『七つの会議』の「7つ」の魅力
魅力3:狂言、歌舞伎、演劇、音楽、演芸…日本の芸能から集まったキャスト
そんな、彼を野村萬斎曰く“ロイヤルストレートフラッシュ”と表現する贅沢すぎる名前が囲みます。その陣容はまさに“日本の芸能がそのまま映画にやってきた感”すらあります。
歌舞伎界から香川照之(市川中車)、片岡愛之助がそれぞれ物語のキーパーソンで登場します。同じ古典芸能で言えば落語界から立川談春と春風亭昇太が出演。
©2019映画「七つの会議」製作委員会
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お笑い繋がりで言えばオリエンタルラジオの藤森慎吾が嫌なやつを好演、名バイブレイヤーの木下ほうかの出自は吉本新喜劇から始まっています。
演劇界からは劇団四季出身の鹿賀丈史、蜷川幸雄門下スタートの勝村政信、文学座から主催する円まで舞台にこだわる大ベテランの橋爪功もいて、これに“日曜日の池井戸潤には欠かせないTEAMNACS”からは音尾琢真が参戦します。
©2019映画「七つの会議」製作委員会
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映画を通して探偵役を演じる及川光博はご存知“ミッチー”としてアイドル的なJPOPシンガーでもあり、岡田浩暉はTo Be Continuedのボーカリストでもありました。外様の副社長として鹿賀丈史や橋爪功と対峙する世良公則は70年代後半から活躍するロックミュージシャンでもあります。
©2019映画「七つの会議」製作委員会
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そして、映画の中での絶対権力者“御前様”を演じるのは大御所北大路欣也。ラストの広大な会議室での“御前会議”の目力合戦は息をのむ迫力です。
©2019映画「七つの会議」製作委員会
そんな面々と野村萬斎との“百人組手”のような演技合戦は自然と映画の熱量も圧力を凄まじいレベルに押し上げています。この演技合戦がこの映画の醍醐味ですね。
魅力4:土屋太鳳、吉田羊、溝端淳平、小泉孝太郎、ワンシーンの登場でも豪華
さらにさらに、油断すると見逃すようなわずかな出番のキャラクターを土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、吉田羊といった主役級俳優が演じています。
零細ねじ工場の音尾演じる三沢社長の妹、奈々子役で土屋太鳳。
主人公の八角の元妻役で吉田羊。
若き八角の営業先の息役で溝端淳平。
商品開発部の社員役で小泉孝太郎がそれぞれ出演しています。
それぞれワンポイントでの出演でありながら重要な役どころで誰一人として欠けてはならない物語のキーでもありました。
©2019映画「七つの会議」製作委員会
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