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『魔進戦隊キラメイジャー』エピソード11が傑作回と言える理由!特撮作品のタイムループを語る

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

「好きな映画のジャンルは?」と聞かれたら、秒でSFと答えてしまうくらい好きです。

SF見てない期間が少し空くと、「最近SF足りてないんじゃない?」と脳が教えてくれるほどです。

宇宙を股にかける作品や未来を描いた作品を見ると、とんでもない高揚感が得られるんですが、最も好きなSFのテーマはタイムスリップ系です。

はるか過去や未来に自由自在に移動できるのもいいのですが、意図せずに過去に戻ってしまい、何度も同じ時間を繰り返してしまうタイムループものが特に好きだったりします。

何度死んでも元の時間に戻り、復活するたび経験を積んで強くなっていくテレビゲームのような映画、トムクルーズの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。

何度も時間を繰り返すという設定によって人間の愚かな部分が丁寧に描かれ、小説というよりシミュレーションの結果報告書だと僕は思ってる乾くるみさんの『リピート』。

ドラマだと、『リピート』に少し似てるんですが、時間を繰り返すたびにいろんな秘密がわかってくる堂本剛さん主演の『君といた未来のために 〜I'll be back〜』

アニメなら僕の中では一択で、『仮面ライダー鎧武』の脚本も担当された虚淵玄さんの代表的作品『魔法少女まどか☆マギカ』を挙げます。

なぜこんなことを書いたかというと、先日放送された『魔進戦隊キラメイジャー』のエピソード11「時がクルリと」がまさにこのループもので、しかもかなり秀逸なストーリーで感動したからです。

スーパーヒーロータイムの2作品を撮影できないという今まで経験したことのない異常な一ヶ月を経て、久々の新作がとんでもない傑作回だったこともあり目頭が熱くなりました。

いそうでいなかった、リセットボタンがモチーフの怪人。

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の主人公のように繰り返す度に強くなっていく相手に対し、キラメイイエローの為朝がとった作戦が相手に学習させることなく速攻を仕掛け、そこからはなんと、まさかの根くらべ。

ついには、リセットボタン邪面が観念するという結末。

攻撃をひたすら繰り返す為朝に、諦めないという大事なことをあらためて教えていただきました。

ということで、この機会におすすめの特撮タイムループ作品を紹介させてください。

特撮作品のタイムループを語る



まず、絶対外せないのが『仮面ライダー龍騎』。

作品そのものがループ構造になっているので、映画やテレビスペシャル、昨年のスピンオフ作品「RIDER TIME」も含め、パラレルワールドになっても違和感をまったく感じさせない非常に稀有な作品です。

全体がループ作品にも関わらず、28話「タイムベント」がループ回かつ総集編も兼ね、この1話に「龍騎」の世界観と魅力も詰まっている、圧倒的な神回だと思っております。




あと、配信作品として制作された『仮面ライダー4号』。

歴史改変マシンによりループさせられる、竹内涼真さん演じる泊進ノ介こと仮面ライダードライブ。ループするたびに剛が死んだり霧子が死んだりとドライブ本編よりもかなり重めな展開。しかし、10年以上の時を経て見ることができた『仮面ライダー555』の乾巧と海堂直也のやりとりは、TVシリーズの後日談として丁寧に演出され、二人の、特に海堂の言葉一つ一つに僕は涙をこぼさずにはいられませんでした。

監督は、今や東映特撮になくてはならない山口恭平監督。

僕から見た感じだと、この作品で高評価を得てから一気に出世されていった感じがします。

ちなみに、「龍騎」の28話を担当された鈴村展弘監督と山口監督は師弟関係。

2人揃ってループ作品の傑作回を演出されているすごさも感じながら、ぜひ見てみてください。

(文:篠宮暁)

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