2020年05月14日

STEP ZERO「フィールドマネージメントレーシングの挑戦」Vol.3

STEP ZERO「フィールドマネージメントレーシングの挑戦」Vol.3

STEP ZERO「フィールドマネージメントレーシングの挑戦」
-モータースポーツの世界で可能性を追求する注目チームの年間密着ドキュメント連載-



クルマで速さを競う“自動車レース”。
その存在は知っていても、人によってはなじみの薄い世界だろう。

実際レースの現場は予想以上に規模が大きい。

TVやインターネットでF1などのレースを観ると、そこでは実に多くの人間が動いている。

何千何万とという数の観客があんなに熱狂するのか?

どこにそれだけの魅力があるのだろうか?

そもそもなぜレースをするのか?



どんな人たちが、どんな人生を背負い、何を目指して戦っているのか?

その魅力に迫るべく、あるレーシングチームの一年に密着した。

本記事は、そんな世界で愛される『モータースポーツ』の裏側や魅力を追う連載ドキュメントである。


INDEX

→Vol.1:モータースポーツとは何か/PSCJとは/参戦するFMRとは

→Vol.2:1STドライバー マックス・サロ/井出有治監督、就任理由と方針解説/

→Vol.3:熊林社長、一般参加紹介&魅力解説

→Vol.4:レースのしくみ説明&予選前/コースアウト リタイヤ/エンディング

→Vol.5:「フィールドマネージメントレーシングの挑戦」

熊林社長、一般参加紹介&魅力解説





「私は“一般の人”なので(笑)、朝から本当に緊張していました。練習でクルマを壊すわけにはいかないから、この雨の中での走行はいつもより気をつけて走りました。路面は滑るし視界は悪いしホントにドキドキしましたよ!」

そう語ってくれたのが、もう一人のドライバーである熊林克引氏だ。テスト走行や、ファーストドライバーのマックスに万一があった場合に備えるリザーブドライバーとしての役割を担う。特筆すべきは、レースの世界で生きる井出監督やマックスとは異なり、熊林氏は読者の皆さんと同じ一般の社会人であること。実に楽しそうに語るコメントは我々と同じ目線で親近感が持てる。




「私は通信インフラの会社を経営しています。その中で総合エンターテイメントのメディア運営もしていますが、今後の「eスポーツ」の世界に非常に興味がありました。バーチャルの世界を知るにはリアルの世界も知っておくべきだなと。 

そう考えていた時にFMRの並木CEOと出会い、それがきっかけでレースに参戦することになったんです。ですから、“レースに出る”っていうのはこれが初めてなんですよ。事前に練習で1度走らせていただいたのも含めると、今回が2回目ということになります」




ほとんど初体験のレースマシン、しかも雨天走行でスピードを出すのは一般人の目からは怖そうに思えるが、ケイマンGT4は好印象という。

「過去に所有していたポルシェでも感じていましたが、雨の中であってもしっかり『止まる』『曲がる』っていう運転のしやすさに尽きますね。私は今季初めてこのレース事業に参画しますが、この中でたくさんの経験と勉強をさせていただきたいなと思います。あとは裏方としてチームを盛り上げて、一丸となってマックス君をサポートしていきたいですね!」




社会人として年を重ねるほどに滅多に味わうことがなくなってくる緊張感、ドキドキ・ワクワク。そういった“心も体も震えるような非日常”を感じることができるのも、モータースポーツの大きな魅力なのである。

Vol.4へ続く(毎週木曜更新)

■写真・島田健次
■取材・文/長谷川貴洋
Text by Takahiro Hasegawa

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→Vol.1:モータースポーツとは何か/PSCJとは/参戦するFMRとは

→Vol.2:1STドライバー マックス・サロ/井出有治監督、就任理由と方針解説/

→Vol.3:熊林社長、一般参加紹介&魅力解説

→Vol.4:レースのしくみ説明&予選前/コースアウト リタイヤ/エンディング

→Vol.5:「フィールドマネージメントレーシングの挑戦」

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