現在はNHK大河ドラマ「真田丸」で大盛り上がりの長野県上田市。日本銀行松本支店が試算したところによると、観光客は113万人増、経済効果は200億円に至るそうです。

私の実家は上田駅から徒歩10分、もともと上田城の敷地内だったため、今年は帰省するたびにその盛り上がりを肌で感じています。ここまで人が上田に訪れたことが未だかつてあったでしょうか！？

ただ、上田は「映画のまち」として大正時代から映画の撮影が多く行われ、多くの日本映画界を代表する名監督が作品をつくってきた街でもあります。今回は、「真田丸」関連の情報と、上田で撮影をされてきた数々の作品、そしてそれらに触れられるスポットをご紹介します。

まず出迎えてくれるのは真田幸村の象

北陸新幹線 上田駅で下車すると、まずは駅前で真田幸村の象が出迎えてくれてます。嬉しいのは、駅から徒歩20分圏内に様々な真田丸関連のスポットが密集しているので、例えばおばあちゃん、おじいちゃん孝行をしたいな、と思われた方、戦国武将ファンの小さなお子さんを連れて回りたい、という方にとっても回りやすいロケーションです。



 

もちろん回っておきたい上田城も、そしてそのすぐそばにある「真田丸大河ドラマ館」も徒歩15分以内の場所にあります。




 

「VR 上田城」というアプリケーションをダウンロードすると、400年前の上田城が3DCGで再現され、360度見渡せるパノラマVRなども楽しむことができます。(位置情報をオンにしておく必要があります！)

えっ！上田ってこんなすごい場所だったんだ！！上田市観光会館2階

そして、ドラマ館から横断歩道を渡ってすぐにある「上田市観光会館」

1階は真田丸関連のお土産物屋さんで大賑わいですが、ぜひ足を運んで頂きたいのはその2階です。






 

真田丸に出演している出演者の直筆サイン色紙や、ある日の香盤表がラミネートされて掲示されていたりと、真田丸ファンの心をがっちりと掴むような展示があるだけでなく…






作品に出演した俳優陣のサインもズラリ。









これまで上田で撮影をされてきた数々の映画も紹介されています！！
例えば…
2016年 「ホテルコパン」監督 門馬直人 / 主演 市原隼人
2015年 「おかあさんの木」監督 磯村一路 / 主演 鈴木京香
2014年 「るろうに剣心」監督 大友啓史 / 主演 佐藤健
2009年 「さまよう刃」監督 益子昌一 / 主演 寺尾聡
2009年「ゼロの焦点」監督 野村芳太郎 / 主演 広末涼子, 仲間由紀恵, 木村多江
2007年「監督・ばんざい！」監督 北野武 / 主演 ビートたけし
2006年「犬神家の一族」監督 市川崑 / 主演 石坂浩二
2006年「嫌われ松子の一生」監督 中島哲也 / 主演 中谷美紀
2003年「さよなら、クロ ～世界一幸せな犬の物語～」監督 松岡錠司 / 主演 妻夫木聡
2002年「たそがれ清兵衛」監督 山田洋次 / 主演 真田広之
2001年「LOVE SONG」監督 佐藤信介 / 主演 伊藤英明, 仲間由紀恵
1996年「宮沢賢治その愛」監督 神山征二郎 / 主演 三上博史, 酒井美紀


15年前から「信州上田フィルムコミッション」が映画やドラマのロケを支援しており、撮影地として設備や情報を整理し、誘致している、というのは聞いたことがありましたが、こんなにもたくさんの作品が上田で撮影されているとは、驚きました。

上田の
・懐かしい日本の風景
・はっきりとした四季の風景
・雨が少ない
・都市からの交通利便性

などの地域特性も、映画関係者の中でも、撮影地として繰り返し選ばれる理由になっているようです。

山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズの 寅次郎純情詩集」「寅次郎恋愛塾」「寅次郎サラダ記念日」や、「たそがれ清兵衛」なども上田で撮影されています。




そして、細田守監督の「サマーウォーズ」は、上田が舞台としてご存知の方も多いかもしれませんが、細田監督が直筆で記帳用ノートの表紙に描いたイラストも実際に手にとって見たり、撮影をすることも可能です。ファン垂涎！



 

これまでに撮影に使われたロケ地を写真やイラストを交えた地図で紹介する「映画のまち　うえだ ロケ地マップ」も今年2年ぶりに改訂され、長野県内の書店や公共施設で無料配布されています。(同じく上田市観光会館の2階でもらえました。)




 

市川崑監督の「犬神家の一族」、大林宣彦監督の「告別」などの撮影地である柳町は、この上田市観光会館から徒歩10分程度です。



 

このメインの通りは「発酵街道」という愛称もあり、美味しいパンや、日本酒、味噌などを買うこともできます。



 

上田の街を歩くと、いたるところに映画を感じることができます。
真田丸ファンの方はもちろんですが、真田丸はそんなに…という方でも映画が大好きな方！ぜひ一度訪れてみてください。




（取材・文：hosohana）