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『カイジ ファイナルゲーム』のレビュー|藤原竜也の演技に圧倒されまくり!



藤原竜也以外のカイジなんて
もはや考えられない!




(C)福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会
 



映画『カイジ』シリーズの妙味は、ダメ人間が命がけの一発逆転ゲーム(しかもその勝負はジャンケンとかシンプルなものが大半を占める)に賭け続けていくスリリングさと、金に対する人間の欲望を赤裸々に体現しながら、それがいつしか社会に対する訴えにも直結していくところにあると思います。

もっとも、そんな理屈よりも何よりも真っ先に、このシリーズのファンがもっとも待望しているのはカイジを演じる藤原竜也のハイテンション演技!

実は最初の映画化の際、主演が彼と聞いたときにあまりにも漫画のイメージとかけ離れているように思えたのですが(原作のカイジは逆二等辺三角形顔ですが、藤原竜也は丸顔)、いざ作品を見るとピカレスク極まりない世界観に負けない存在感で、見事に映画版のカイジ足り得ていました(彼自身も、この役に対しては大いに自負しているところがあることでしょう)。

もともと熱演型の彼は、古くは『バトル・ロワイアル』の頃から極限状況に追い込まれたときに叡知を発揮する役柄を得意としていますが、そんな彼が9年ぶりに演じるカイジは、そのテンションが一段とパワーアップしていて、とことんまで藤原パワーを堪能できる仕組みになっているのです。

またこうした彼の資質を巧みに映画的に引き出しているのがシリーズ第1作からずっと登板し続けている佐藤東弥監督で、今回は特にあうんの呼吸といったコンビネーションが画面から心地よく醸し出されており、また東京オリンピック後の大不況という設定の活かし方にしても、社会派的メッセージを巧みにエンタテインメントに変換させてくれています。

天海祐希や生瀬勝久、松尾スズキなど、かつてシリーズにお目見えした面々の再登場も嬉しいところですが、今回は政府の若き実力者を演じる福士蒼汰のピカレスクな個性が上手く引き出されています。

また老人を演じる伊武雅刀のいぶし銀の魅力にはぐっとくるものもありました。

でも、圧倒的なのはやはり藤原竜也!

彼なくして映画『カイジ』はありえない! と断言できるアルティメット・ハイテンション・パワー演技に大いに着目してください!

(ちなみに私、映画鑑賞中ついつい時計を見る癖があるのですが、この作品は2時間8分の長尺ながら一度たりとも時計を見ることなく、藤原“カイジ”の行動に瞠目していました!)

(文:増當竜也)

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