ドラマ「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第1話 感想&あらすじ|香取慎吾の熱演に“指”で反応!「アノニマス」が堂々のトレンド1位
SNSの誹謗中傷問題に対応するため警視庁に新設された“指殺人対策室”を舞台に、顔の見えない犯罪者=アノニマスを捜し出すクライムサスペンス「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」。香取慎吾が5年ぶりの民放ドラマ主演を務め、ミステリーを通して日本の社会問題も描く。
「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」第1話あらすじ
警視庁はSNS等の誹謗中傷の撲滅を目指し市民からの相談にのる専門部署「指殺人対策室」=指対(ゆびたい)を新設。
メンバーは万丞渉(香取慎吾)を始め、一癖も二癖もある変わり者ばかり…。
そんな折、誹謗中傷を苦に自殺したモデルの真田梢の両親が訪れ、匿名の人間たちの心ない言葉に娘は殺されたと涙ながらに訴える。
それを聞いた新人刑事の碓氷咲良(関水渚)は「絶対に犯人を逮捕してみせます!」と約束してしまうが…。
第1話感想
ドラマのタイトルを初めて見たときに思わず意味を検索した「アノニマス」という言葉。「名前がない」「顔が見えない」という意味のギリシャ語が語源になっているようで例えるならば、〇ちゃんねるなどでよく見かける“名無しさん”のようなものだという。
なるほど、ネットでよく見かけるアレか……。
タイトルに「”指殺人”対策室」とあるので、昨今のインターネット社会の問題点を深堀した、骨太のドラマであることも事前に予想ができた。
個人的には、今クールドラマの中で注目をしている作品の一つだ。
なんといっても主演が香取慎吾さんというのも大きな魅力。民放ドラマに出演するのは5年ぶりとあって、ファンも初回の放送を心待ちにしていたのではないだろうか。
共演する顔ぶれにも注目が集まっている。
香取さんが演じる万丞渉(ばんじょう わたる)の相棒、碓氷咲良(うすい さくら)役には22歳の女優、関水渚さん。捜査一課の刑事、羽鳥賢三役は山本耕史さんが演じる。プライベートでも仲が良い香取さんと山本さんの共演もファンのテンションを上げる要素になっているかもしれない。
第一話は、誹謗中傷によって、自ら命を絶ってしまったモデルの両親の訴えからはじまる。彼女を死に追いやった“アノニマス”を万丞ら「指殺人対策室」のメンバーが追う。
終盤で万丞が語る「強い人間なんていない。人は誰でもこの指一本で傷ついてしまう。あなたが思っている以上に人はもろいものなのだ」というセリフには
「慎吾ちゃんが言うから説得力がハンパない」
「なんだか、胸が締め付けられる…」
などと、多くの視聴者が“指”で反応し、放送終了後もツイッターのトレンド入りをしていた。
たしかにこのセリフは、香取さん自身の言葉のようにも受け取れる。
これまで香取さんは、私たちが想像する以上に勝手な憶測や心無い言葉に傷つけられてきただろう。香取さんが発言するからこそ、さらにこの言葉の深みが増し視聴者の心に刺さったのかもしれない。
重いけれど現代社会には必要なテーマを扱った本作。
匿名大国である日本に、警鐘を鳴らすドラマになることは間違いなさそうだ。
とくにSNS世代には、ネット社会のネガティブな側面としっかり向き合うきっかけになるだろう。
放送を見終えて思うことは、香取さんの抜群の存在感と寡黙さがとても際立っていた。どことなく影があり、ミステリアスな雰囲気がドラマ全体をピリッとさせていた。
ワケあり捜査官、万丞が笑顔を見せる日は来るのか―。
早くも続きが気になる作品にまた出会えた。
「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室~」概要
“アノニマス”とは日本語で“匿名”を意味する言葉。日本はネット上の匿名比率が7割と他国に比べて顕著に高い匿名大国(平成26年版情報通信白書より)。インターネットの誹謗中傷や炎上などが後を絶たず、キーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)が、社会問題になっている。
物語の舞台は、この社会問題に対応するため警視庁に新設された“指殺人対策室”。香取慎吾演じる主人公・万丞渉(ばんじょう・わたる)は、ある事件をきっかけに捜査一課の第一線から外された一匹狼ながらも、クセの強いメンバーとともに指殺人に苦しむ人々の事件を解決に導いていく。
顔の見えない犯罪者=アノニマスを捜査し見つけ出す。そんなミステリーを通して現代日本の根深い社会問題、人間ドラマを描き出す。
出演
香取慎吾、関水渚、MEGUMI、清水尋也、山本耕史、シム・ウンギョン(特別出演)、勝村政信
第1話ゲスト
松平健、床嶋佳子、山中崇、八木莉可子、中田青渚
オープニングテーマ
アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)
監督
及川拓郎 湯浅弘章 大内隆弘
脚本
小峯裕之、玉田真也 入江信吾
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