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Netflix「セックス・エデュケーション」が示す「童貞は恥ずかしいことなの?」への応え



Twitterのトレンドに現れた「童貞いじり」というセンセーショナルなキーワード。

発端は、ライターの富岡すばるさんがWebメディア『FRaU(フラウ )』に寄稿したコラム『マイケル・ジャクソンも苦しんだ…「童貞いじり」をする社会は女性にも生きづらい』でした。

2021年4月6日に公開されるやいなや、多くのTwitterユーザーの共感を得てトレンド入り。
“童貞”、つまり性行為が未経験の男性をバカにする呪いのような風潮は、女性蔑視と表裏一体であることも同コラムの中で指摘されています。

性行為の経験がないために、何事にも自信を持つことができなくなる男性は少なくありません。

「世の中恋愛が全てじゃない」と頭では理解していても、生活のあらゆる場面で「でも自分は童貞だから」という自嘲が頭の片隅にこびりついて離れない。

勉強、仕事、趣味……何をどれだけ頑張っても、真面目に一生懸命生きていても、社会から落伍者や失格者のレッテルを貼られているような気がする。その恐怖から、「誰でもいいから童貞を卒業したい」と、好きでもない“口説きやすそうに見える”女性に強引に迫る男性もいます。このような状況は、もちろん女性側にとっても決して良いとは言えません。

“性教育”がテーマの青春コメディが呪いを解いてくれるかもしれない

そんな根深い“童貞の呪い”を解いてくれるかもしれない作品が、イギリスで制作されたNetflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』(2シーズン配信中、シーズン3も決定済み)。

タイトル通り、“性教育”がテーマの青春コメディです。明るくユーモアを交えながらも、真摯に性教育を扱っていることが高く評価されています。



有名な“性の専門家”を母親に持つ男子高校生オーティス(エイサ・バターフィールド)は、性についての真面目な専門知識が豊富でありながら、自身の恋愛経験はありません。シャイで真面目な性格なのもあり、同級生の中で未経験なのはオーティスだけです。

オーティスも自分が童貞であることを理由に自信が持てずオドオドしていましたが、ある日同級生の恋愛とセックスの悩みを解決したことをきっかけに、同級生のメイヴ(エマ・マッキー )と共に“セックスのお悩み相談”のビジネスを始めます。最初は自信なさげなオーティスでしたが、セラピーで周りから感謝されるようになり、少しずつ自信をつけていきます。

周りの“卒業済み”の同級生たちも、物識りで思慮深く誠実なオーティスのことを一目置くように。どんな悩みも茶化すことなく真剣に耳を傾け、口が堅いオーティスは、困っている人から信用され頼られる人柄。“皆が羨ましがるような女性を何人抱いたか”という薄っぺらい指標でその人の価値を測るのは、もう時代遅れの価値観です。

旧来の“男らしさ”“女らしさ”から解放され、人間としての本質的な部分で勝負する時代が来ていることを、オーティスが教えてくれます。

セックス・エデュケーション on Netflix

(文:吉野潤子)

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