R-18、R-15、PG-12などはどうやって決められている?映画レイティングの深いお話
R-18になるとほとんどが成人映画、つまりピンク映画です。壇蜜主演の『私の奴隷になりなさい』や、劇団ポツドール主催の三浦大輔が自身の岸田國士戯曲賞受賞作を池松壮亮や門脇麦など豪華キャストで映画化した『愛の渦』です。内容をご存知の方はさもありなんと思われるでしょう。
できるだけ多くの人に見てもらえるようにするためにR-18にまで達する映画というのは邦画ではごくわずかです。海外の映画では『お嬢さん』『グリーン・インフェルノ』などで年に数本ですね。
他にもある2つの分類
実はさらに2つ分類があって、「審査適応区分外」というのと「映倫未審査」というものがあります。適応区分外というのは何歳であっても推奨できないという意味のものですが、こんな作品はめったにありません。
逆に最近増えてきたのが未審査の作品、いわゆるインディーズ映画がこれにあたりますが、一昔前までは自主映画といえば中・短編どまりで、一般的な劇場公開はあまりされませんでした。しかし最近のデジタル技術の向上し、高クオリティかつ低コストで映画を撮ることができるようになって、結果的に60分以上の長編映画が一部の劇場でロードーショー公開されるようになりました。
映画館の番組編成責任者が公開を決めるぐらいですから、相応のクオリティですが、何分自主映画ということもあって表現の部分では結構キワドいものもあります。実例が増えてきているのでいずれ何かしらのルールができるかもしれませんね。
海外のレーティングは?
海外の映画のレイティングも年齢の部分が多少変わりますがほぼ同じで、一番上が大抵18歳です。日本で海外の映画のレイティングをするときはその映画の母国のレイティングが参考になったりもします。
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