清水富美加&松井玲奈、漫才コンビ役に!山本幸久「笑う招き猫」映画化
漫才コンビの友情を描いた山本幸久の「笑う招き猫」が映画化されることが決定し、清水富美加と松井玲奈が主人公の漫才コンビ役をつとめることが明らかとなった。
清水富美加と松井玲奈が漫才コンビ役に!映画『笑う招き猫』公開決定
高城ヒトミ(清水富美加)と本田アカコ(松井玲奈)は、「アカコとヒトミ」という結成5年目の売れない女漫才師。今日も小劇場の片隅で、常連客に向けて漫才を披露する毎日。そんなある日、いつもネタ合わせをしている河川敷で、ヒトミの自転車を盗もうとしている中学生を捕まえてから二人の冴えない運命が回り始める。初めてテレビのバラエティ番組出演が決まったり、番組出演をきっかけに大学時代の旧友と再会したり……。漫才師として売れる兆しが見えてきた2人だが、とある事件をきっかけに糸が切れた凧のように飛んでいきそうになってしまう。果たして「アカコとヒトミ」にはどんな未来が待っているのか――
映画『笑う招き猫』は、小説すばる新人賞を受賞した山本幸久の同名小説を映画化する作品。若手漫才コンビ「アカコとヒトミ」がお笑いの世界で奮闘し、挫折しながらも固く結ばれた女の友情のもと夢を追いかける姿を描く。
主人公の漫才師・アカコ役を実力派若手女優の清水富美加が、その相方・ヒトミ役を松井玲奈が演じる。本作で2人は初の漫才師役に挑戦する。メガホンを取るのは『荒川アンダーザブリッジ』の飯塚健監督。
情報解禁に併せて公開となったティザービジュアルでは、Instagramならぬ“Waramanegram”と銘打ったSNS風の自撮り写真となっており、いいね数が猫の「にゃん」を表す“2”が並びなど、細かい仕掛けがなされている。
今回の発表にあわせて、清水富美加、松井玲奈、飯塚健監督らのコメントがシネマズに到着している。
清水富美加/アカコ役
1つの夢に向かっていく事はとても輝かしいですが、現実はそんなに甘くない、悩みも不安も絶えない。そんな中でどうするのか見つけてゆく、選んでゆく。ただワイワイしてるだけではない人生を描いている所がこの映画の魅力の1つだと思います。「わー、大変そう、撮影前からもう辛い」というのが、台本を読んだ時の正直な感想です。漫才をやるということ、体を張ったり色んな顔を見せなきゃいけないこと、セリフのあまりないシーンで淡々と過ごすという苦手なシーンも沢山だったからです。でも飯塚監督と松井玲奈ちゃんがいてくれて本当に良かったです。
松井玲奈/ヒトミ役
まさか自分が漫才師を演じるなんて、お話を聞いた時は不安しかありませんでした。でも、最初の台本を読んだ時には爆笑していました。撮影が始まるかなり前から漫才稽古を始めて、相方の清水さんと漫才ができたことは、とても貴重な経験です。毎日ワイワイとした現場で、学生時代に暗い思い出しかない私にとっては、個性的なキャストさんに囲まれて遅れて来た青春みたいでした。ドラマから映画まで続けて見て、笑って泣いていただきたいです。
飯塚健監督
とあるナイター撮影時、思い詰めた様子で清水さんが近寄ってきました。けれど、じっと僕の顔を見つめるばかりで、なかなか口を開きません。こりゃ何か芝居の相談に違いない、と思い促してみても、押し黙ったまま……と次の瞬間、いきなり鼻に触れられました。「監督、ゴミ付いてたんで」と。……ええ。彼女は鼻●●を取ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思いました。また、松井さんとは昨年春のドラマに続き、二度目の仕事となるのですが、髪を切り、金色に染めてくれ、眉毛の一部を失い、ごく近くで爆破され、時には鮮魚も抱きしめてくれました。……ええ。それはもう、相当に体を張ってくれたのです。その時、「この映画いける」と思えました。映画の題材として最も手を出してはいけないものの一つ、それが漫才だと思います。が、そんな不安も二人と共に芝居を作っていくにつれ、払拭されました。また、原作から異常に飛び出ることを深く広い懐でお許し頂いた山本さんにも感謝しております。毛色のまったく違うドラマ版と合わせて、楽しんで貰えたら嬉しいです。
山本幸久/原作
驚いた。自分が書いた小説の主人公ふたりが、銀幕の中で漫才をしているのだ、驚かないほうがどうかしている。見た目はずっと可愛いしスマートだ。漫才もうまくておもしろい。でも松井玲奈さんと清水富美加さんは紛れもなくアカコとヒトミだ。原作者冥利に尽きる。監督をはじめキャストおよびスタッフの方々にひたすら感謝。
さらに、本作の公開に先駆け、MBS/TBSのドラマイズム枠で、アカコとヒトミが芸人として奮闘する日々を描くアナザーストーリー的な内容の同名TVドラマシリーズの放送も決定した。MBSでは2017年3月19日から、TBSでは3月21日から、全4話にて放送される。
映画『笑う招き猫』は、2017年4月29日(土・祝)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。
画像ギャラリー
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(C)山本幸久/集英社・「笑う招き猫」製作委員会
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