伏線が回収されるあの感覚が楽しみ!仮面ライダー・スーパー戦隊の衝撃的エピソードを振り返る
『仮面ライダーセイバー』、面白くなってまいりました。
先週の放送で、当初から謎だった仮面ライダーカリバーの正体がついに明らかになりました。
まだ見てないという方はここで読むのを一旦おやめいただき、急いで見ていただいてから続きをお読み下さいませ。
賢人のお父さんかと思っていたらまさかの先代の炎の剣士、上條さん。
15年前の事件で飛羽真を救って以来、行方不明になっていたとばかり思われていた上條さんがまさかカリバーになっていたとは。
何故カリバーになったのか、賢人のお父さんはどうなったのかなど、まだまだわからないことばかり。
何度味わっても気持ちのいい、伏線が回収されるあの感覚を楽しみにしながら毎週見ていこうと思ってる次第です。
正体不明だったキャラクターがその正体を明かしたり、または誰かに正体を明かされたりした時、
僕はもれなく口をあんぐりさせてしまいます。
記憶が新しいところで言うと、つい先日の『仮面ライダーゼロワン』にてアークワンが或人だったシーン。
衝撃強過ぎてSNSが悲鳴で埋め尽くされてました。
スーパー戦隊だと『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のナダ。序盤から出てきていたガイソーグの正体がナダとわかった時には度肝を抜きました。
ちなみに正体不明のキャラクターが出てきた際、正体は誰かという予想は多少してしまいますが
それくらいで予想を止めておくことにしています。
確かに考察するのはかなり楽しいんですが、僕はそれ以上に放送を見て驚くということが一番のエンターテイメントだと思うようになりました。
色々と憶測していろんな可能性を出していくことでその驚きが半減してしまっては勿体ないではありませんか。(考察・予想を否定してるわけでは全くありません。むしろ好き)
というのも東映のスタッフさんや作品のキャストさんと仕事でお会いした時に昔は話の流れで、「この先どうなるんスカ?」とか「誰にも言わないんでなんか教えてくれないスカ?」と聞いてしまうことが多々ありました。
しかしそれで情報を知ることは、他の人が知らないことを自分は知ってるというただの自己満足にしかならず、そしてタチの悪いことにその自己満足には何のエンターテイメント性も感じませんでした。
ありがたい事に今は特撮関連の仕事もさせていただいてるので、誰かに聞けば先の展開も多少は知ることができるのかもしれませんが、結局それは自分で自分の楽しみを奪っていることに過ぎないのです。(出演となるとまた話は変わってきますが)
ここ数年はよくネットでネタバレ画像とかが出回っていたりしますが言語道断。
そんな画像で中途半端な衝撃をもらうよりも、やはり作品を見てる中で強烈なインパクトを受ける方が断然楽しいと思うんで、間違っても拡散などには手を貸さないでください。
話は戻りまして、ナダ以外で衝撃的だった正体が発覚したキャラといえば何と言っても『侍戦隊シンケンジャー』の殿でしょう。
ずっと志葉家18代目当主かと思っていたらなんとびっくり、実は影武者で別に当主がいるという事実が判明。
あとは『烈車戦隊トッキュウジャー 』。
なぜか子供の時の記憶しかないと思ったら正体は体だけ大きくなってしまった子供ということがわかり、振り返ってみると確かに子供らしい言動の数々。
両作品ともプロデューサーは宇都宮孝明さん、そして脚本は小林靖子先生。
正体がわかった時のインパクトが強烈且つほんのりトラウマ、しかしそこから後半へ向かっての胸アツ展開と爽快感が醍醐味であり、何度も言わせてもらってますがこの2作品はスーパー戦隊屈指の傑作として崇めさせていただいております。
(ちなみに個人的にキラメイジャーはこの2作品に匹敵、いや今後の展開次第では超える可能性もあると思っています)
仮面ライダーでいうと、『仮面ライダーフォーゼ』のタチバナさんがヴァルゴだった衝撃は一瞬頭の整理がつかなくなるほど驚きましたし、『仮面ライダーアギト』の津上翔一が沢木哲也で、沢木哲也が津上翔一だった衝撃はいまだに混乱するほど。
しかし一番は『仮面ライダー555(ファイズ)』の乾巧が実はオルフェノクとわかったとき。
敵と同じ力を持つというのは仮面ライダーの根源にあるテーマ、仮面ライダーの定義の一つなんですが、それを平成テイストにアレンジしたこの展開はその後の平成ライダー、そして令和の「ゼロワン」に多大な影響を与え、受け継がれていきました。
放送開始からまだ10話。早々に驚かせてくれたセイバー。
これからますます驚かせてくれるという期待をせずにはいられません。
(文:篠宮暁)
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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