映画コラム

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2018年03月17日

昭和のエロってとにかくバーンと開いてる!『素敵なダイナマイトスキャンダル』前田敦子インタビュー

昭和のエロってとにかくバーンと開いてる!『素敵なダイナマイトスキャンダル』前田敦子インタビュー



(C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会


3月17日(土)公開の映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』に出演する、前田敦子さんにインタビュー。柄本祐さん演じる主人公の末井昭の妻・牧子を演じた前田さんに本作の見どころなどを伺いました。



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──“昭和のエロ”をダイレクトに描いた映画ですが、完成した作品をご覧になった感想は?

前田敦子(以下、前田):中学生ぐらいの男の子達がピンク電話をかけるのに、一生懸命になっているところがすごくかわいくって(笑)。もしも自分に息子がいたとしたら、そういうのを目撃してほほえましくなるんだろうなと思います。

──直球にエロを題材にしている映画ですが、気恥ずかしさはなかったでしょうか?

前田:直球に描いているからこそ、オープンな感じがして恥ずかしさはなかったですね。ドーンと見せられると、逆に変な感じがしない(笑)。昭和ならではの世界観かもしれませんが、エロに男性達が必死になっている姿が面白く感じられました。

──演じた牧子もエロ本の編集作業を手伝うシーンがありましたが…。



(C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会


前田:ベタ塗りの作業をさせていただきました。すごくアーティスティックな絵で、あまりいやらしい感じはしなかったです。過去に発行された雑誌の挿絵を再現したものだったんですが、破廉恥って一周回るとすごくオシャレなんです。昭和のエロってとにかくバーンと開いてるので、アートなんだと思います。

──自分の旦那がエロい垂れ幕を作っていて、それを近所中に見られてしまう牧子の心境はどうだったでしょうか?

前田:末井さんはもう、そういう方ですもんね(笑)。「うちのがすみません」くらいの心境だったと思います。あの時代だったからそれで許されたのかもしれませんが…。逆なのかな。あの時代だったから、末井さんみたいな人がいたのかな(笑)。先日、実際に末井さんにお会いしましたが、他の方にはない独特の魅力を持った方でした。



(C)2018「素敵なダイナマイトスキャンダル」製作委員会


お会いした時の印象を一言で言うと「妖精」(笑)。優しさを感じる方で、きっと、人のことを悪く言ったりすることなんかないんだろうなと思います。

──でも、劇中ではその優しさが、必ずしもいい面だけというわけではありませんでしたね。

前田:確かに、いまだに人にお金を貸してしまうクセは直らないみたいです(笑)。でも、そういう所も含めて末井さんなので、今の奥さんもそこは仕方がないと思っているみたいです。その代わり、奥さんがお金を貸す人を面接するらしいです(笑)。



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──ノーと言えない性格が災いして、笛子との不倫もずるずると続けてしまう末井でしたが、牧子は気付いた上で許していたのでしょうか?

前田:あの時代だったから、気付かないフリができたんだと思います。見ようと思っても、見られないものがたくさんあった。あの時代は電話しかないし、姑息に相手の動向をうかがうすべがなかったので、そういう悪い想像を手放すことができたんじゃないかな。



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女の勘みたいなもので、なんとなくは気がついてはいたんだろうけど、長い間柄だからこそ、嫉妬心で詰め寄るみたいなことはしなかったんだと思います。

──牧子は家に帰ってこない末井の不在を紛らわすかのようにペットに愛情を注ぎますが、前田さんにとってのそういう存在は?

前田:愛猫と観葉植物。観葉植物は5つくらいあるんですが、霧吹きを毎日かけてあげるのが楽しくて…。植物と自分の世界に浸っている姿を母親に見られて「ちょっとヤバイ」って言われちゃいました(笑)。のめりこんじゃうところがあるので、あんまりハマるとよくないんですね(笑)。



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映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、3月17日(土)ロードショーです。

(撮影:HITOMI KAMATA、文:NI+KITA)

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