『キングスマン:ゴールデン・サークル』でも!?「カントリー・ロード」が歌われている映画たちを振り返る!

表の顔は、ロンドンの高級テーラー。その実態は、どの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!



(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation



全世界が熱狂した『キングスマン』から2年。いよいよ最新作『キングスマン:ゴールデン・サークル』が、2018年1月5日(金)より公開となる。

前作で街のしがないストリートキッズから一流の英国紳士風スパイエージェントに成長した主人公エグジー(タロン・エガートン)は、本作では強大な敵を追い、同盟を結ぶスパイ機関“ステイツマン”の協力を得るためアメリカに向かうことに。初めて出会った彼らは、英国文化の強い影響で傘を片手にダブルのスーツでキメるキングスマンと対照的に、デニムオンデニムにカウボーイハット&ブーツの投げ縄使いという、コッテコテにアメリカンなチーム。



彼らが互いの文化の違いを乗り越えクライマックスへといざ突入しようとする瞬間、誰もが耳にしたことのあるに違いないアメリカを代表する世界的名曲「カントリー・ロード」が響き渡る。キングスマンの面々も、アメリカの忠誠心・愛国心を真に理解し、絆が国境を超える感動の場面が訪れるのである。

実はこの往年の名曲、メロディを耳にしただけで有無を言わさず望愁のイメージが広がる。「カントリー・ロード」がいま映画界で静かなブームを呼んでおり、そのどれもが一瞬ちらりと流れるだけにとどまらず、作品を代表する1曲として使用されることも。

今回は本作以外で印象的に「カントリー・ロード」が使用されている作品たちを振り返る。

「カントリー・ロード」が印象的な映画たち


『エイリアン:コヴェナント』(2017)


グロテスク×ポピュラー まさかの組み合わせ。

リドリー・スコット監督が自身の傑作SF『エイリアン』の前日譚を描いた『プロメテウス』の続編。滅びゆく地球から脱出するコヴェナント号の運命を左右する重要なターニングポイントとなるのが、受信した謎のノイズ。解析してみるとそれは♪カントリー・ロードの歌声・・・。

エイリアンの恐怖やグロテスクなビジュアルとは両極端に位置するはずのこの曲ですが、誰もいない宇宙の果てに拡がる“故郷に帰りたい”という望郷の想いが切なく、「今後カントリー・ロードを聞くとこの映画を思い出すかも」とまで言わしめるギャップに満ちた印象を残した。

『ローガン・ラッキー』(公開中)


チャニング・テイタム、「カントリー・ロード」似合いすぎ問題の本作。

『キングスマン:ゴールデン・サークル』で最もアメリカナイズされたステイツマンのメンバー・テキーラに扮したチャニング・テイタム主演、片腕を失った元軍人の弟(アダム・ドライバー)らを仲間に迎え、人生を一変させようと大金を強奪するという大胆不敵な犯罪計画に挑むコミカル風味のクライムエンタテインメント。

チャニング演じるジミーは、故郷ウェストバージニア州を歌った「カントリー・ロード」の誕生秘話を誇らしく娘に語りかけ、離婚を機に離れている娘が父が愛するこの曲を歌い上げるクライマックスは、世界中を虜にするワケが詰まっており哀愁際立つ名シーンでとなっている。

『耳をすませば』(1995)


日本で「カントリー・ロード」言えばこの一作。本が大好きな中学生の少女・雫(声・本名陽子)はある時、図書カードに何度も連ねられた天沢聖司(声・高橋一生)の名を見つけ、その名に淡い恋心を抱くも、聖司は卒業後に海外へ渡る決心をしていた…。中学生の男女による甘酸っぱい恋愛模様をさわやかなタッチで綴る、スタジオジブリを代表する青春アニメだ。

主人公・雫の声を演じた本名陽子がそのまま主題歌「カントリー・ロード」を歌い、発売されたシングルはオリコン最高22位・約20万枚を売り上げ、その年の新人アーティストTOP10入りを果たすなど大ブーム。公開から20年以上が経過した今も、「カントリー・ロード」を聞いて誰もが真っ先に思い出すと言っても過言ではない代名詞ともいえる1本だ。



(C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation



『キングスマン:ゴールデン・サークル』は、2018年1月5日(金)よりいよいよ全国ロードショー。

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