インタビュー

2021年04月25日

キラメイジャーとリアルにVSしてる!篠宮暁&「リュウソウジャー」プロデューサーズ座談会

キラメイジャーとリアルにVSしてる!篠宮暁&「リュウソウジャー」プロデューサーズ座談会

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

4月29日(木)から新宿バルト9ほかで上映がスタートする、Vシネクスト『魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー』。キラメイジャーとリュウソウジャーが、「キラメイジャー」の敵幹部・ヨドンナがプロデューサーを務める映画の世界に取り込まれ、2人1組でさまざまなジャンルの映画へ出演することに……。そして、地球に危機をもたらすその映画の公開を阻止するために2大スーパー戦隊が共闘する、“VSシリーズ”ならではのストーリーが描かれます。

今作をより楽しむべく、それぞれの作品を改めて深堀したい!という、オジンオズボーン・篠宮暁たっての希望で各作品のプロデューサーに取材を実施。前編となる今回は、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』を手がけた丸山真哉さん、土井健生さんにお話を伺いました。



篠宮 本来ならVS作品をやっている時期に『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』(2月20日公開)が公開され、3本立ての1作として『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』が上映されましたが、ストーリーを含め、その経緯を教えていただきたいです。

丸山 新型コロナウイルスの影響で、2月の映画をどうするのか、ぎりぎりまで試行錯誤しているような状況でした。そんななかで「リュウソウジャー」側の僕たちとしては、FLT(ファイナルライブツアー)の配信イベントがとても盛り上がったので、1時間の配信だけで終わるのは惜しいなと思ったんです。7人で全国を回るFLTがなくなってしまったので、それに変わる何かをやるならここしかないという思いで、上司に売り込みをかけたところ「MOVIEレンジャー」で作品を作れることになったんです。「メモリー・オブ・ソウルメイツ」の話は、その時に思いつきました。もともとどこかでやりたかったことではあったので。

篠宮 ナダ役の長田成哉さんも含めたメンバーでやりたかったんですね。

丸山 そうです。ナダが仲間になった32〜33話で、卓球でもなんでもよかったんですが(笑)、7人で楽しく過ごしたってことを凝縮したかったんです。

篠宮 33話でナダが退場するのは決まっていたんですか?

丸山 このキャラクターは8本、ということは、キャスティングする前から決まっていました。どういう退場の仕方をするかまでは考えていなかったので、旅に出て戻ってくるという案もありましたけど。

篠宮 ナダの死で、グッときた方は多いと思います。

丸山 正直、ナダロスとか言われるほどの反応があるとは思っていなかったんです。もっとサラッと流されると思っていましたね。意識的に、コウたちのようなリュウソウ族とは違う、人間味というか、現代人みのあるキャラクターにしていたので、まったくかすりもしないとは思わなかったけれど、予想外の反響の大きさでした。

篠宮 そんなナダを演じた長田さんは、土井さんがプッシュされたそうですね。

土井 僕は2年前まで京都の撮影所にいて、そこで丸山さんに目をつけてもらってプロデューサー部に来ました。当時、長田さんがレギュラー出演していたドラマ『科捜研の女』の制作部をやっていたんです。そのときは、キャストさんと話す機会は現場のアテンドくらいしかなかったんですけど、長田さんの卒業回のときの芝居がディレクターながらにすごく気になって。僕ならこう思うんですけどなんでああいう芝居になったんですか?と聞いたら、「1話だけ切り取ったらそういう芝居になると思うけど、8年やってたらそうはならんのよ」というようなお返事で。役についてすごく考える方なんだなと思ったんです。台本打ち合わせのときから丸山さんがナダのキャラクターとして人間味を意識されていたのがわかっていたのと、「科捜研」でも後から入った役者さんの面倒をよく見ていたことから役としても俳優としても、リュウソウジャーのレギュラーキャストたちのお兄ちゃん的な存在になってくれるのでは?と思って、提案しました。

篠宮 実際に長田さんは作品にいい風をどんどん吹かせていったわけですが、土井さん的には予想通りでしたか?

土井 そうなってくれたらと。ただ、あんなにも反響があるとは思わなかったですね(笑)。

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