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「#コールドゲーム」第1話レビュー:史上最高に過酷な極寒サバイバル!したたかに生きるヒロイン・祥子の覚悟(※ストーリーネタバレあり)



フジテレビ・オトナの土ドラ枠で2021年6月5日(土)にスタートした「#コールドゲーム」。

-45℃の氷河期を迎えた地球を舞台に避難所でたくましく生き抜こうとする人々を笑いあり・涙ありで描く本作。極限の世界でタフに生き抜こうとする主人公の女詐欺師を羽田美智子が演じる。

cinemas PLUSのドラマライターが見た第1話の様子は果たして――?

「#コールドゲーム」第1話の感想

ここまで突き抜けた設定のドラマは、久々に見た気がする。



舞台は極寒の氷河期を迎えた地球の一避難所。水と電気は確保されていて、避難者たちは物資を集めて防寒具を縫ったり野菜を栽培したり協力してなんとか生き延びている。

…と言えば聞こえはいいけれど、実際は決してそんなきれいごとじゃない。

温度が保たれているとはいえ、標準気温7~8度と寒い避難所。家族は個室がもらえるのでいくらかマシだけれど、独り者は集団の相部屋暮らし。見ているだけで居住者たちのストレスが伝わってきてつらくなった。

中でも一番つらいのはやはり“食”。「缶詰じゃない肉が食べたい」と不満が出たり、ビスケット一枚を家族が奪いあったりする。なお、板チョコは貴重品らしい。(ドラマの公式Twitterによると、この世界では「お値段100万円」の価値があるのだとか)

強烈だったのは、男性が不満解消を要求して「これでどうだ」何枚も万札を出してみせたのに、何の効力もなかったこと。「お札なんて紙クズ。言うことを聞かせたいなら食料持ってないと」と、お金に群がる者は一人もいない。

「稼いできた人生は何だったんだ…!」と嘆く彼の姿は身につまされるものがあった。筆者自身も日々お金を稼ぐために働いてきている。けれど、それが突然無価値になってしまうことだって当然ありうるわけで、そうなったときにどれだけ空しさと悔しさを感じることだろう…と、決して他人事には思えなかった。

しかし、こんな過酷な状況で非常にしたたかに生きている女性がいた。羽田美智子演じる主人公・祥子だ。



生き延びるために手段を選ばない祥子。夫に息子、娘と同じ部屋に暮らしているけれど、明らかに偽装家族だし、家族対抗レースでも平気で卑怯な手を使って周りを出し抜く。

咎められると「弱肉強食の世界ですから」としれっと交わし、一方年老いた女性(おそらく祥子と何か示し合わせている)を気遣って“いい人アピール”もぬかりない。たいしたタマというか女狐というか…である。

詐欺師で前科二犯だという彼女。人をだましたり出し抜いたりするのにそもそもあまり抵抗がないのかもしれないが、決してそれだけではない気がする。不満を爆発させて反乱を起こした男たちに「甘ったれるのもいい加減にしな!」と啖呵を切った彼女からは、生き抜かねばならないのだ…という生半可ではない思いが垣間見えたから。



おそらく彼女はただただ生きるために誰よりも割り切って、そして誰よりも必死なのだ。やっていることは決して褒められないけれど、覚悟を決めているその姿はむしろ潔くすがすがしく思えた。

実際、この避難所は「愛をモットー」と言っているわりには非常にシビア。避難生活に耐えきれず脱走する者を誰も追わないし、反乱を起こした首謀者たちは追放になる。

そう、逃げても反抗しても無駄。もっとつらい世界に追いやられるだけ。だからこそ、ここで耐えて生きるしかないのだ。

-45℃の史上最高に過酷なサバイバルドラマはまだ始まったばかり。極寒の世界でタフに生き抜く女の戦いを毎週ぜひ楽しみに見守っていきたい。

1話ストーリー

時は西暦20××年。
隕石落下の影響で地軸が大きく変動し、マイナス45°Cの氷河期に突入した地球。ここ避難所第七支部では、生存者たちが限りある食糧や資源を分け合いながら共同生活を送っていた。
前科二犯の天才詐欺師・祥子(羽田美智子)、息子の大輝(結木滉星)、娘の陽菜(久間田琳加)、夫の隆(やす)たち“木村家”は、支部長の如月(中村俊介)の考えで“家族優先”が徹底されているこの避難所で、ある秘密を抱えて日々を過ごしていた…。
極限状況をたくましく生き抜く人々の世紀末サバイバルストーリー、開幕!!

(文:田下愛)

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