特撮向上委員会
豪華ゲストが驚くほど登場した『高速戦隊ターボレンジャー』卒業式から30年 青春の同窓会をレポート
豪華ゲストが驚くほど登場した『高速戦隊ターボレンジャー』卒業式から30年 青春の同窓会をレポート
確かあれは4年前の春でした。
仮面ライダーシリーズを何作も担当され、記憶に新しいところだと『仮面ライダーエグゼイド』トリロジーを三作とも手掛けられた、鈴村展弘監督が毎年開催しているお花見会に参加させていただいたときのこと。
着いた席にいたのは、6歳のころの僕の憧れのヒーロー、『高速戦隊ターボレンジャー』でレッドターボ/炎力を演じられていた佐藤健太さん。
桜舞い散る中、楽しくお酒を一緒に飲ませていただいたのが最初でした。
そこから健太さんもご出演されてる特ソンイベント「スーパー戦隊魂」に誘っていただいたり、今年の夏にはライブマンの森恵さんと一緒に僕のお笑いライブに来ていただいたりもしました。
そんなお世話になってる健太さんからある日言われたのが、「ターボレンジャーの30周年イベントやるかもしれないよ」という言葉でした。
叫びそうになる口をぐっとつぐんで、冷静に「そうなんですか」と返しましたがきっと顔は喜びで歪んでいたと思います。
そしてそれは先日2019年12月7日に、いろんな方の想いと熱が形となって開催されました。
「卒業式から30年 青春の同窓会」
出演はレッドターボ/炎力役の佐藤健太さん、ブルーターボ/浜洋平役の朝倉圭矢さん、イエローターボ/日野俊介役の片桐順一郎さん、そして司会は鈴木美潮さん。
初めて生で見る朝倉さんと片桐さんは、紛れもない洋平と俊介。
健太さんは、この30周年イベントを開催することをためらわれていたそうです。
全員集まらないなら、やる意味がないんじゃないかと。
しかし、3月に「超獣魂」として『超獣戦隊ライブマン』30周年イベントをした嶋大輔さんから、「ターボレンジャー」がやらないなら「ライブマン」もやらないと、背中を後押しされやることを決めたという話からイベントが始まりました。
いやいやこの3ショットを見られただけで大満足ですよ、健太さんありがとうございます!なんて思ってる最中、続いて登場したのはブラックターボ/山形大地役の我那覇文章さん。
会場に響く女性ファンの黄色い声と男性ファンの唸り声。
まさか出演されるなんて。
あえて告知はせずに、サプライズという形の演出。
見事に声を張り上げてしまいました。
その興奮が冷めやらぬ中、続いて登場されたのはシーロン役の大村真有美さん。
なんと当時つけていたという、シーロンの羽と角をつけての登壇。
かわいかったシーロンが、えらい綺麗になってました。
色々と当時の話や思い出話を話しておられるんですが、場の豪華さに脳の整理が追いつかず何の話をされてたか思い出せないほど興奮。
これだけにとどまらず次々と舞台上に投入される豪華ゲストの数々。
タコ殴りされてるような感じ。
ざっとそのゲストを上げると、東條昭平監督と竹本昇監督。
東條監督なんて伝説上の監督ですよ。
お会いしたことないのにエピソードだけは耳に入ってるから、作品のオープニングの最後に東條昭平の名前が出るだけで震えあがってしまうほど。
ヤミマルとキリカの田中良典さんと森下雅子さんや、山口先生役の高見恭子さん、そして太宰博士の岡本富士太さんまでも。
スターからくる覇気とでも言いましょうか、岡本さんの話がまぁ面白い。そして喋りがうまい。
最初は『仮面ライダーRX』への出演オファーだった話や、田中邦衛さんとの「ターボレンジャー」にまつわるエピソードなど、貴重な話をたくさん聞かせていただきました。
「ライブマン」からは嶋大輔さんと森恵さんも応援に駆けつけ、スーツアクターチームは新堀和男さん、石垣広文さん、蜂須賀祐一さん、昭二さん兄弟が。
思い出話に花が咲く中、途中40話41話の四国ロケの裏側のVTRが上映されたんですが、「ターボレンジャー」がどうやって制作されてたかの空気感をわずかではありますが、知ることができとてもいい映像でした。
「ターボレンジャー」といえば一列に並んで後ろから順番に振り返っていくという、作品を代表するシーンがあるんですが、その再現も舞台上で行われまさに感涙ものでございました。
そして圧巻はエンディング、この豪華出演者を背にして健太さんが歌う主題歌。
その豪華さはまさに「ターボレンジャー」第1話の歴代のスーパー戦隊が駆けつけ、ターボレンジャーを先頭に陣形を組んだあの豪華さに匹敵。
とんでもない三時間半でした。
大袈裟ではなく生きててよかったと思えました。
改めて佐藤健太さん、ありがとうございました。
にしても佐藤健太さん、全然変わらない。
まだ妖精パワーが効いているに違いない。
(写真・文:篠宮暁)
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