松山ケンイチ、東出昌大の“座右の銘”は???『聖の青春』完成披露試写会



06


07


棋士の方々にとって、対局の際に外せない道具と言えば、扇子。
棋士の皆さんは各々の“座右の銘”を扇子に書いて、対局に使用したり、お祝いの席で来賓に配ったり、ファンへのお返しの品に使用したりしています。
この扇子のことを「揮毫(きごう)入り扇子」と言います。
そこで完成披露の場では、登壇者の皆さんにもご自身の“座右の銘”を記した「揮毫入り扇子」をご紹介いただきました。

 

 

08%ef%bd%b001


まずは、森義隆監督。
「聖魂(せいこん)」と書かれた扇子を広げ「造語です。この映画では村山聖さんの魂とずっと向かい合っていたので…」と、コメント。
竹下景子さんは「絆」。
「ライバル同士、師弟、家族。そういった絆の中で生かされているということに私も胸を打たれましたので、この言葉を選びました」と、笑顔。
安田顕さんは、ひらがなで「おだやかに」。
「僕はとてもせっかちなんですよ。だからここ最近は、穏やかにいることを心がけています」と、意外な一面も。
東出昌大さんの“座右の銘”は「無私」。
「私利私欲を捨てたり、自分を捨てて他所のものになるというのが役者の仕事だと思います。この映画で無私の境地に行くことができたので、これからも欲を出さずに仕事に打ち込めたら」と、決意も新たな様子。
そして、松山ケンイチさん。
“座右の銘”は、「好きに勝るものなし」。
「原作を読んだ時に村山さんの生き方に心を揺さぶられ、同時に村山さんのことを好きになりました。この人を演じられるなら、自分も全部捨てられるという思いがあったからこそ、今があるんだと思います。決して楽なことばかりではありませんでしたが、“好き”という気持ちはすべてを超えますよね」と、改めて本作への思いを語って下さいました。

ちなみに、村山聖九段の“座右の銘”は「大局観」。
村山さんは対局中、ずっと文字が書かれていない白扇を使用していましたが、八段昇段の時、初めて「大局観」と揮毫した扇子を作成。
この「大局観」が最初で最後の直筆の「揮毫入り扇子」となったそうです。

 

 

09


最後に「大きな何かに撮らされた映画のように感じています。村山さんに惚れた人たちが集まって、自然と出来上がった映画ですし、今日からさらにいろんな人に広がって、映画が大きくなっていければ良いなという思いでいます」と、森監督。
そして「僕はこの作品に携わって、自分の人生を大事にしたいと、心から思うようになりました。この作品を観ていただいて、皆さんの心にも何かを残していただけますと幸いです」と、松山さん。
和やかな雰囲気の中にも、作品に込めた魂が感じられる舞台挨拶となりました。

『聖の青春』は、10月25日から開催される「第29回東京国際映画祭」のクロージング上映作品に決定。
11月19日から全国ロードショーです。

 




 

それではまた次回、お会いしましょう。

お相手は、八雲ふみねでした。

 

 

 

10


聖の青春
2016年11月19日から丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:森義隆
原作:大崎善生(角川文庫/講談社文庫)
出演:松山ケンイチ、東出昌大、染谷将太、安田顕、柄本時生、北見敏之、筒井道隆、竹下景子、リリー・フランキー ほか
©2016「聖の青春」製作委員会


 

 

 

八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!