2018年11月18日

「乃木坂週刊映画」最終回:背中を押してくれた映画

「乃木坂週刊映画」最終回:背中を押してくれた映画



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ついに最終回となった「乃木坂週刊映画」。最終回は卒業に際して能條さんの背中を押してくれたという映画『神様はバリにいる』について。一見おふざけ映画に見える本作、なぜ最終回に取り上げたのか。思い切り気持ちを語っていただきました。

■前回までの記事


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それ以前の記事はこちらから

■『神様はバリにいる』作品概要


神様はバリにいる DVD通常版


ハウツー本「出稼げば大富豪」をベースに、バリ島に暮らす日本人大富豪が独自の人生哲学で周囲の人々の人生を変えていくさまを描いた人情コメディー。『デトロイト・メタル・シティ』などの李闘士男監督がメガホンを取り、怪しい雰囲気漂う風貌でありながら周囲からの信望の厚い男を堤真一が怪演する。共演には『そして父になる』などの尾野真千子、『幕末高校生』などの玉木宏、初めて本格的な演技に挑戦するミュージシャンのナオト・インティライミらがそろう。

婚活ビジネスが失敗に終わり借金を抱えた祥子(尾野真千子)は、訪れたバリ島で日本人の金持ちであるアニキ(堤真一)と知り合う。何となく怪しい雰囲気を持つアニキだったが、現地の人々からは厚い信頼を寄せられていた。祥子は再起を図るためアニキのもとで金持ちになるための人生哲学を学ぼうとするが、あまりに型破りな教えに疑念を抱くようになり……。



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■今の自分にはくるものがあった


この映画は「Amazon Prime Video」で見れるので、ジャケットを見たときから気になってたんです。どことなくくだらなそうな雰囲気が漂っていて、気軽に見れる作品なんだろうなと思っていました。

でも、いざ見始めるととても素敵というか、感激する映画だったんです。

確かにくだらないシーンも多いんですけど、胸に刺さる台詞がたくさん盛り込まれていました。卒業を決めて、次のステップへと歩み始める今の自分にとって、その台詞は映画の名言を超えて胸に響くとても素敵な言葉でした。

「失敗した時こそ笑え」

ありきたりというか、よく耳にする言葉な気もしますが、映画という物語に乗ってきたこの台詞はとても胸に響きました。

乃木坂46での活動は本当にかけがえのないもので、活動に後悔はありません。でも、正直次のステップへ歩み始めるのに不安もあります。楽しみもあるけれど、不安は拭いきれないものです。

でも、大丈夫そうです。失敗もたくさんすると思いますが、そういう時も笑うことを忘れずに歩んでいきたいと思います!



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■人生は「今」だけじゃない


この映画では、堤真一さん演じるアニキが大金持ちになるヒントを教えていくのですが、どうも一見大金持ちにはなれなさそうな内容なんです。何というか、直結しないというか、「他にあるでしょ」と正直思うような内容なんです。

それもそのはずで、ただすぐにお金持ちになる方法を教えようとしてないからなんです。人生の成功というか、長い目での幸せというか、人生を通しての教訓みたいなものを教えようとしていくんです。

「今」だったり、「目先」の一瞬のためではなく、死ぬまで続いていく人生すべてのために。「今」も大切だけれど、未来を犠牲にしないための「今」を生きる大切さを映画を通して学ぶことができました。

女優として、これからも芸能界で頑張っていくために、目先の結果も大切だけれど、長い目で見ることも忘れずに努力をすることができそうです。

軽い気持ちで見たのに、驚くくらい勇気をもらっちゃいました。

「何でこの映画が最後なの?」と思われる方も多いかもしれませんが、背中を押してくれた生涯忘れることのできない映画になりました。

決断に迫られている方や、選択に悩まれている方は、ぜひご覧になって頂きたいです。



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■最後に


気付けば2年を超えて「乃木坂週刊映画」という連載を持たせて頂きました。いつも楽しくお話してくださった編集長や、素敵に撮ってくださったカメラマンさんの方々に感謝申し上げます。

そして、何よりも連載を楽しみにしてくれたファンの方や、映画が好きでたまたま記事を読んでくださった読者の方に心より感謝申し上げます。

映画に詳しいわけでもない自分で、深い考察みたいなことはできませんでしたが、少しでも楽しみを与えることができていたら嬉しいです。

卒業まではあと数日ありますが、連載はこれでおしまい!みなさま、本当にありがとうございました!



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(取材・構成:柳下修平/撮影:MAKOTO TSURUTA

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