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2020年12月17日

年末年始に「生き方」を見つめ直すきっかけとなる4つの作品

年末年始に「生き方」を見つめ直すきっかけとなる4つの作品



 2020年もあと少し、さまざまなことがあった今年、来年こそは少し平穏にと思ってる方も多いと思います。大変だった今年に限らず年末年始は、新たな心構えでリスタートをしたい方もいらっしゃるでしょう。今回はそんな方々へ「生き方」をみつめなおすきっかけとなる4つの映画を紹介します。

『100日間のシンプルライフ』
(公開中)



フィンランドのドキュメンタリー映画『365日のシンプルライフ』をベースに、価値観の異なる男たちのトンデモバトルを描いた究極のシンプルライフ・エンターテインメント。

スマホ依存症のパウル(フロリアン・ダーヴィト・フィッツ)とコンプレックスの塊のトニー(マティアス・シュヴァイクホファー)は、親友かつビジネスパートナー。しかし、あることをきっかけに性格はもちろん趣味や趣向がバラバラの2人は日頃のうっぷんが爆発し大ゲンカに。

すべてのモノをリセットし、裸一貫からトンデモバトルを行うことになった2人の前には、大量のモノを持つ謎の美女ルーシーや、「NANA」を買い取ったIT実業家ザッカーマンらが姿を現し、ラブロマンスやビジネスバトルも巻き起こる。

想定外の出来事が次々と発生する波乱の毎日を乗り越えたパウルとトニーが気づいた“本当の幸せ”とは…?

究極のシンプルライフを送るパウルとトニーの姿には、コロナにより急激な生活の変化を余儀なくされた私たちの姿が重なり他人事とは思えない。

数多のモノやデジタルに囲まれていた暮らしをリセットした彼らが、自己と向き合い、周囲の協力も得て導き出していく答えは、新しい「生き方」に関わる深いメッセージ性を含んでいる。

豊かな暮らしを目指すうえで“本当に大切なモノ”は何なのか…?パウルとトニーの100日に渡るトンデモバトルの結末から目が離せない。

『ザ・プロム』
(公開中/12/11Netflix配信)



『glee/グリー』の企画・製作総指揮・脚本・監督を務めたライアン・マーフィーが監督を務め、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン、ジョー・エレン・ペルマンといったキャストが名を連ねるミュージカル映画。

ニューヨークで舞台に立つディーディー(メリル・ストリープ)とバリー(ジェームズ・コーデン)は、かつて一世を風靡した俳優だったが、新作ブロードウェイミュージカルの大失敗で、役者生命の危機に陥る。

一方、インディアナ州の田舎町では恋人同士の女子高生エマ(ジョー・エレン・ペルマン)とアリッサ(アリアナ・デボース)が、女性カップルのプロム(ダンスパーティー)への参加を問題視された上に参加を禁止され、落ち込んでいた。

ディーディーとバリーは2人の女子高生の存在を知り、再起をかけたある計画を立てるが、一筋縄では成功せず…?

LGBTQの問題に向き合い、その想いを歌にしてぶつけていく姿には、自分を愛し生きていくことの大切さが詰まっている。

「人生はリハーサルじゃない」――ポジティブなエネルギーを吸収し明日への一歩を踏み出そう!

『ソウルフル・ワールド』
(12/25Disney+配信開始)



『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『リメンバー・ミー』などユニークでイマジネーションあふれる世界を描いてきたディズニー&ピクサーの最新作が登場。

ニューヨークに住むジョー・ガードナーは、ジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師。ある日、憧れのジャズ・クラブで演奏するチャンスを手に入れるも、運悪くマンホールの穴から落下してしまう。

彼が迷いこんだのは人間として生まれる前の状態であるソウル(魂)たちが暮らす世界。自身もソウルの姿になってしまったジョーは、22番と呼ばれている人間の世界が大嫌いなソウルと出会う。

まるで人生の迷子のように生きる目的をみつけられない22番と、夢を叶えるために何としても地上に戻りたいジョー。正反対の二人の出会いは、奇跡に満ちた冒険の始まりだった…。

ジョーは22番に人生の楽しみ、大切さを説くことで自身がいかに幸せな暮らしをしているのかを再確認していく。

日常の中で失いかけている<人生のきらめき>への気づきは、今後の生き方を考え直すきっかけになるはず。魂を震わすような音楽と深いメッセージに満ちた本作を体感して、新しい生き方と向き合ってみては?

『ジョゼと虎と魚たち』
(12月25日公開)



芥川賞作家・田辺聖子原作で、2003年に妻夫木聡と池脇千鶴のW主演で実写映画化もされた『ジョゼと虎と魚たち』が、アニメーション映画化。

趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを大学生の恒夫に助けられる。

そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。ひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たるが、真っすぐにぶつかるふたりの心の距離は縮まっていった。その触れ合いの中で、ジョゼは夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。

瑞々しく真っすぐな純愛を尽くしつつも、お互いと自分自身を知って前に進んでいく2人の姿は観るものすべてを勇気づけるとともに、夢に向かって突き進んで生きていくことの大切さを教えてくれる。心に刺さる等身大の魅力と、心を躍らせるロマンに満ちた“新しいジョゼ”が劇場で待っている。

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