ギクシャクした関係、どうやったら上司とうまくいく?<映画でお悩み相談>
ギクシャクした関係、どうやったら上司とうまくいく?<映画でお悩み相談>
悩める皆様、映画を観ればそのお悩みは解決できるかもしれません。
このコーナーでは映画ソムリエの“東 紗友美”と映画好きタレントの“加藤るみ”がストレス社会を生きるみなさんのお悩みにお答えしながら、同時に厳選した“人生に効く映画”も処方するという、一粒で二度美味しい(?)そんな連載をお届けします。
ズバッと優しくモノ申す20代の加藤、30代の東からのメッセージとともに映画との出逢いを見つけてくれたら嬉しいです。
連載第8回目のお悩みは……?
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今月の質問・お悩み
上司との関係がうまくいきません。これから仕事をする上で仲良くしていきたいのですが、一度ギクシャクしてからお互い気まずい感じに……。どうしたらいいでしょうか?
(20代男性)
Sayumi’s ANSER
A. 上司は“クライアント”と脳内変換!
フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠「嫌われる勇気」の著者、心理学で有名なアドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」という言葉を残しています。
人間関係ほどに難しいものってないですよね。だからこそ、時にはギクシャクしてしまうことも。でも、もう大丈夫!
なかなか抜け出せない悩みを発想の転換で乗り越える方法を紹介します。
それは「めんどうだな」とおもった関係はすべてクライアントだと思うこと。今日から、上司をお得意様だと思うのはいかがでしょうか?
現実はすぐ変えらませんが、”現実の見え方・受け止め方”を変えてみることはできます。
上司をお得意様だと思えば思うほどに、理不尽や無理難題を言われても「クライアントだから」と気になりません。
特に営業職経験者の心に効く方法かもしれませんが、とにかくスポンサーだと思えば許せることも多いのです。また、褒められた時の喜びもひとしお。なぜなら、お得意様だからです(笑)
仕事に対して誠実でいたいからこそ、真面目にやりたいからこそ、余計な心配事がある状態はよろしくないです。ぜひ、一度思い切って脳内転換を!
そのスタンスで接したことで、関係性の修復にもつながったことが東自身はありますよ。お試しあれ!
Sayumi's シネマアンサー『モンスター上司』
自分の対人関係がマシにおもえる“ヤバい上司たち”図鑑。
『モンスター上司』は上司に悩まされている全てのサラリーマンにむけた爆笑復讐コメディ。この映画のキャッチコピーは「世界中の部下よ立ち上がれ」です。社長以外の人には刺さりそうですよね(笑)
パワハラ上司、セクハラ上司、そしてバカハラ上司……。3種類のハラスメントに悩む3人の中年男性が、力を合わせて上司殺害計画を決行!しかし、計画は思わぬ方向に転がり3人は大ピンチになってしまいます。果たして、上司をギャフンと言わせることができるのでしょうか?
(C)2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
本作に出てくる上司が揃いも揃って全員とにかくぶっとんでいるんですよね。
この3人が直属の上司なら入社1時間で辞めたくなるレベルのトンデモ具合で、自分の上司とのいざこざなんて可愛いものだと思えてくるはず。
そして、3名の部下を演じる俳優の知名度に対して、イヤな上司3名を演じるのはコリン・ファレルなどの超豪華俳優たちを起用しているという格差的な対立構造も作品にじわじわ効いています。
(C)2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
根本的な解決法を提示してくれるわけではありませんが、案外人は比較論で楽になるもの。悩んでるのもどうでもよくなって人間関係が気楽に思えてくるはずですよ!
監督はセス・ローゲンブラックジョークと下ネタたっぷりで爆笑のシーン連続です。大人男子3人のわちゃわちゃはハングオーバー系の楽しさで、観ているだけで脳内を空っぽにしてくれます。
Rumi’s ANSER
A.相手に期待しないこと。
ギクシャクした理由がどんな理由か分かりませんが、一緒に仕事をするうえで仲良くすることに越したことはないですよね。
そうなるとやはり、勇気を出して自分から歩み寄るしかないと思います。
先輩側は一度関係が悪化したことで、気まずさや先輩としてのプライド……いろんな感情が渦巻いていると思うので、なかなか先輩側から踏み込むのは難しいのかも。
まずはあなたから、心を開いて話すことを頑張ってみてください。
ポジティブな関係になりたいのであれば、めちゃめちゃポジティブに考えて、「もしかしたら先輩は話しかけてもらえるのを待っているのかも?」くらいのテンションであたってみてもいいかもしれません。
またオススメなのは、相手に期待しないこと。
相手に期待してしまうと、その期待が外れた時にダメージを受けるので、フラットに「仲良くなれたらいいな〜」くらいの軽い気持ちで付き合ったほうが楽になれるかも。
Rumi's シネマアンサー『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』
一歩踏み出す勇気をくれる、大人のための青春映画。
『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』は、NYの老舗出版エージェンシーでJ.D.サリンジャー担当の上司マーガレット(シガニー・ウィーバー)の元で働くことになった、作家志望のジョアンナ(マーガレット・クアリー)が夢や恋に奮闘する自分探しムービーです。
強そうな上司×夢見る新人というその構図から、文芸版『プラダを着た悪魔』とも言われていますが『プラダを着た悪魔』とは全くの別物であることをここに明記しておきたいです。
というのも、『プラダを着た悪魔』が公開されたのは、今から約16年前。この16年の間に様々な価値観がアップデートされてきて、今あのメリル・ストリープ演じるミランダが理想の上司かと聞かれたら、違和感があるのは否めないです。
それに対して、90年代が舞台の作品ではありますが『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』のシガニー・ウィーバー演じるマーガレットは威厳の強さを兼ね備えながらも現代にアップデートされたまさに理想の上司像といった感じでした。
シガニー・ウィーバーのひとつひとつの所作や表情がカッコ良すぎます。けれど、そんな完璧ウーマンであるマーガレットの意外?な私生活にホロッときてしまう場面もあり……。理想的な上司と部下の関係性に心を掴まれてしまいました。
今、自分に悩んでいたり、働くことに対して悩んでいる人に目一杯のエールを送る作品です。
社会の荒波に揉まれ始めたミレニアル世代は高確率で染みるはず!
4月のお悩みと回答、いかがでしたか?
私たちのアンサーが、少しでも力になれたら嬉しいです。この連載では、“仕事"や“恋愛"、“人生"といった、お悩みを募集しております。
心のモヤモヤをスッキリしたいみなさん。ぜひ、私たちにご相談くださいね。映画とともに、人生をもっと素敵に!
(文:東 紗友美&加藤るみ)
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