特撮向上委員会

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2020年03月01日

『ゲイツ、マジェスティ』で見せた繊細な演出!諸田敏監督が意識したこととは?

『ゲイツ、マジェスティ』で見せた繊細な演出!諸田敏監督が意識したこととは?



諸田敏監督もご登壇されてましたので色々とお話を聞かせていただいたんですが、レジェンド2号ライダーの背中を意識的に撮られたとのこと。

ゲイツに先輩ライダーとしてのアドバイスを口で語ることなく、背中を見せることで感じさせるという演出を聞いたとき、なんて繊細な演出なんだと感動しました。

そうなんです、諸田監督っていつからか水落ちさせる監督みたいなイメージついてますが、それは表現のいち手段であって実はとても演出の幅が広く、どんな角度からでも感情を揺さぶることのできる稀有な監督なんです。

お歳が60を超えていながら、いまだ仮面ライダー作品の最前線でローテーションに入って活躍されてるのを見ても、かなりの超人だということがわかります。

あと監督がおっしゃられてたのは、仮面ライダーゲイツの第1話のつもりで撮ったとのこと。

ソウゴが普通の高校生のところからジオウの物語が始まったように、ゲイツもジオウの続きではなく、リセットされた世界で普通の高校生としての物語を紡ぎあげていかれたそうです。

ゲイツであってゲイツでない押田さんの演技は、今まで見たことないゲイツの一面を思いっきり出してましたし、記憶をなかなか取り戻さないもどかしさはレジェンドライダー達が解消してくれてましたし、そのもどかしさを経ての変身は最高でした。

『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』を観て、これで最後かもしれないジオウワールドを、存分に堪能しちゃいましょう。

(文:篠宮暁)

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