『スーパー戦闘 純烈ジャー』へ高まる期待!純烈メンバー出演作の見どころもおさらい
日本の大晦日の代名詞でもある紅白歌合戦に、3年連続で出場を果たしている歌謡グループ「純烈」。
純烈のメンバーの後上翔太さん以外の方々が、東映特撮のヒーローだったというのはもはや周知の事実。
酒井一圭さんは『百獣戦隊ガオレンジャー』でガオブラックに。
小田井涼平さんは『仮面ライダー龍騎』でゾルダに。
白川裕二郎さんは『忍風戦隊ハリケンジャー』でカブトライジャーに。
華々しいヒーローだった時代から一転、歌手として一からの下積みを経て、今や国民的グループになったといっても決して過言ではない純烈さんが、なんとこの度、ヒーローとして東映で作品を発表することが先日報じられました。
タイトルは『スーパー戦闘 純烈ジャー』。
予告を見てびっくり。
なんと監督は特撮ファンなら知らない人はいない、東映特撮作品においてとんでもない特撮をCGやミニチュアで丁寧に積み上げてこられた神様のような存在、特撮研究所の佛田洋さんがされるとのこと。
この名前を見て思いました。
純烈さんが、「売れたことをいいことに、片手間で特撮をやって話題にしよう」なんてことは微塵もなく、本気で作品を作りにきていると。
メンバーの方々が純烈ジャーに変身してる模様も予告で見られるんですが、おふざけなしでとんでもなくカッコいい。
しかも、うれしいのがそれぞれが変身されていたヒーローがモチーフとして頭部のデザインに入っていること。
さらにメット部分をよく見てみるとメタルヒーローのようなメカニックな頭部になっていて、これまた特撮ファン心をがっちりキャッチ。
これは他の畑の人には絶対にできない、完全に精通してる人の仕業だと思っていたら、公式Twitterでデザインを担当された方のお名前が発表されてました。
野中剛さんでした。
やっぱり。
神じゃん。
しかも造形はブレンドマスターさん。
豪華すぎる。
全方位完全バックアップ。
このお名前で聞いてもいまいち凄さがわからないという方。
今月発売された宇宙船という特撮雑誌を見ていただければ、佛田さんのインタビューも載ってますし、野中さんの描かれた絵も載ってますしブレンドマスターさんが手がけたマスクとスーツの写真がアップで見られる特写も載ってますので、この一冊を読んでいただければ少しは僕のこの興奮が伝わるかと思います。
さて、今回は純烈は好きだけど特撮作品は見てないという方のために、どこを押さえておけばいいかを簡単にお教えします。
大前提として「もちろん全部見るのが一番いい」に決まってるんですが、今回の純烈ジャーで特撮見てみよう、でも50話もあるの?どれ見ていいかわかんない!
という方向けに、かいつまんでギュッとして伝えさせていただきます。
まず酒井さん、白川さん、小田井さんは、それぞれの作品で死んだり死にかけたりしています。
そこがドラマとしてもピークのひとつだったりしますので、きっちり押さえておくのがいいでしょう。
酒井さんが出演されていた「ガオレンジャー」だと、31話でレッドとシルバー以外が殺されます。
ここは歴代の作品の中でもかなり衝撃シーンなので、30話からじっくり見て欲しいんですが、酒井さんに感情移入するなら19話をぜひ。酒井さん演じる牛込草太郎の淡い恋のエピソードがありますのでこれを見るといいと思います。
白川さんはどこ見てもかっこいいです。
個人的なピークは31話32話で、白川さん演じる一甲が、マンバルバという敵が仕掛けた宇宙サソリによって死にかけるんです。
で、この死にかける前に徐々に蝕まれていく様子が中盤の大きな物語のうねりとなっています。24話や28話あたりの白川さんが特にカッコいいので、そこを踏まえて31話32話を見てみてください。
小田井さん演じる「龍騎」の北岡秀一は、最後が最後だけにかいつまんでは魅力を語れません。
小田井さんだけは初登場の7話から、全部見てください。
秋に公開される「純烈ジャー」ですが、実はハリケンイエローの山本康平さんが東映と純烈をつなぐ橋渡しをされたとのこと。
今思えば、康平さんが企画された「ハリケンジャー」の「10 years after」のときに純烈の皆さんがJUN烈として出演されていたんです。そして、劇中で歌われてる「しのび哀」がいい歌なんです。
康平さんの尽力があって今回のワクワクが生まれたということを、僕は肝にしっかりと銘じておきたいと思います。
そして酒井さんは2020年の東京国際映画祭での立ち振る舞いでわかるように、今でもスーパー戦隊への愛を持ってくださってるのがわかります。
ちなみにこのお二人のトークはTTFCで見ることできます。そこで話される、酒井さんの貴重な「ガオレンジャー」のオーディション話は必聴です。
「純烈ジャー」の公開は今年秋。
公開までまだ時間がありますので今日紹介した情報を頭に入れて、映画を120%で楽しんでみてはいかがでしょうか。
(文:篠宮暁)
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