映画コラム
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』はノリと家族の絆で銀河を救う話だった!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』はノリと家族の絆で銀河を救う話だった!
(C)Marvel Studios 2017
2014年に公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編がついに公開!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』と題して、スクリーンに帰ってきましたよ!
最高にクールな彼らがまたノリと笑いで銀河を救う!
今作のストーリーをまずはご紹介。
「スター・ロード」の異名を持つピーター・クイル、凶暴過ぎるアライグマのロケット、破壊王のドラックス、暗殺のエキスパート・ガモーラ、そして小さくて怒らせると怖い木のベビー・グルート。
この5人が成り行きで結成したチームが「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
この5人が請け負った仕事をきっかけに、“黄金の惑星”の指導者アイーシャ率いる無敵の艦隊から総攻撃を受け、彼らの宇宙船ミラノ号は壊滅寸前になってしまう。
そんな時に彼らを救ったのは「ピーターの父親」と名乗る謎の男・エゴ。父親のことを知りたかったピーターとエゴのことを疑う仲間。ピーターと仲間にはすれ違いが生まれてしまう。
さらには「ピーターの育ての親」であるヨンドゥ率いる宇宙海賊の襲撃があり、さらには銀河全体を脅かす陰謀が…。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」はまた銀河を救うことができるのか?
今回の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を観る前に前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観た方がいいか?の問いに対して、個人的な意見としては「観た方がより楽しめる」と答えます。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は前作の続きの話なので、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が結成された経緯や引き続き登場するキャラクターとの関係性を深く知りたい、という人はぜひ前作を観た方がより今作を楽しめると思います。
今作を初めて観るという人は深い関係性がわからなくても、劇中の話を追っていればストーリーはわかるかと思います。
今作を観てから、前作を観ても楽しめる作品になっています。
銀河を救うのはノリ?彼らのノリに笑いが止まらない!
では改めて今作の感想ですが、最高だね!と親指を立てて言いたい!
確実に前作を超えています!!
期待を絶対に裏切らない作品になっています。
それはオープニングから始まります。
アイーシャから依頼を受けたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが施設を護衛する仕事で怪物と戦うシーンがあります。
劇中歌であるElectric Light Orchestraの「Mr. Blue Sky」に合わせて踊るベビー・グルートと戦う4人。ここにこの映画の全てが詰まっていると言っても過言ではないと思います。
ヒーローのクールさだけでなく、ちょっと皮肉を効かせたノリ。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはまさに彼らの"ノリ"を楽しむ映画。
個人的に一番笑ったのは、ロケットとヨンドゥが捕まっている中、彼らがベビー・グルートに脱走するためにヨンドゥの操る矢のコントロール装置を持ってくるように依頼するシーン。
ベビー・グルートはロケットとヨンドゥが持ってきて欲しいものとは違うものを持ってくるのですが、「ベビー・グルート、そうじゃないよ!」と言いつつも、もっとやれ!と思ってしまうあのやり取りに爆笑しました。
他にも私含めて映画館のみんなが爆笑しているシーンが何度もあります。この映画はどうか遠慮はせずに、大いに笑って楽しんで欲しい映画です。
(C)Marvel Studios 2017
今作のテーマは「家族の絆」それが銀河を救う
今作は「家族の絆」がテーマになっています。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの前に突如として現れたピーターの父親と名乗るエゴ。そして、ピーターを追う育ての親であるヨンドゥ。
ピーターはエゴに着いていきますが、それに対してヨンドゥはエゴを止めようとします。
ヨンドゥがなぜエゴを止めようとするのか。この2人の"父親"を巡ってピーターと父親の絆が描かれます。この結末はどうかスクリーンで見届けて欲しいです。
家族の絆について描かれるのはピーターだけではありません。ガモーラは冒頭から登場する敵対関係の義理の妹であるネビュラとも向き合います。
さらに、ロケットはとあるきっかけで自分自身とも向き合います。
これまではそれぞれのエゴとノリでなんとか窮地を乗り越えてきた彼ら。前作で仲間になったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが今作では家族になり、最強のチームになります。
ラストはちょっと涙を誘う場面がありますが、そんな湿っぽい雰囲気で終わる映画ではありません。
エンドロールを含め、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのノリが満載の作品になっています。本当の意味で最後の最後まで見逃せない作品になっています。
彼らのノリに大いに笑って、最高にファンキーでクレイジーなガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを楽しんでほしいです!
(文:澤田孝志)
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