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2021-03-21

その他

Netflixの大人向けアニメ『天空侵犯』が昔のOVAのような雰囲気の作品だった



日本アニメのグローバル展開に力を入れるNetflix。2021年は数多くのオリジナルアニメの配信を予定していますが、2月に配信開始された『天空侵犯』はどこか懐かしさを覚える作品です。

本作は、 DeNAのマンガアプリ『マンガボックス』にて2014年から2019年まで連載された、三浦追儺(原作)と大羽隆廣(作画)による同名漫画をアニメシリーズ化したもの。見渡す限りの高層ビルが立ち並ぶ世界に飛ばされた女子高生、本庄遊里が、ビルの屋上で繰り広げられるサバイバルゲームに巻き込まれ、仲間や兄とともに生き延びる姿を描く作品です。



東京を思わせる超高層ビル群に突如飛ばされてしまうという設定に、Netflixで実写シリーズとして制作された『今際の国のアリス』と類似性を感じる人もいるでしょう。実際、若者が理由もわからず、東京に似た異世界に飛ばされ、命がけのゲームに巻き込まれるという展開は似ていると言えます。仮面を着けた刺客が襲ってくるというのも『今際の国のアリス』の鬼ごっこに登場するマスクをかぶった鬼を連想させます。

『天空侵犯』は、そうしたユニークな世界観だけでなく、エログロを辞さない描写がウリにしています。そのテイストは、80年代や90年代に量産されたアダルトなOVAを思い出させます。女子高生たちが拳銃やナイフを持って戦う姿が、エロスを交えて描かれています。バイオレンス描写もなかなかに激しく、本作の公式サイトにも「狂気のグロ死ゲーム漫画」と形容されているほどです。昔はこういうアニメ、OVAでたくさんリリースされていて、その中から尖ったセンスの作品が生まれることがありました。ある種、日本アニメの多彩さの一端を担ってはいるジャンルだと思います。



Netflixでは本作を「大人向け 18歳未満の視聴は推奨しません」のレイティングにしています(『全裸監督』と同じレイティングです)。こういうタイプの作品が「大人向け」カテゴリでNetflixが出してくるのは、グローバル企業として意外な印象を受けますが、ペアレンタルコントロールや年齢制限設定で、各自細やかにゾーニングの設定ができる仕様なのでこういう作品も流通させてもよいのだということなのでしょう。こうした作品が適切なゾーニングのもと提供されることは表現の自由を考える上でも大切なことかもしれません。

ちなみに、本作には、緒方恵美さんが演じる「学生服の白いワイシャツを着た、ちょっとナイーブそうな少年」が登場するのですが、某巨大ロボットアニメの某キャラクターを思い出してしまいました。

(文:杉本穂高)

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