映画コラム
感動の嵐!『gifted/ギフテッド』が心揺さぶられる3つの理由
感動の嵐!『gifted/ギフテッド』が心揺さぶられる3つの理由
(C)2017 Twentieth Century Fox
いよいよ本日から公開される映画『gifted/ギフテッド』。
アメリカでは公開されると5週連続トップ10入りの大ヒットを記録。私自身この映画の持つチャーミングでハートフルな魅力に心を奪われました。
この映画は万人向けの傑作映画と断言できます。
それはなぜなのか。
この映画に心を揺さぶられる3つの理由について本日はお伝えして参ります。
映画『gifted/ギフテッド』とは?
この映画の主人公はフロリダに暮らすちょっと変わった二人と一匹の猫。その二人とは7歳の少女メアリーと叔父のフランク。メアリーの母親は既に亡くなってしまっており、それによって叔父が育てているのです。
メアリーには特別な才能がありました。小学生なのに天才的な数学の能力を持っていて中学生や高校生の問題も解いてしまうほど。
フランクは母親の願いを尊重して普通の小学生として育てようとしますが、周囲の大人は英才教育を受けさせようとします。
メアリー一人を巡って大人たちが対立。果たしてどの選択がメアリーにとって最も幸せなのか。正解が確実にあるわけではないこの問題を巡って、映画は進んでいくのです。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=mv4vT3uVYwg
ところで“ギフテッド”とは?
“ギフテッド”とは、生まれつき平均より著しく高度な知的能力を持つ人のことを指します。
本作で言うと、天才的数学能力=ギフテッドということになります。
愛の物語に心揺さぶられる!
とにかくこの映画の物語には心が揺さぶられます。
正直なところ、映画を見終わっても天才少女に英才教育を受けさせるのが正解か否かは私には判断できません。どちらの言い分もわかるのです。
しかし、メアリー本人にはそんなことはどっちでも良く、叔父のフランクと愛する猫と暮らせるかどうかが一番重要だったのです。つまり、愛ある心の尊重こそが少女には一番重要なわけです。
大人たちは英才教育を受けさせるためにメアリーとフランクを引き離そうとします。終いには司法の力を持って強制的に引き離そうとすらするのです。
司法の話まで出てしまったらもうこれは従うしかないんですよね。育ての親と子が引き離される、その様は見ていて胸が締め付けられる思いでした。
また、“愛”はメアリーとフランクの二人の関係に限らず、亡くなってしまった母親の愛、メアリーとフランクの隣人の友人との愛など、心の物語が多く描かれます。
まさに愛の物語。
その積み重ねに心が揺さぶられ、もしかしたら涙を流してしまうかもしれません。
(C)2017 Twentieth Century Fox
子役マッケンナ・グレイスの演技に心揺さぶられる!
映画を見た後、「素敵な映画だった」となると同時に、「子役の女の子の演技が凄すぎる」ともなるはず。
どこか生意気で、思ったことはすぐに口に出してしまう女の子。勉強は完璧にできるので先生たちも手を焼きます。そうでありながら、フランクの前では健気な女の子。心はまだ7歳の女の子なので、悲しいことがあれば涙をボロボロを流します。
そんな彼女の演技には心揺さぶられること間違い無しです。
7歳の天才少女メアリーを演じられたのはマッケンナ・グレイスちゃん。2006年生まれのアメリカ人で、2013年に女優デビューを果たします。
マッケンナ・グレイスちゃん自身が演技の面でギフテッドと言えるなと本作を見ると思うことでしょう。
映画の撮影現場で同級生役の男の子と写るマッケンナ・グレイスちゃん。
Meet "Justin Gilmore" Mary's classmate in #GiftedMovie ?*Cool fact* This actor is Gifted in real life! Both in math & piano! Video up next! pic.twitter.com/HlHHPRnlZy
— Mckenna Grace (@MckennaGraceful) 2017年4月11日
マーク・ウェブ監督久々の感動人間ドラマに心揺さぶられる!
本作の監督はマーク・ウェブ。
今でも多くのファンが全世界でいる『(500)日のサマー』を監督し、そのヒットで大出世を果たし『アメイジング・スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン2』を監督しました。
それぞれジャンルこそ違えど、心揺さぶられる演出が魅力的な監督だなと個人的には思っています。
個人的には『(500)日のサマー』が最も好きだったので、久々の人間ドラマに照準を合わせた今作の『gifted/ギフテッド』は本当にたまりませんでした。
『(500)日のサマー』同様に“ありそうな規模感の話”であり、『(500)日のサマー』以上にドラマティックで感動的な物語。
「これだ!これこそマーク・ウェブ監督の良さが全て出た作品だ!!」と様々なシーンを思い出しながら思っています。
マーク・ウェブ自身は本作について以下のような発言をされています。
「シンプルで温かみがあってエネルギーを感じさせる内容だった。長い年月大作に取り組んでいたから、私が映画を好きな理由の根本に返ったような作品、つまり登場人物の心情を深くが描いたものを求めていた。そんな時にこの脚本に出会った。今度はフランクとメアリーの二人と過ごしてみたいと思ったんだ。 」
『gifted/ギフテッド』を楽しめた方は是非、『(500)日のサマー』、『アメイジング・スパイダーマン』、『アメイジング・スパイダーマン2』などもご覧になってみてくださいね。
(C)2017 Twentieth Century Fox
最後に:映画に心を委ねよう
『gifted/ギフテッド』はどなたがどなたと見ても楽しめる作品です。
ご家族とでも、恋人とでも、友人とでも、もちろん一人でも楽しめます。様々な人間ドラマが展開され、喜怒哀楽の感情が揺さぶられます。
映画を観た後は大切な方の事を思い返したり、人に優しくしようときっと思えるはずです。
冬となり、寒さを感じるようになってきた今日この頃。『gifted/ギフテッド』で是非心を温めてみてください。
(文:柳下修平)
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