(C)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
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俳優・映画人コラム

REGULAR

2021年08月26日

女優・西野七瀬の魅力:デビュー10周年、注目したい飛躍の瞬間

女優・西野七瀬の魅力:デビュー10周年、注目したい飛躍の瞬間


夏は映画が連続公開!!『孤狼の血LEVEL2』『鳩の撃退法』


(C)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会

2021年の西野七瀬の夏は出演映画が2週連続公開される映画の夏となっています。

一本目はあの衝撃作のまさかの続編『孤狼の血LEVEL2』。

前作で広島県警呉原東署の丸暴のキーマン・大上(役所広司)を失った中で、かつて彼の相棒だった日岡(松坂桃李)が跡を継ぎ、危ういバランスを3年間保っていたものの、そこに過剰な暴力性の持ち主上林(鈴木亮平)が出所してきたことで、新たな争いの火種が起きます。



ここで西野七瀬が演じるのはスタンド“華”のママの真緒という女性。日岡とはプライベートでも繋がりがある一方で水商売をしながら弟妹を養っているタフな女性で、前作の真木よう子のキャラクターを引き継いだ存在。

しかも一番年長の弟の幸太(村上虹郎)は日岡の“S”(=スパイ)として上林のもとに潜り込んでいるという複雑な事情もあります。

西野七瀬本人もまさか“やくざ映画”から出演オファーが来るとは思っていなかったらしく、かなり驚いたとのことですが、広島弁にも挑み、苛烈な社会を生き抜く“オトナ”の世界の女性を力強く演じています。


(C)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (C)佐藤正午/小学館

『孤狼の血LEVEL2』の1週間後の8月27日に、今度は藤原竜也主演の超変則ミステリー『鳩の撃退法』が公開されます。

直木賞作家佐藤正午の同大小説を大胆な脚色を施しながら映画された本作は、藤原竜也のトリックスターぶりを堪能する一本であると同時に、真実と虚構の境界線を大きく揺さぶってくる超実験作に仕上がっています。

直木賞作家だった津田(藤原竜也)は今は富山で風俗のドライバーに身を墜としています。

そんな津田が深夜のコーヒーショップで秀吉(風間俊介)と出会ったところから物語は始まります。

一方で、津田はこの出会いから小説を書き始め、かつての担当者だった鳥飼(土屋太鳳)に読ませます。

あくまでも小説だと言い張る津田ですが、鳥飼が追いかけていくと実際の出来事と重なる部分が多く、津田の物語は小説(ウソ)なのか現実(ホント)なのかがあいまいになっていきます。


(C)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (C)佐藤正午/小学館

キーマン倉田を演じた豊川悦司を筆頭に超曲者キャストが集合した『鳩の撃退法』で、西野七瀬は富山パート(小説パート?)のヒロインというべきコーヒーショップの店員の沼本(ヌモト)を演じています

常連の津田とは憎まれ口をたたきあう仲ですが、少し津田のことが気になっているようなそぶりも見せ、映画後半では真実の証言者の一人として登場します。

『孤狼の血LEVEL2』と『鳩の撃退法』と2週続けて新作が公開される西野七瀬は、全く違った顔を見せてく、演技の振り幅が確実に拡がっていることを証明しています。


「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(C)日本テレビ

さらに、この夏7月期の連続ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」にも出演、戸田恵梨香、永野芽郁の同僚の刑事・牧高役で登場。

ドラマは捜査パートも面白いですが、この三人の女子会パートも面白く、お仕事ドラマとしても等身大の女性のドラマとしても楽しく見ることができます。

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