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映画コラム
『ラ・ラ・ランド』、人々を魅了する「17」の理由
『ラ・ラ・ランド』、人々を魅了する「17」の理由
![ラ・ラ・ランド サブ4](https://images.cinema.ne.jp/media/article/43205/images/51632969cf4f15e23f24cbec622778c8af11e4b7.jpg?w=760)
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2017年2月に日本で公開され、今も人々を魅了し続けてる映画『ラ・ラ・ランド』が、ついに「金曜ロードSHOW!」で放送されます。
だたのミュージカル映画という枠には収まらない、監督の小さな「夢」から始まり、人々に感動を与え、アカデミー賞6部門を受賞まで果たした『ラ・ラ・ランド』。
音楽から演出、衣装まで細部までこだわった人を惹きつけてやまない本作の17の魅力をご紹介していきます。
INDEX(もくじ)
1:楽しみながらも先が気になる物語
2:主人公・ミアに共感の嵐!
3:エマとライアン、実は3度目の共演?
4:自ら弾いた!?ライアン・ゴズリングのピアノ演奏
5:ブロードウェイの経験も生かしたエマ・ストーン
6:グラミー賞歌手のジョン・レジェンドも出演!
7:ジャズ音楽を堪能!
8:思わず踊りたくなるダンスパフォーマンス!
9:魅惑のカラフル衣装!
10:ハリウッドに魅せられて
11:クラシックと最先端の融合
12:訪れたくなる魅惑のロケ地
13:デミアン・チャゼル監督の夢
14:賞レースを席巻!
15:観た人のレビューも高評価!
16:「ラ・ラ・ランド in Concert」まで開催された!
17:DVD/Blu-ray、各配信も既に開始!金曜ロードSHOW!も楽しもう!
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1:楽しみながらも先が気になる物語
本作はミュージカル映画ですが、物語も非常に魅力的です。
主人公のミア(エマ・ストーン)は女優に目指しハリウッドの撮影所にあるカフェの店員として働いているのですが、仕事もオーディションも失敗の連続。
そんなミアが出会ったのが自分の店を持つ夢を持つジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)でした。
最初は意見が合わずいがみ合っていた二人ですが、偶然の出会いはやがて必然に変わっていき、徐々にお互いに惹かれ合っていきます。
夢を持つ二人の甘くて切ない恋模様を幻想的な映像と音楽、そして色彩鮮やかに描いていき、やがて私たちの想像を超えたクライマックスへと突き進んでいく傑作ミュージカルとなっています。
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2:主人公・ミアに共感の嵐!
『ラ・ラ・ランド』の大きなテーマは「夢」と「挫折」と感じます。ミアとセバスチャンそれぞれに夢があり、それを追うことで人間的に成長していくのですが、特にエマ・ストーン演じるミアの夢を追うひたむきさ、オーディションに落ちながらもハリウッドで成長していく姿には夢を追う人なら誰でも共感できるのではないでしょうか。
そして、ミアがオーディションシーンで歌う「Audition」は静けさの中に「私はこれで生きていく」と言わんばかりのミアの魂を込めた歌声が涙を誘います。個人的には一番グッときたポイントで、 自分の力で役を掴むと決め、どんなことにも動じない。決して屈しない彼女の姿が自立した女性像を体現しています。
このように『ラ・ラ・ランド』はミュージカル好きでも、そうでなくても存分に楽しめる映画。『プラダを着た悪魔』(2006)、『マイ・インターン』(2015)などの頑張る女子系映画が好きな方だったら絶対楽しめる作品だと思います。私の場合、一回目の鑑賞で音楽や色使いなどの世界観にどっぷり浸かり、2回目の鑑賞からはストーリーの気づかなかった細部のニュアンスを楽しむことができるようになりました。何度観ても楽しめて、新たな発見ができる作品と断言できます。
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3:エマとライアン、実は三度目の共演?(キャスト)
主演を務める エマ・ストーンとライアン・ゴズリング、実は三度目の共演なんです!思い起こすのは最初の共演作である『ラブ・アゲイン』(2011)。ゴズリングとストーンはこの作品で恋人役を演したのですが、当時私が感じたのは二人の相性がとても良いこと。二人の会話の掛け合いはまさにカップルで、とても見入ってしまいました。
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2度目の共演は『L.A.ギャングストーリー』(2013)。この作品でも二人はギャングとボスの恋人でありながら禁断の恋に落ちる役柄を演じているのです。
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そして、三度目の共演が『ラ・ラ・ランド』。三度の共演ですべて恋に落ちる役柄を演じた二人はまさにパーフェクトマッチの組み合わせと言っても過言ではないのでしょうか。
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4:自ら弾いた!?ライアン・ゴズリングのピアノ演奏
本作で印象に残るシーンのひとつに、ライアン・ゴズリング演じるセバスチャンのピアノ演奏シーンがあります。しっとりとした旋律の中に、もどかしさと悲しさがある演奏をするセバスチャンの哀愁漂うシーンです。こちらのシーン、実はゴズリング本人がピアノを引いていたことをご存知でしょうか。
完璧なピアニスト役を演じるにあたり、ゴズリングは三ヶ月間ジャズピアノを猛特訓し、本番に挑みました。演奏シーンの手元クローズアップですら、代役の演奏者を使わす、演じきったゴズリングの役作りは本作の作曲家であるジャスティン・ハーウィッツもプロ根性を感じたといいます。ゴズリングのピアノ演奏にもぜひ注目しましょう!
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5:ブロードウェイの経験も生かしたエマ・ストーン
16歳から女優業を開始したエマ・ストーンは、ブロードウェイ・ミュージカルにも数多く出演してきました。そんな彼女の歌声はやはりブロードウェイ仕込みなんです!彼女の歌う「Audition」と「City of Stars」の2曲は、事前収録の音源ではなく、実はそのシーンの撮影時に実際に歌ったものをそのまま使用しています。
ストーンはブロードウェイ・ミュージカル「キャバレー」の経験で生のパフォーマンスがとても重要であると思っていたと語っています。だからこそ、震えるような繊細な歌声や少し笑いながら歌うシーンがナチュラルに再現されているのですね。事前収録ではなくシーンで実際に歌った音源を使用する方式は『レ・ミゼラブル』(2012)が有名で、やはりこの作品でもブロードウェイ出身の俳優が多いことでも知られています。
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ブロードウェイ・ミュージカルを経験してきたストーンだからこそ実現できたシーンではないでしょうか。
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6:グラミー賞歌手のジョン・レジェンドも出演!
音楽に華を添える出演者は主演の二人だけではありません。実は「All of me」がスマッシュヒットし一躍有名になったグラミー賞歌手ジョン・レジェンドはミュージシャンのキース役を演じています。物語の中ではセバスチャンとキースの音楽に対するスタンスの違いも描かれており、セバスチャンの人生を大きく左右する重要な役柄でもあります。劇中でレジェンドが歌う「Start A Fire」は、彼自身も制作に参加しています。
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7:ジャズ音楽を堪能!
みなさんはミュージカルにワンパターンなイメージを持ってはいませんでしょうか。?「音楽以外にみどころはあるの?」と思う方も多いのではないのでしょうか。確かにありがちな展開(男女が恋に落ちる→歌って踊る)もあります。しかし、『ラ・ラ・ランド』は、ミュージカルでありながらどこかそのパターンとは異なります。ゴズリング演じるセバスチャンはジャズピアニストであり、劇中ではジャズピアノが主役と言っていいほど、ジャズピアノを使用した曲が多いのです。全体に散りばめられたジャズのサウンドは映画観で映画を観ていると言うよりまさにジャズバーでロックウイスキーをたしなむ雰囲気を彷彿とさせます。目で観て、聴き惚れて、おのずととウイスキー香りを感じるような世界観。まさに五感で感じる映画と言えます。
監督のデミアン・チャゼルは若き鬼才。若干34歳ながら数々の賞を獲得しています。代表作『セッション』(2014)はやはりジャズがテーマ!ラスト10分間は瞬き禁止の大どんでん返し。息をする暇さえないほどの初めてこんなに呼吸を止めたとも言える10分間でした。
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チャゼル自身、ジャズ・ドラムでミュージシャンを目指していましたが結局断念した過去があり、それが『セッション』そして『ラ・ラ・ランド』に大きな影響を与え、さらには本作の大きなテーマ「夢」と「挫折」を表現しているような気がします。
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8:思わず踊りたくなるダンスパフォーマンス!
歌だけではなくダンスも本作の醍醐味です!振り付けを手がけたのはあの大ヒットオーディション番組「アメリカン・アイドル」を手掛けたマンディ・ムーア。チャゼル監督からは「ダンスにちゃんと感情が伴っているかが重要」とのリクエストがあったそうです。
さらにはダンスナンバーはできる限りワンテイクで撮りたいと考えていた監督は6分にも及ぶロマンティックさが魅力のナンバー「A Lovely Night」カット無しで撮影しました。
![ラ・ラ・ランド ブルーレイ DVD](https://images.cinema.ne.jp/media/article/43205/images/304ac1598753c73a78b20d3ba74723bad5f520b5.jpg?w=760)
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ダンステクニックが要求される「A Lovely Night」をワンカットで撮影するという無理難題に応えるストーンとゴズリングのプロ精神はさすがですね!また、いきなり人々が歌い出すオープニングナンバー「Another Day of Sun」はカリフォルニア・ハイウェイ・パトロールが道路を封鎖までして撮影されました。その時気温が40度あったそうで、かなり過酷な撮影だったのではないでしょうか。だからこそあれほどきらびやかで、晴れ渡った青空で撮影できたのですね。
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9:魅惑のカラフル衣装!
ファッションもカラフルで魅力的な本作の衣装は、アカデミー賞衣裳デザイン賞にもノミネートされた経験を持つメアリー・ゾフレスが担当しました。全体的なイメージは40〜50年代のスタイル思わせるクラシックで華やかな衣装。
ゾフレスは、『シェルブールの雨傘』『バンドワゴン』『有頂天時代』の衣装を研究し、「古典的なミュージカルのように全編を色で溢れさせる」ということを目指しました。
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例えば、ミアがセブと再会しデュエットを踊る黄色のドレスはロマンスの初期段階を象徴するのに少女らしさを意識したと語っています。さらには、主役二人の感情の変化や成長を衣装で表現しているそうです。ファンションや色合いに注目しながら鑑賞するとさらに本作を楽しめますね!
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10:ハリウッドに魅せられて
本作の見どころは何と言っても、舞台のロサンゼルス・ハリウッド。映画の中には往年の名作ハリウッド映画へのオマージュも含まれています。シーンごとにオマージュされた作品をご紹介します。
“Another Day Of Sun”のシーンでオマージュされた作品
『ロシュフォールの恋人たち』(1967)
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オープニングナンバー”Another Day Of Sun”のミュージカルシーンは『ロシュフォールの恋人たち』から。若き日のカトリーヌ・ドヌーヴが主演した作品です。
“Someone in the cloud”のシーンでオマージュされた作品
『グリース』(1978)
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『スイート・チャリティー』(1969)
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『ウエストサイド物語』(1961)
![](https://images.cinema.ne.jp/media/article/43205/images/1ac2e1d011ea20177c8855f6d078a2e8174ed4e1.jpg?h=500)
『雨に唄えば』(1952)
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『ブギーナイツ』(1997)
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ミアと友人たちが張り切ってパーティーに出かける"Someone in the cloud”のシーンではいくつかのミュージカル作品をオマージュしています。
不朽の名作ミュージカル映画のオマージュが満載なこのシーン。オマージュ再現されたシーンはそれぞれ数秒ほどなのですが、上記の映画を観たことがある方ならばピンと来るのではないでしょうか。『雨に唄えば』をオマージュした様々なネオンサインを映し出すシーンはとても印象的なシーンとなっています。また、撮影スタジオ内を歩くシーンでも『雨に唄えば』のシーンがオマージュされています。
“City Of Stars”のシーンでオマージュされた作品
『ウエストサイド物語』(1961)
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“City Of Stars”のセバスチャンが哀愁を漂わせながら橋の上で歌い始めるの場面で『ウエストサイド物語』のワンシーンが再現されています。
“Lovely NIght”のシーンでオマージュされた作品
『踊らん哉(おどらんかな)』(1937)
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『バンド・ワゴン』(1953)
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ミアとセバスチャンの恋の駆け引きと軽快なダンスが楽しめる”Lovely NIght”のミュージカルシーンでは『踊らん哉(おどらんかな)』『バンド・ワゴン』の雰囲気をそのままにダンスやステップなどをオマージュしています。
“Epilogue”のシーンでのオマージュされた作品
『ムーラン・ルージュ』(2001)
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『雨に唄えば』(1952)
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『パリの恋人』(1957)
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『巴里(パリ)のアメリカ人』(1951)
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『赤い風船』(1956)
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『シェルブールの雨傘』(1964)
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『踊る大紐育』(1944)
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『踊るニューヨーク』(1940)
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ミアとセバスチャンが二人だけの幻想的な空間に入り込んでいく”Eplogue”のシーンでは、『ムーラン・ルージュ』や『雨に唄えば』、そして『パリの恋人』など様々な名作ミュージカルシーンをオマージュしています。特に『赤い風船』や『シェルブールの雨傘』などのフランス映画のオマージュがこのミュージカルシーンでは多いようです。
このようにシーンごとに観ても、それぞれ名作たちの特徴を捉えていて、古き懐かしいミュージカル映画の雰囲気を漂わせていて、チャゼル監督のミュージカル愛が炸裂したものとなってます。それを探すだけでも映画ファンにとってはワクワクしますよね!
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11:クラシックと最先端の融合
現代の最新技術を活用した本作は最先端ながら、クラシックなカメラワークや世界観が全体を通して楽しめます。チャゼル監督は『アメリカン・ハッスル』のリヌス・サンドグレンを撮影監督に指名し、アナモルフィックレンズと35mmフィルムを使ってステディカムで撮影したそうです。
![](https://images.cinema.ne.jp/media/article/43205/images/5d4dd58090ec3241fc4f6d07fd4c15e1059763b0.jpg?h=500)
これは新旧を織り混ぜた方法であり、シネマスコープのフィルムは現在では2.4対1の比で撮られますが、本作は特別な雰囲気を加えるために昔の映画のように2.25対1で撮影。監督は、『レイジング・ブル』の表現主義的なカメラワークに影響を受けたと語っています。
![](https://images.cinema.ne.jp/media/article/43205/images/5baf05ac7903ea204ac3104b997d1b4a04cd112f.jpg?h=500)
カメラワークにもこだわったことで、『ラ・ラ・ランド』らしい、世界観や雰囲気が生まれたのではないでしょうか。
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12:訪れたくなる魅惑のロケ地
ロサンゼルス・ハリウッドが舞台の本作ではもちろんロケもロサンゼルスで行われました。そんなロサンゼルスの景観は劇中に効果的に表れていますが、景観だけではなく小道具などの細部までこだわったのが本作!
https://www.youtube.com/watch?time_continue=27&v=uQ7aNUxvDv8
例えば何度も劇中に登場するセバスチャンの車は個性際立つ1980年代のビュイック・リヴィエラ・コンバーチブル。また、実は彼の部屋はジャズの巨匠たちの写真で埋めつくされているんです。そして、ミアの部屋にも彼女の憧れであるイングリッド・バーグマンの実物より大きな写真があったり、時代を感じることのできるちょっとしたアイテムが散りばめられています。劇中でぜひ探してみてください!
参考:公式HPのロケ地マップ
https://sp.universal-music.co.jp/lalaland/
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13:デミアン・チャゼル監督の夢
デミアン・チャゼル監督は大学在学中に本作のアイデアを思いつき、まずは低予算のミュージカルに結実させようと卒業制作として昔からの友人で後に『セッション』の楽曲も手掛ける作曲家のジャスティン・ハーウィッツと、『Guy and Madeline on a Park Bench』を作り上げました。
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この作品は本作のパイロット版とも言え、ボストンのジャズミュージシャンを題材にしています。
ですが、のちにチャゼル監督は「あれは僕がやりたかったことのほんの一部」と語っています。『雨に唄えば』や『シェルブールの雨傘』などに憧れていた彼は、昔のように夢とロマンのエネルギーを注ぎ込むような、壮大なテクニカラーのミュージカル映画を作りたかったそうです。
その後、『セッション』の監督として大成功を収めたチャゼル監督は夢だったミュージカル映画を製作会社に必死に売り込み、大手映画配給会社と契約し、予算は拡大され、数々の大ヒットミュージカルを手掛けてきたベテランプロデューサーのマーク・プラットもチームに加わりました。
プラットは「ロサンゼルスの現在の生活を、クラシックなミュージカルのスタイルで描くという新しいアプローチに感心した。ジャック・ドゥミ監督作品のような豊かな色彩や、ジェローム・ロビンズやボブ・フォッシーの振り付けを取り入れながら、現代のキャラクターにリアルな感情を演じさせることで、チャゼルはミュージカルというジャンルを甦らせた」とチャゼル監督を称えています。
さらに、ブロードウェイの作詞家のベンジ・パセックとジャスティン・ポールが参加し、『ラ・ラ・ランド』の音楽面は最強のメンバーによって構築されました。
大学時代からの夢を叶えたチャゼル監督はまさに『ラ・ラ・ランド』のテーマを自ら体現させたと言ってもいいのではないでしょうか。監督の夢への情熱が最高のミュージカル映画を作り上げたのですね。
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14:賞レースを席巻!
本作は全世界で大ヒットしゴールデン・グローブ賞は最多7部門受賞。
さらには第89回アカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞(ライアン・ゴズリング)、主演女優賞(エマ・ストーン)、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン、録音賞、音響効果賞、作曲賞、主題歌賞(「City of Stars」「Audition」)、の最多13部門14ノミネートを果たし、その中から「主演女優賞」「監督賞」「歌曲賞」「作曲賞」「撮影賞」「美術賞」を受賞しました。14ノミネートは、『タイタニック』『イヴの総て』と並ぶ最多記録だということにも驚きです。
そして、デイミアン・チャゼルの監督賞は史上最年少(32歳と38日)での監督賞受賞ということで、『ラ・ラ・ランド』は記録づくしの成功を収めました。
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15:観た人のレビューも高評価!
映画レビューサイトでは高評価が相次いでおり、平均5点中4点を超える高評価が相次いでいます。
何度も観たい傑作というのはまさにこのことでしょう!
□Yahoo!映画
□Filmarks!
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16:「ラ・ラ・ランド in Concert」まで開催された!
日本でも大ヒットを記録した本作でジャズに興味を持つ人が急増しました。そして、『ラ・ラ・ランド』の世界観をもっと楽しみたいという方のために開催されたのが「ラ・ラ・ランド in Concert」です。
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大スクリーンで映画を鑑賞しながら、オーケストラ・ジャズバンドの生演奏に聞き惚れる新感覚のコンサートで、2017年の9月から10月にかけて横浜・名古屋・大阪で開催されました。2018年春にもアンコール公演が開催されるほどの大盛況ぶりで、多くの人々を魅了しました。今年の開催にも期待したいところです!
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17:DVD/Blu-ray、各配信も既に開始!金曜ロードSHOW!も楽しもう!
今回は『ラ・ラ・ランド』の人を惹きつける17の魅力についてご紹介しました。
ぜひ、本記事でご紹介した小ネタなどを劇中で探してみてはいかがでしょうか。さらに『ラ・ラ・ランド』の世界観浸ってみてください。甘くて切ないミュージカルロマンス『ラ・ラ・ランド』!金曜ロードSHOW!での放送も楽しみですね!
本作のDVD/Blu-rayは好評発売中、配信も以下のサイトで行われています。
[2019年2月8日現在配信中の各サービス]
![](https://images.cinema.ne.jp/media/article/43205/images/a91b37bed771036b268f5378cc6e02f0e6667253.jpg?w=340)
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(文:ひろこがね)
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