山﨑賢人の4つの魅力!『一週間フレンズ。』のかわいらしさを見逃すな!
(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
2017年8月2日にブルーレイ&DVDが発売予定の『一週間フレンズ。』は、俳優・山﨑賢人の魅力が全開になった作品でした!今までの主演作を踏まえ、彼の愛らしさや、どういったところに役者としての実力があるのか、全力で語ってみます!
■『一週間フレンズ。』ブルーレイ&DVD情報
1:“奥手”だからいろいろ教えてあげたくなる!
山﨑賢人は何しろかわいらしいので、母性本能をくすぐる“守ってあげたくなる”魅力があります。『ジンクス!!!』と『ヒロイン失格』の2作では、彼は恋愛に積極的ではない“奥手”な役であるため、より彼を「何とかしてあげたい!」というキャラクターになっていました。
『ジンクス!!!』で面白いのは、韓国人留学生の女の子が映画を参考にして、山﨑賢人に恋愛の仕方を教えてあげること。例えばレンタル店の店長と『ラブ・アクチュアリー』や『恋人たちの予感』について熱く語ったり、映画を観てデートの仕方を学んだり、山﨑賢人が「『ロッキー』が好きなのにぜんぜん男らしくない!」と怒られてしまったりするのです。映画ファンであれば。(ネタバレになるのでタイトルは伏せますが)とある有名な恋愛映画を、山﨑賢人が“再現”してくれることに感動できるかもしれませんよ。
『ヒロイン失格』は“マンガをそのまま実写に取り込んだ演出”の数々が何よりも楽しい作品です。例えば登下校をしている女子生徒に“モブキャラ”という注釈がついたり、“ハートに矢がグサリと刺さる”という表現がそのまま出てきたりするのです。超有名人の特別出演も盛りだくさんで、特に“学食のオヤジ”を演じた“あの人”には大笑いしました。このいい意味で過剰な演出とギャグのつるべうちが、山﨑賢人演じる冷静なキャラと組み合わさることにより、唯一無二と言えるほどのおかしみが生まれていました。スタッフの「若い観客を一時たりとも退屈させてたまるか!」という執念の熱量を感じられることでしょう。
2:ドSなキャラでもハマっている!
山﨑賢人は普段は“天然”なキャラで、どちらかといえばいじられるタイプなのだそうですが、そのイメージと相対するような“ドS”な役も見事に演じています。
『オオカミ少女と黒王子』の山﨑賢人は、二階堂ふみ演じるヒロインの“彼氏役”になる見返りとして「3回まわってお手からワンだな!」と、“忠犬”になることを要求します。その後の「あの(犬の)目がゾクゾクするほどカワイイんだよな……」というセリフと悪どい表情には、「こんなヤツは現実にいないよ!」といい意味でツッコミをいれたくなりました。しかも、ただドSというわけではなく、本当の気持ちをうまく言葉にできない“ツンデレ”なところもあり、“デレた”時のギャップも魅力になっているのです。
『L・DK』では、山﨑賢人は告白してくれた女の子を手ひどくフってしまうようなキャラに扮しています。注目は、開始数分で剛力彩芽演じるヒロインが、その山﨑賢人を誤って階段から突き落としてしまったので、おんぶをして家まで帰ること。ヒドい男の役のはずなのにヒロイン的な扱い(おんぶをされる側)になっているよ!その後は山﨑賢人がヒロインを振り回すシチュエーションが目白押しでした。
余談ですが、筆者は「ドSな男を好きになるって、なんだか威圧的な態度を良いものとしているようでなんだかイヤだなあ」と勝手に思っていました。ところが、それはとんでもない誤解で、『オオカミ少女と黒王子』も『L・DK』も“気持ちをなかなか表に出せない”主人公の心情を丹念に描いているため、山﨑賢人の威圧的な態度にも意味があると納得でき、彼のことを好きになることができるのです。男性が観ても、いろいろと学べるところがあるかもしれませんよ。
3:フレッシュな魅力を堪能できる初主演作も要チェック!
山﨑賢人が映画初主演を果たした『管制塔』では、まだ幼さの残る彼のフレッシュな魅力を堪能できます。注目はヒロインを演じた橋本愛で、「ムーミン」の“ミィ”というキャラをイメージしたという彼女の積極的な性格が、引っ込み思案な山﨑賢人をグイグイと引っ張ってくれる、というシチュエーションがたっぷりあり、そのやり取りをずっと観ていたくなるのです。
ちなみに、『管制塔』の監督は、『くちびるに歌を』や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など、評価の高い青春映画を数多く手がけている三木孝浩です。北海道の稚内のロケーション、Galileo Galileiの主題歌との親和性も格別で、“音楽映画”としての魅力に満ち満ちていました。悩める10代の若者はもちろん、映画ファンにも観てほしい作品です。
4:子犬のようについてきてかわいい!
山﨑賢人が演じたどのキャラクターがお気に入りか、というのは人によって意見が分かれるでしょうが、個人的には『一週間フレンズ。』の主人公が最もお気に入りでした。
(C)2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
劇中の山﨑賢人のキャラを簡潔に表現するのであれば“ちょっと天然で超がつくほどのお人好し”です。漫画研究会の後輩にちょっとウザがられたりする“三枚目”なキャラクターでもありながらも、川口春奈演じるヒロインにどれだけ邪険にされようとも、彼女に何度も何度も話しかけて、友だちになろうと努力するのです。
その“無償の愛”とも言えるひたむきさ、“良い空気を作ってしまえる”ムードメーカーな性格はまったく嫌味がなく、ものすごく応援したくなるのです。何より、その子犬のような素直さと、こっちまで顔が緩んでしまいそうな満面の笑みがかわいい!山﨑賢人は今までも好きな俳優でしたが、『一週間フレンズ。』で完全に大ファンになりました。
なお、山﨑賢人本人は、前述の『管制塔』の役について「何不自由ないのに、勝手に孤独を感じているような男の子で、自分自分とはかけ離れていて、演じるのは難しかったです」などと語っています。『オオカミ少女と黒王子』の時も「僕自身はツンデレではないです」などと自身の性格を語っているので、それらの役は本人のイメージとは違う、彼の卓越した演技力により誕生したキャラなのでしょう。(それらのキャラを違和感なく表現できていることがすごい!)
山﨑賢人のインタビュー記事や、テレビに出演されている姿を見ると、彼は本来とても素直な性格であると見受けられました。もちろん『一週間フレンズ。』のかわいいキャラも演技ではあるのでしょうが、彼自身に最も近く、またハマり役と感じるのは、やはりこの役である、と思うのです。
まとめ:実写映画化作品の常連だからでこその
山﨑賢人は2017年も、8月4日公開の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』、10月21日公開の『斉木楠雄のΨ難』、11月3日公開の『氷菓』とさらなる主演作品が控えています。彼は“2.5次元俳優”と呼ばれるほどにマンガやアニメから抜け出したような美形と、極端な性格のキャラも難なく表現できる演技力を持ち合わせているため、それらの人気の高い“原作モノ”の映画の主演に選ばれることが多いのでしょう。
そして、『斉木楠雄のΨ難』の予告編では……山﨑賢人主演の“実写映画化作品”が相次いでいることについて、皮肉が全開のセリフが入れられています。こ……これはすごい!主人公が超能力者なだけあって、ちょっとだけ思っていることを言い当てられてしまったよ!
人気マンガや、アニメ化された小説を実写化した映画には、どうしてもビジュアルや配役などに、ファンからの不満が噴出してしまうことままありますが、少なくとも今までの作品群では、山﨑賢人は原作のファンを十分に満足させるだけの、俳優としての実力を発揮していました。これからも、彼およびその主演作品を応援し続けます!
■『一週間フレンズ。』ブルーレイ&DVD情報
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(文:ヒナタカ)
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