特撮向上委員会

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2017年07月18日

男泣きを誘う…大物感漂う16歳のヒーロー『仮面ライダーW(ダブル)』【篠宮暁の特撮辞典・第5回】

男泣きを誘う…大物感漂う16歳のヒーロー『仮面ライダーW(ダブル)』【篠宮暁の特撮辞典・第5回】

【オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典】

強烈なインパクト! “左右非対称”のボディ


仮面ライダーW Vol.1 [DVD]



『仮面ライダーW(ダブル)』の前作、『仮面ライダーディケイド』は平成ライダー10作目ということで、歴代の平成ライダー達が登場し、しまいには映画で昭和の仮面ライダーも勢ぞろいするなど、それはそれは盛り上がりました。

平成ライダーの集大成を見せられた後に始まったのが、『仮面ライダーW(ダブル)』でした。

お祭りの後ということでインパクトが薄くなるかと思いきや、2人で変身するという斬新さ、左右非対称のボディの強烈さ、舞台が架空の街・風都ということでもたらされる異世界感、コメディタッチな回が多いのに、ほんのり漂う哀愁、誰が怪人に変身してるか推理する興奮。

それらが強烈な個性を生み出し、過去のライダー出ずとも、後半には最高の盛り上がりを見せ、新たなライダーファンがたくさん誕生しました。

2人で変身する主人公


仮面ライダーWキャラクターブック「悪魔と相乗り」 (TOKYO NEWS MOOK)



そして、それに一役かったのが主演の2人、桐山漣さんと今作がドラマデビューとなった菅田将暉さんです。

ストーリーは、風都に住む探偵・左翔太郎と謎の少年フィリップが、街で起こる怪事件を解決していくというもの。話が進むごとに、フィリップの秘密が明かされていくといった感じです。

左翔太郎を演じる桐山漣さんの演技は、当時もうすでにキャリアを積まれてたので、それはそれは安心して見てました。二枚目も三枚目も出来て、締めるところきっちり締めるし、演技を見てるだけでライダー愛も伝わってきたり。

大物感が既に漂う…16歳の菅田将暉


菅田将暉ファースト写真集 スダマサキッス



さあ、もう一人の主演・フィリップ役の菅田将暉さんなんですが、ドラマ初めてやわ、そもそも16歳で史上最年少ライダーとか騒がれてるけど、実際どうやねん的な感じで1話目を見たら、ただただ絶句。

ドラマ初めて? 嘘つけ! 初めてのやつがこんな堂々とできるかい! 16歳? 嘘つけ! 顔は確かに幼いけど、声がもう出来上がってるやんか!

気づいたら、その年はフィリップばかり見るようになってました。

作品の後半、フィリップの出生の謎が解かれていくと、涙がポロポロ。

16歳にギャンギャン泣かされました。

「コイツ、どんだけ俺の心揺さぶってきよんねん」と、少し逆ギレしたほどでした。

余談ですが、菅田将暉さんが主演されてた『民王』というドラマがありまして、そのなかに実はちょいちょい『仮面ライダーW(ダブル)』のネタが散りばめられてるんです。

民王 DVD BOX



菅田将暉さんの口から、ダブルの決め台詞「さあ、お前の罪を数えろ」が出た時には、ちびりそうになりました。

『仮面ライダーW(ダブル)』を最後まで見たあとは、『民王』も見ることをオススメします。特に、5話が神回すぎる。

皆さんも菅田将暉さんをいち早く応援しましょう。

マサキだけに真っ先に!

誰か僕の罪かぞえてー!

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!

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