野菜高騰を「食ドキュメンタリー映画」で考え、実際に節約を実践する!
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野菜高騰を「食ドキュメンタリー映画」で考え、実際に節約を実践する!
Photo credit: cliff1066™ via Visual hunt / CC BY
2016年は台風が多発したり、多くが日本に上陸するなどの気象状況から、野菜の高騰が続いています。台風による直接的な影響もそうですが、悪天候な日が多かったということは、その分日照時間も少なく、野菜が育ちにくい環境にあったということでもあります。
それぞれのご家庭では、どのような工夫をされているでしょうか。鍋料理やあたたかいものが美味しい季節なのに、野菜の高騰によりあまり食べていない人もいるのではないでしょうか。何より、野菜不足は身体にも良くありません。
今回の、野菜価格の高騰はいずれ落ちつくと言われていますが、今後同じようなことがないとも言えません。この機会に、改めて食について考え、節約を楽しめる食生活を送ってみませんか。
食糧問題を考えるときにみたい映画3本
自分たちが食べているものが、どこから来ているか、どうやって生産されているか知りたいけれど、難しい本を読んだり、机上の勉強はいやだ!という方にもぜひおすすめしたいのが今回紹介する3本のドキュメンタリー映画です。
今の日本での野菜の価格高騰は一時的なものだと言われていますが、世界では、価格高騰は恒常的な問題であることも多く、その原因を紐解いたり、価格の高騰による人々の食生活の変化を浮き彫りにしています。
※屠殺(とさつ)の場面などもあるので、苦手な方は、ご覧になる際は注意してください。
『いのちの食べ方』
ほとんど映像のみで、ナレーションや語りなどはありません。食について知りたい、と初めて見る方にはおすすめです。ただ、説明がなく、映像が淡々と流れていく分残酷さもあります。難しい問題に直面しているんだなと実感させられる作品です。
『フードインク』
『いのちの食べ方』と似ている部分もある作品ですが、『いのちの食べ方』は、食材の製造段階に限ったドキュメンタリーだったのに対し、『フードインク』は、人々の食生活にも言及しています。さらに、オーガニックと言われる食材・食品にも疑問を投げかけています。
『ありあまるごちそう』
題名に反して(?)アカデミックで難しかったように感じた作品です。食についてある程度知識があったり、もっと踏み込んで知りたいというような、上級者向けかもしれません。ただ、紹介する2作とは違って、農業の様子やそこで生活する人々のことまで描かれています。農業大国であるにも関わらず、貧困や飢餓の問題に直面している人や地域があることなど、この作品ひとつ見るだけでも、食に関連した、国際的な問題を知ることができます。
今スグできる、節約術!
映画では、野菜だけでなくいろんな食材の生産過程や、農業・酪農の様子などがわかるようになっていました。映画を見ると、毎日の食事をありがたくいただこう...!と感じるはずです。
とはいえ、映画で取り上げている問題は、とても幅広く、毎日の生活で実践できそうなことは多くありません。そこで、今の野菜の価格高騰の中でも、美味しく、健康的な食事にするために今すぐできる節約術をいくつかご紹介したいと思います。
使った野菜を水栽培で再び!
スーパーなどに売られている豆苗、一度使っても、根の部分を残して、水に浸しておけば2回目、3回目と芽が出てくるのを知っている人は多いかと思います。
豆苗は野菜高騰のなかでも、1パック100円ほどで売られているので、野菜炒めや、お味噌汁に入れたりして使うことができます。しかも、2回目も、購入したときと同じくらい(放っておけばそれ以上)に芽が出てくるので、嬉しいですよね。育ってくるのがひそかな楽しみになります。肥料なしで、水だけでも育てられるので、ぜひ、捨ててしまわずにもう1度使えるところまで育ててみてください。1週間ほどで使えるようになりますよ!
他にも、ダイコンやニンジンの頭の部分を切って、水につけておけば、小さいですが葉が出てきます。ネギは、根の部分を水に浸けておけば、1週間〜10日ほどでかなり伸びてきて、しっかりと使える量にまでなるので、ぜひやってみてください!
とうもろこしの缶詰の液体利用
1年中使えて、保存もできるとうもろこしの缶詰を常備されている方も多いのではないでしょうか。でも、まず缶を開けたら中のコーンが浸っている液体を捨ててしまっていませんか。
単体では使いづらいですが、スープに入れるとコンソメや鶏がらスープの代わりをしてくれます。また、カレーに入れると辛さが和らいだり、炊き込み御飯のだし汁としても使うことができます。
肉の脂身は、油として使用
肉類の脂身の塊、どうしていますか。脂の塊は苦手なので、私も以前までは捨てていましたが、最近、サラダ油の代わりに使うようになりました。下ごしらえとして肉に火を通したいときや、野菜炒めなどに使っています。豚肉の脂は臭みがあるのが難点ですが、あたためたフライパンに脂身を乗せると油がジワっと染み出してくるので、それを使います。
そのまま捨ててしまわずに、こうして使うだけでサラダ油の節約にもなって良いですよね。
大根は、薄切りで皮のまま
冬が旬で、鍋やおでん、煮物などに大活躍する大根。
肉厚なのが良い!という場面もありますが、鍋料理など、サっと作って、サっと食べたいときには、大根をスライサーでスライスしてしまうのがおすすめ。
このとき、汚れと傷んでいる部分さえ取れば、皮ごと使うことができます。火も通りやすく、調理時間も短縮できて一石二鳥!
味もよく染み込み、野菜炒めなど簡単な料理にも使いやすくておすすめです。
野菜の芯ばっかりのスープ
普段からよく料理をされる方は、必ずといって良いほど考えてしまう、キャベツや白菜の芯をどう使うか、という問題。
あくまで一例ですが、私はそれらの野菜の芯ばかりを集めて、野菜スープにしています。
「え、芯ばっかり・・・」と思うかもしれませんが、しっかりと煮込み柔らかくすれば甘さが引き立って美味しくできます。
葉の部分と同じ料理に使うと、火にかけるタイミングが違っていたりして、ずっと台所にいなければなりませんが、全部鍋に入れて、グツグツ煮込む間は放っておけるので、手間もかからず便利です。別の家事をしたり、食事をしている間に煮込むことができます(火の元には注意!)。細かく刻んで、弱火で時間をかけて煮込んでみましょう。芯の独特の味が気になることもあるので、あっさりしたものより、トマトベースや、クリーム系など、どちらかといえばこってりしたスープにするのがおすすめ。
まとめ
毎日の食事を考えたり、料理をするのは簡単なことじゃなく、サボりたい日も、簡単に済ませたい日もありますよね。
私も、家族の料理も担当しているので、毎日そんな気分との格闘です(笑)そんな中で、豆苗が少しずつ育っていることが嬉しかったり、「節約できた!」「エコにも貢献できたかも?」と自己満足したりしながら、工夫しています。
節約術はあくまで一例で、どれも私が実践しているものの中から選びましたが・・・一つでも実践してもらえるものがあれば嬉しいです。
野菜高騰を機に、食糧事情に興味を持った方は、入門編として映画もご覧になってくださいね。
(文:kamito努)
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