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『ザ・スイッチ』の「6つ」の魅力を徹底解説!最先端のLGBTQ+への向き合い方とは?
5:監督の学生時代が影響&グロ描写はその時へのリベンジ?
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前述した「青春もの」「友情もの」の描写には、クリストファー・ランドン監督自身の学生時代も影響しているのだそうです。その上で監督は、「僕は学生時代とてもシャイで、主人公のミリーのように人に頼ってしまうタイプだった。友達も少なくて、みんなとも離れてお昼を食べたりね」とも語っていました。つまりは、前述した「こんな親友が欲しかった!」と心から思える劇中の親友2人は監督の「あの時の理想」でもあり、序盤に引っ込み思案だった主人公は監督自身の投影なのでしょう。
また、監督は学生時代にはゲイをカミングアウトしておらず、いじめられたりもしており、その当時の要素やフィーリングをかなり『ザ・スイッチ』に入れているそうです。その上で、本作を「悪いやつばかりが殺されるある種のリベンジ・ファンタジーであり、そうやって自分の過去を振り返ることができたのは最高の気分だった!」とニコニコとしながら語っていたのだとか。
そんな監督が最高の気分のまま作り上げた『ザ・スイッチ』は堂々のR15+指定。それはもう悪趣味(褒め言葉)なグロ描写がてんこ盛りで、その極端さはこれまたギャグの域に入っています。そして、先程の監督の「リベンジ・ファンタジー」という言葉を裏付けるように、同性愛を軽んじた発言したやつは数分後にむごたらしく死ぬ、同性愛をバカにしたやつは数秒後にやっぱりむごたらしく死ぬという、とってもスッキリ爽やかなことになっています。
映画の中で差別や偏見を口にしたやつは積極的に時短テクニックでグロく殺される、これが同性愛及びLGBTQ+についての、ポリティカル・コレクトネスの最先端だ!と思い知らされました。映画の中くらい、その制裁はこれくらいでも良いと思います。
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