「スパイダーマンが多すぎる!」いま改めて振り返る歴代スパイダーマンたちの魅力
「スパイダーマンが多すぎる!」いま改めて振り返る歴代スパイダーマンたちの魅力
「スパイダーマンはシリーズが増えすぎてよく分からない」、「映画の公開ごとに役者が変わっている」、「なんで『アイアンマン』が出てくるの?」などなど。
過去に数多くの作品が公開されてきたスパイダーマンシリーズですが、上記のような疑問を抱えた方も多いのでは……?
今回は2021年7月28日から8月10日までソニー・ピクチャーズが開催している"スパイダーマン ファンウィーク"の開催に合わせて、これまでのスパイダーマン映画4シリーズをご紹介。それぞれの作品の特徴や主人公の違いなどを振り返っていきます。
①『スパイダーマン』(2002~2007)
スパイダーマン3
作品:
『スパイダーマン』(2002)
『スパイダーマン2』(2004)
『スパイダーマン3』(2007)
人物:お調子者・嫉妬深い
特徴:ダイナミックなアクション・愛憎劇
作風:王道のアメコミ映画
日本で最も知名度の高いスパイダーマン映画といえば、2002年以降の『スパイダーマン』3部作でしょう。
過去に日本公開されたアメコミ映画の中で最大のヒットを記録し、ヒーロー映画ブームの火付け役となった本シリーズ。
その魅力のひとつにキャラクターを人間臭く描いたドラマ要素が挙げられます。
主人公が幼馴染とヒロインを奪い合ったり、彼女への嫉妬から別の女性とイチャついたりという展開は、まさしく愛憎劇そのもの。
主人公や悪役が自問自答する場面など、キャラクターの内面描写にも時間が割かれており、誰もが共感できる人間ドラマとしても人気を集めました。
②『アメイジング・スパイダーマン』(2012~2014)
アメイジング・スパイダーマン2
作品:
『アメイジング・スパイダーマン』(2012)
『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)
人物:好青年・優男
特徴:クールでスタイリッシュな映像
作風:オシャレ系青春映画
前3部作とは打って変わり、青春映画としての趣が強くなったのが『アメイジング・スパイダーマン』シリーズです。
傑作ラブストーリー『(500)日のサマー』のメガホンを執ったマーク・ウェブ監督だけあって、恋愛描写は一級品。主人公とヒロインのデートシーンでは些細な会話の中にも多幸感が溢れています。
シリーズ第1作では初代3部作と類似する展開も多く、芳しい評価を得られなかった『アメイジング・スパイダーマン』ですが、第2作では「今を生きることの美しさ」を描き、多くのファンから高い評価を得ました。
③MCU版『スパイダーマン』(2017~)
スパイダーマン:ホームカミング
作品:
『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)
人物:理系男子・子供っぽい
特徴:アイアンマンの弟子、大人に頼りがち
作風:80年代の学園コメディ
『アイアンマン』や『アベンジャーズ』などで知られるヒーロー映画シリーズ"マーベル・シネマティック・ユニバース"(以下、MCU)の一作として組み込まれたのが、本シリーズ。
今回の主人公は2作の単独映画に加え、MCUの3作品にも登場しているため、結果的に最も出演作が多いスパイダーマンとなりました。
アイアンマンの助っ人として初登場し、彼の愛弟子といった要素も強いため、幼い行動が目立つキャラクターになったのも、このシリーズの主人公の特徴。
とはいえ、大いなる物語の中で地球規模の戦いにも身を投じていくため、シリーズ史上もっとも成長したスパイダーマンとも言えるでしょう。
④アニメ映画版『スパイダーマン』(2018~)
スパイダーマン:スパイダーバース
作品:『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)
人物:十人十色
特徴:革新的なアニメ技法
作風:群像劇・オールスター映画
シリーズ初のアニメ映画というだけでなく、アカデミー賞長編アニメ映画賞を獲得という快挙も成し遂げたのが、『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズ。
革新的なアニメーション表現にメタ要素を含んだ語り口。アフリカ系アメリカ人・女子高生・ロボット・探偵・豚まで、個性豊かなスパイダーマンたちが登場し、力を合わせて悪に立ち向かう物語は鳥肌ものです。
また、老若男女が楽しめる娯楽作でありながらも「多様性」というテーマを内包した脚本が、多くの観客の心を突き動かしました。
以上、スパイダーマン映画4シリーズを紹介しました。
2021年の12月に公開予定の最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、歴代シリーズの人気キャラクターたちが集結するというウワサもあります。
ぜひ、その予習も兼ねて、あなたの好きなスパイダーマンをみつけてみてはいかがでしょうか。
(文:大矢哲紀)
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