中村倫也の魅力を、ただひたすらに語ってみる!
(C)小森陽一/集英社 (C)2018 映画「オズランド」製作委員会
現在、劇場にて上映中の映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』に出演している中村倫也さん。
今年は、映画『伊藤くんA to E』、『孤狼の血』に出演したほか、ドラマ「ホリデイラブ」(1月、テレビ朝日)、「崖っぷちホテル!」(4月、日本テレビ)、連続テレビ小説「半分、青い。」を経て、現在放送中の「ドロ刑-警視庁捜査三課-」(日本テレビ)と見事なまでの出ずっぱり状態です。
さらには、来年1月から深田恭子さん主演のドラマ「初めて恋をした日によむ話」(TBS)に出演が決定しており、勢いは増すばかり。
映画『オズランド』では、主人公を演じた波瑠さんの恋人役で、出演場面はそれほど多くありませんでしたが、ぜひ、本作と合わせて観たい、今知りたい中村倫也さんを特集します。
『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』
(C)小森陽一/集英社 (C)2018 映画「オズランド」製作委員会
「海猿」や「S-最後の警官-」などの小森陽一さんの小説「オズの世界」が原作の作品です。
夢や希望にあふれ、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美。ところが、入社直後に系列会社が運営する遊園地へ出向の辞令が出て、彼氏とも遠距離になってしまいます。最初は遊園地のスタッフの前向きな姿勢に馴染めない波平でしたが、次第に気持ちが変わっていき、仕事に一生懸命に取り組むようになります。
主人公・波平の年上彼氏、トシ君を演じたのが中村さんです。おしゃれなバーで内定の報告をする波平を嬉しそうに見つめる姿や、遊園地に出向後、親身になって電話で話を聞く様子はデキる彼氏のようでしたが・・・。
タイトルの「オズランド」は、ご存知「オズの魔法使い」にも関係していますが、作品のなかで直接的に関係してい小塚(おづか、西島秀俊)には「男を見る目がない!」と言われる始末。
「たしかに、こういう人、いるんだよなぁ」と思わせてくれる男性像を築きあげていました。中村さんの出演シーンが少なく、波平とトシ君の仲の良い時期をほとんど観られなかったのは残念でしたが、序盤からなんとなく感じていたトシ君の違和感を、最後の別れの場面でぶつけてくれて、印象に残るキャラクターでした。
『星ヶ丘ワンダーランド』(2016)
奇しくも『オズランド』とは遊園地のつながりがある本作。中村さん主演作です。ただ、こちらはこちらは中村さん演じる温人の母・爽子(木村佳乃)が亡くなった真相をたどる、ミステリーでもあります。
2年前の作品ですが、今よりもかなり幼い印象を受けるのは役柄によるものでしょうか。キャラクターの名前の通り、温厚な印象を受けるキャラクターで、子どもにも、誰にでも優しい駅員を演じました。
雪景色が美しい場面もありますので、これからの季節にぴったりな1作品です。
『あさひなぐ』(2017)
「なぎなた部」を舞台に乃木坂46の面々が中心メンバーとなってなって出演した作品。中村さんは「なぎなた部」の顧問である高校教師を演じました。
主演した西野七瀬さんほか、「アドリブが激しい!」というほど。確かに、暴走気味なキャラクターで、暴走っぷりを裏付けるかのようなノリノリなお芝居でした。
生徒に向かって、ひとりで一方的にしゃべっている場面も、どこまでが台本通りでどこからがアドリブなのか、視聴者にはまったくわからないほど全てがナチュラルですが、だからこそ観る人を引きつけます。
また、部活を題材にした作品が数多くあるなかで、「なぎなた」ができないにも関わらず顧問、しかもここまで印象に残る先生というのは珍しい気がします。へっぽこな顧問だからこそ、なぎなた部の部員の美しさが際立っていますので、部員と顧問のギャップにも注目してください。
『先生!、、、好きになってもいいですか?』(2017)
そして、こちらでも教師を演じた中村さん。生田斗真さん、広瀬すずさんが教師と生徒で恋をするピュアなラブストーリー。
中村さんが演じた関矢という教師は、人気教師の一面を持ちながら、私情のイライラを生徒にぶつけるような部分も持っている二面性のあるキャラクターです。とはいえ、表向きはどちらかというと正統派で倫理観を持った教師でした。
はちゃめちゃなキャラクターを演じることが多いだけに、振り幅の広さが際立ちますが、いかにもな人物を演じられることも、中村さんのすごいところですよね。
舞台、バラエティ番組など、活躍の場が広い中村倫也
どんな役でも、なんでもできる”俳優・中村倫也”かと思えば、バラエティ番組での軽快なトークも魅力的です。「しゃべくり007」(10月22日放送、日本テレビ)では、白塗りに挑戦し、恋愛トークにも花を咲かせました。
語り口が面白くて、エピソードをずっと聞いていたくなる抜群のトーク力もいつ身につけたのだろうかと恐ろしくなるほどです。
一方で、「カメレオン」よりも変化が激しいらしい「ミミックオクトパス」俳優(ご本人がおっしゃってました)として新たなジャンルを築きつつある中村倫也さん。
これまでは、それぞれが観たい作品に中村さんが出演されていたということも多かったと思いますが、これからは、「中村倫也さんを観るために」映画館や劇場へ足を運ぶ人がさらに増えそうな予感がします。
現在放送中のドラマ「ドロ刑-警視庁捜査三課-」をはじめ、2019年も出演作品の情報がちらほら出ていますので、まだまだ楽しみが続きそうです。
中村倫也さんも出演している映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』は現在劇場にて上映中。
(文:kamito努)
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