映画『バイプレイヤーズ』レビュー&設定解説:大杉漣さんへの最高のラブレター
映画『バイプレイヤーズ』レビュー
映画ははっきり言って、大杉漣さんへのラブレターと言い切っていいでしょう。
元祖バイプレの一人だった大杉漣はリーダーとして「バイプレイヤーズ」のドラマシリーズを引っ張っていき、スタッフ・キャストの中心となっていました。
しかし、ドラマシーズン2の撮影中に急逝、その後、残されたメンバーが思いを受け継ぎ、演出、脚本を変更し、スマホで撮ったオフショットも使ってシーズン2を完走。ラストシーンでの残ったバイプレメンバーが大きな声で叫んだ「漣さん、ありがとう!!」の言葉には感動を呼びました。
そして、今回のシーズン3の制作と映画化。
監督、スタッフ、キャストは大杉漣のいない「バイプレイヤーズ」があっていいのかという迷いもあったと言いますが、何より大杉漣が「バイプレイヤーズ」が映画になることを望んでいたこともあって今回の決着戦となりました。
映画ではドラマシリーズで描かれなかったバイプレウッドの所長の真実も素敵な描かれ方をしていて最後は思わず目頭が熱くなります。『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』はバイプレイヤーと映画と映画作りに関わる全ての人、そしてこの「バイプレイヤーズ」というモノを創り上げた大杉漣さんへの最高のラブレターに仕上がっています。
また、元祖バイプレの面々は口をそろえて語るのがネクストジェネレーション=ネクストバイプレーヤーズへの世代交代。本人役を演じるというフォーマットの継承=大杉漣の魂の継承をこの映画で果たしています。
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