楽しくなります。
親に勧められてボクジングを始めたけれど、ある日、バレエの魅力に惹かれている自分に気づいて内緒にレッスンに参加し始めます。時にコミカルさを交えながらストーリーが展開していきます。兄の逮捕、家族との衝突、苦境と自分の夢との葛藤に苦しむビリー。ある日、亡き母の形見のピアノを父が燃やしてしまいます。そして、ビリーは家を飛び出し、夢中に踊ります。もう無心で、本能のまま、踊り狂う。そこには踊りに対する「情熱」に満ち溢れている美しい姿がありました。このシーンは息を呑みました。
絶対、間違いなく好きになれる映画!ビリーの姿に勇気づけられること間違いなしです!
いつからだって、遅くない
『ミリオンダラー・ベイビー』
ビリーとは真逆でこちらはボクシング。プロになる試験を受けるギリギリの年齢でボクシングを始めたマギーの姿を見ていると、「想いが強ければ、まっすぐであれば、いつだって夢は叶えられる、人一倍の努力と素直さと優しさを持っていれば」ということを教えてもらっている気がします。
ただ、マギーはお金を稼いで家族を幸せにしようと思っていたのですが、映画を見て感じたのは人によって幸せの価値観も異なること。もしかして自分が描いている夢って相手にとってはただの押し付けがましいことなのか?なんて夢の複雑さにも気づかされます。
おまけなのですが、「モ・クシュラ」という言葉が劇中に出てきます。見終わってから調べてみてください。また感動すると思います。(実際そうでした。)
いつまでも純粋に、素直に
『ニュー・シネマ・パラダイス』
キラキラした目が見る先にあるものは、間違いなく、心揺さぶられ、感動したものが映っている。あの少年の「目の輝き」が今でも焼き付いています。その「純粋さ」は誰もが持っているものであるはず。いつまでもその想いで世界を見ることを忘れないようにしたいものです。
「人生はお前が見た映画とは違う、もっと困難なものだ!」というセリフがグッと突き刺さります。「夢は困難がつきもので、時には自分を苦しめる、でもそれを乗り越えたらきっと素晴らしいものに出逢える」自分が経験してきたからこそ口にできたセリフだったのだと思います。夢が叶っていく過程にはいろんな人の支えがあってこそなんでしょう。
まず一歩、踏み出す
夢って言葉を使いましたが、一言だと、何だか抽象的だなと思います。要するに感動したこと、我を忘れて没頭していたこと、もっと知りたい!これやってみたい!と思うことがきっかけであり、それから行動してみることが夢への一歩なのだと思います。それらが積み重なって、夢が現実となる。「まずやってみること」。ただそれだけなのかもしれません。
自分に素直になって、無我夢中になれることを見つけていきたいです。年を取っても、いつまでもそんな想いを抱いて生きているなんて素晴らしいですよね。夢を抱いている人はいつだって輝ける、そう思います。
(文:よしかわあやの)
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