インタビュー
『ドライブ・マイ・カー』三浦透子インタビュー「自分でしっかり前を向こうと思える映画」
『ドライブ・マイ・カー』三浦透子インタビュー「自分でしっかり前を向こうと思える映画」
「ちゃんと自分の意思で前を向こう」そう思える映画になった
ーーこれからこの作品『ドライブ・マイ・カー』をご覧になる皆さんに向けて、メッセージをいただければと思います。三浦:
自分と向き合う時間をくれる映画になったと思います。傷ついたり悩んだりする気持ち、自分が見たくない自分自身の感情と向き合って、何かをポジティブに諦めて、ちゃんと仕事をしながら生きていく。そういう”人”の姿が描かれているのかな、と。
今、コロナ禍を含めた難しい状況がたくさんある中で、それでも私はこの撮影をしながら仕事をして生きていかなきゃいけない、撮影を通して、この作品を通して、みさきという役を通して、前を向いていかなきゃならないと感じました。
決して明るい話ではないですけど、静かに前を向けるような作品なので、今この時期にこそみなさんに観てもらえるっていうのは、きっと意味のあることなんじゃないかなって思います。
この作品に出てくる登場人物たちのように、傷つきながらも生きていくしかないって、決めて生きていく人の姿。その生き様を観てもらえるだけでも、意味のあることなんじゃないかな、と。
ものすごく背中を押されたりはしないけど、ちゃんと自分の意志で、自分で前を向こうって、静かに思える映画だと思います。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
©2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会