特撮向上委員会
絶望からの大逆転がヒーローを輝かせる!スーパー戦隊シリーズの絶望シチュエーション4選
絶望からの大逆転がヒーローを輝かせる!スーパー戦隊シリーズの絶望シチュエーション4選
スーパー戦隊の醍醐味のひとつに、ときどきやってくるとんでもない絶望というのがあります。
そんなのいらねーよ、とか思われる方もおられるかもしれませんが、この絶望が深ければ深いほど、逆転したときに得られる爽快感は相当なものになります。
この大逆転が、ヒーローをこれでもかと輝かせてくれるんです。
絶望にもいろんな種類があります。
まずは変身不能になってしまう回。
パワーがなくなってしまい、変身できず生身で戦わざるをえないことがたまにあるんですが、ボロボロになる戦士達にまぁまぁな絶望感を感じてしまいます。
続いては、ロボ操縦不能。
中盤あたりで、どうにもこうにも敵わない敵にコテンパンにやられてしまい、再起不能の状態にさせられてしまいます。
しかし、これは新ロボ登場のフラグでもあるので、今や安心して絶望を楽しめるんですが、『超新星フラッシュマン』で、フラッシュキングの腕が引きちぎられたときはさすがにヘコんだものです。
そして、絶望といえばこれを上げる方が最も多いんじゃないでしょうか。
ヒーローの死。
復活するパターンもあるんですが、そのまま死んでしまうヒーローもしばしば。
今では“〇〇ロス”なんて言葉があって、ヘコんでる原因がわかりやすくなってますが、そんな言葉なんてない時代は「このモヤモヤした気持ちはなんなんだろう」と数週間悩まされたこともありました。
これらも当然絶望するシチュエーションなんですが、僕はやはり乗っ取られが絶望してしまいます。
ロボの乗っ取られもヘコむんですが、一番はやはり基地の乗っ取られ。
侵入されるとヒヤヒヤしっぱなしで、ドキドキします。
そして取り返したときの爽快感も特別です。
そこで、僕が特にヒヤヒヤした乗っ取りを紹介します。
まず、やはり『特捜戦隊デカレンジャー』の「Episode.49 デビルズ・デカベース」は外せません。
終盤でアブレラにデカベースを乗っ取られたうえに、デカレンジャーロボも爆破され、今までデカレンジャーを率いてきたドギークルーガーまでやられてしまい、挙げ句の果てにはデカベースロボが街を破壊し尽くすというこれ以上ない絶望。
もちろん、これだけどん底に落とされてからの最終回「Episode.50 フォーエバー・デカレンジャー」が、最高の盛り上がりをみせたことは言うまでもありません。
「Episode.19 フェイク・ブルー」で一回乗っ取られかけてるというのも、いいフリになってるし。
基地乗っ取られとロボ乗っ取られを一気に達成し、特撮ファンを絶望へと見事に落としたからか、このデカレンジャー最終回を戦隊のベスト最終回に上げる人も少なくありません。
続いて、『烈車戦隊トッキュウジャー』の「第35駅 奪われたターミナル」。
急遽ゼットの闇が本領発揮し、シャドーラインがハイパーレッシャターミナルをクライナーで占拠。
あの強引な突撃にものすごい恐怖を感じました。
総裁の席にゼットが座るんですがここが乗っ取りのポイント。
「デカレンジャー」のアブレラもそうなんですが、普段正義のキャラが座ってる定位置に悪の親玉が座ると、ものすごい絶望を感じてしまいます。
結果、トッキュウレッシャー13個の力でターミナルを取り戻し、トッキュウレインボーに変形します。そのあとに、シャドーライン勢からの「立った…だけ…」というツッコミが入るんですが、ここが「トッキュウジャー」の肝。
乗っ取りというすごい絶望感あるところから、一気にコメディに持っていけるパワー。
この一言に「トッキュウジャー」の魅力が詰まってる気がします。
そして、『鳥人戦隊ジェットマン』の「41話 変身不能!基地壊滅」はタイトルからして、もう絶望しか伝わってきません。
変身不能、基地壊滅という絶望二枚抜き。
バードニックウェーブの力を失って戦えないジェットマンがスカイフォースの基地から追い出されますが、なんとそこへバイラムの隕石ベムが侵入。
ジェットマンの代わりに結成されたネオジェットマンが立ち向かうも、まったく歯が立たない。
最高の絶望。
ネオジェットマンを率いる一条総司令がいい感じのクソ野郎で、ここがやられるのも気持ちよし。
その展開からの、力を取り戻すジェットマンがまぁ最高。
これも上質な絶望感を味わったからこそ。
しかし、これが一番絶望を感じられるんじゃないでしょうか。
『太陽戦隊サンバルカン』 「23話 銀河魔境の女隊長」。
基地が乗っ取られて、ジャガーバルカンの発進路も塞がれ、挙げ句の果てに基地を爆破されてしまいます。
もう乗っ取りのレベルではありません。
しかし、ここからの新基地・バルカンベース登場とバルイーグルの交代という胸熱の展開に相当興奮した方も多いはず。
絶望するシーンは人それぞれ違うので、あなた好みのスーパー戦隊の絶望シチュエーションをぜひ探してみてください。
(文:篠宮暁)
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