自分が主人公!?『ハードコア』は正真正銘の新感覚映画だった!
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映画『ハードコア』を観てきました。
僕が観終わった直後の一言は「マジすげぇ…」でした。
すごかった。観終わってからも興奮が止まりませんでした。
自分が映画の主人公に!?新感覚の映画が登場!
まず、映画のストーリーを紹介しましょう。
事故により目覚めるとしゃべることができないサイボーグの体になっていた主人公・ヘンリー。
なぜか自分の記憶もなくなっており、起き上がると目の前には自分の妻だと告げるエステル(ヘイリー・ベネット)が立っていた。彼女は一流の研究者であり、絶命状態だった自分を救ってくれたという。
しかし、突如として現れた超能力を操るエイカン(ダニーラ・コズロフスキー)にエステルが誘拐されてしまった。
ヘンリーは彼女を救うために追いかけようとするが、それを阻むエイカン率いる傭兵集団となぜかヘンリーを救う謎の人物・ジミー(シャールト・コプリー)が現れてヘンリーをサポートする。
そんなジミーと協力して、誘拐されたエステルと自分のなくしてしまった記憶を追いかける。
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そんなストーリーをSFガンアクション映画として描いている作品。
割とよくある映画のストーリーなのですが、この「ハードコア」はこれまでの映画にはないある演出で話題になっています。
それはFPS(First Person Shooter)つまり「一人称視点」で撮影された映画。一人称視点というのはカメラが自分自身の目になっているのです。
スクリーンに映っているものが自分の視点なので、まるで自分自身が映画の主人公であるかのような感覚です。
自分目線の視点だからこそのリアリティあるアクションシーン
いつも観ている映画はカメラがどこかにあって、それを通じて映画の世界を観ています。ですが、この一人称視点は全然違う世界を映してくれます。
それを実感させるのは「リアリティのあるアクション」があるからこそだと思いました。
それは映画の冒頭からいきなり始まります。
飛行機の避難用のポッドから一気に地上に落下するというシーンがあるのですが、実際の飛行機が飛んでいる高さから地面に落ちるというシーン。
「え?これ、本当に落ちているの??」とリアル過ぎてCGなのか本当に落ちているのかが全くわかりません。
予告編にそのシーンが少しあるので、こちらを観てみてほしいです。
https://www.youtube.com/embed/qa5RoiWm4Dg
迫力のあるアクションの中に一人称視点というリアルさが入ることで一気に映画の中に引き込まれます。
映画『クローバーフィールド』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』など撮影手法と似ています。
しかし、この『ハードコア』がそれらの映画と違うのは主人公の視点がカメラになっているところ。自分自身が体感している、という感覚になるんですよね。
爆風で吹き飛ばされてバイクに飛んで着地したり、バイク自身が自動車をぶち抜いたり、走っている車が目の前まで迫ってきたりと他の映画ではCGや遠目での視点で映されているものが、実際の自分が体感しているようになるのです。
「あー、落ちる落ちる!」「やばい!やばい!」と心の中で何度叫んだか…
しかも、アクションシーンはほぼノーカットで撮影されていて、「これ、ノーカットでどう撮っているの?」という不思議を凌駕する迫力が目の前で起こるんです。
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迫力ある映像に加えて、音楽でさらに上げ上げ
迫力のある映像とアクションも素晴らしいですが、音楽もこの映画では忘れてはいけないポイント。
主人公のヘンリーはしゃべることができないという設定なので、ヘンリーの感情がわかりません。
そんなヘンリーの感情をうまく表してくれるのが音楽。
QUEENの「Don't Stop Me Now」を始め、主にハイテンションなナンバーが多いのですが、彼の感情を曲が代わりに表現してくれます。
映像だけでなく、観るときには音楽も気にして観てほしいところです。
観終わった後に楽曲を聴くと、シーンが脳内で再上映されて、自然とアドレナリンが出てきますよ。
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新感覚映像体験を体験しよう!
一人称視点で若干の映像酔いと、ガンアクション映画特有の過激な表現はありますが、それが大丈夫であればこの映画を存分に楽しむことができると思います。
むしろ、ちょっと癖になるかもしれないぐらいの中毒性をはらんでます。
と、ここまで書いてみましたが、本当に興奮しました。
バイクに乗ったままトラックの中に突撃したり、
高いビルをフリークライミングで登っていったり、
廃墟のビルから何回も下に一気に飛び降りたり、
高層ビルの屋上からヘリコプターに飛び乗ったり。
どれもアクション映画でよく観るシーンですが、それを自分の視点で観ると迫力が全然違います。
映画『ハードコア』、アクション映画が好きな人にこそ観てほしいです!
(文:澤田孝志)
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